Webサイトを開発してみる（入門編）ー第4章1.3 ー
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第4章 1.3 ① header.php のソースコードと詳細
1.3 ① header.php のソースコードと解説
解説） header.php は表示されるサイト画面上部で共有に使用されるプログラムです。ここでは歯科のロゴ、及びメニューと（サイト内）検索の表示を行います。
下図の赤線で囲んだ部分（ヘッダー部）を表示します。
以下が今回のプログラムソースです。
<!DOCTYPE html>
<html <?php language_attributes(); ?>>
<head>
<meta charset="<?php bloginfo('charset'); ?>">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<meta name="description" content="<?php bloginfo('description'); ?>">
<link rel="stylesheet" href="https://cdn.jsdelivr.net/npm/bootstrap-icons@1.5.0/font/bootstrap-icons.css">
<?php wp_head(); ?>
</head>
<body <?php body_class(); ?>>
<?php wp_body_open(); ?>
<div class="sticky-top">
<header class="text-center bg-white">
<div class="row justify-content-between">
<div class="col">
<a href="<?php echo esc_url(home_url()); ?>"><img class="img-fluid" src="<?php echo esc_url(get_template_directory_uri()); ?>/img/dental-logo.png" alt="<?php bloginfo('name'); ?>" width="40%" height="40%"></a>
<span class="text-primary align-start"><?php bloginfo('description'); ?></span>
</div>
<div class="col">
<a href="<?php echo esc_url(home_url()); ?>"><img class="img-fluid" src="<?php echo esc_url(get_template_directory_uri()); ?>/img/TelNumber.png" alt="<?php bloginfo('name'); ?>" width="30%" height="30%"></a>
</div>
</div>
</header>
<nav class="navbar navbar-expand-md navbar-dark bg-info">
<div class="container">
<button class="navbar-toggler" type="button" data-bs-toggle="collapse" data-bs-target="#navbar-content" aria-controls="navbar-content" aria-expanded="false" aria-label="Toggle navigation">
<span class="navbar-toggler-icon"></span>
</button>
<div class="collapse navbar-collapse" id="navbar-content">
<?php wp_nav_menu(array(
'theme_location' => 'main-menu',
'container' => 'nav',
'container_class' => 'navbar-nav mx-auto',
'menu_class' => 'row tom-menu h2',
));
?>
</div>
<div class="navbar-nav">
<?php get_search_form(); ?>
</div>
</div>
</nav>
</div>
<div class="container">
<?php
if (!is_front_page()) : ?>
<?php if (function_exists('bcn_display')) : ?>
<nav class="breadCrumb" typeof="BreadcrumbList" vocab="http://schema.org/" aria-label="現在のページ">
<?php bcn_display(); ?>
</nav>
<?php endif; ?>
<?php endif; ?>
</div>解説
主なプログラムソースを解説します。
1：<!DOCTYPE html>
HTML5をシンプルに宣言します。
2：<html <?php language_attributes(); ?>>
① <html>にてhtml文書だと宣言します。（ちなみにhtmlの締め</html>はfooter.phpの最終行に記載します。）
② language_attributes()にてWordPressの言語情報を取得し定義します。（WordPress管理画面の「設定」>「一般」>「サイトの言語」にて定義されている言語情報）これにより多言語対応が可能になります。日本語固定にする場合はlang=”ja”と記述してもOKです。
4/10：<head>～</head>
<head> セクション：Webサイトのメタ情報やスタイル、スクリプトの読み込みを行います。
5：<meta charset=”<?php bloginfo(‘charset’); ?>”>
bloginfo(‘charset’) は文字のエンコーディングを設定しています。この記述によりWebサイトの文字化けを回避します。
6：<meta name=”viewport” content=”width=device-width, initial-scale=1.0″>
viewport はレスポンシブデザインのためのviewpointを設定します。
7：<meta name=”description” content=”<?php bloginfo(‘description’); ?>”>
bloginfo(‘description’) はサイトの説明文を表示します。WordPress管理画面の「設定」>「一般」>「キャッチフレーズ」にて定義されている説明文を取得し定義します。
8：<link rel=”stylesheet” href=”https://cdn.jsdelivr.net/npm/bootstrap-icons@1.5.0/font/bootstrap-icons.css”>
BootstrapのIconsのCSSの読み込みを定義します。
9：<?php wp_head(); ?>
wp_head() はWordPressのテーマを自作するために必須となる関数です。通常 </head>タグの直前に記載します。プラグインやテーマで用意されているhtml、css、javascriptのコードを出力します。
12：<body <?php body_class(); ?>>
body_class() は<body>要素にWordPressが生成するぺージ毎にhomeやsingle、pageなどクラス名を追加します。
13：<?php wp_body_open(); ?>
wp_body_open() はWordPressがbody開始直後にコードを出力する関数です。通常<body>タグの直後に記載します。WordPress5.2から導入されました。
15：<div class=”sticky-top“>
sticky-top はBootstrapのCSSクラスです。<div>で指定された範囲を固定します。ここでは画面のヘッダー部を固定し画面下部がスクロールされても常時表示されるようにします。
19：<?php echo esc_url(home_url()); ?>
① esc_url() はWordPressでhref属性やsrc属性に指定するURLをXSSなどの攻撃からエスケープ処理（無害化）するセキュリティ用の関数です。
② home_url() はトップページのURLを返す変数です。
ここではトップページのURLを無害化して安全にリンクします。
19：<?php echo esc_url(get_template_directory_uri()); ?>
get_template_directory_uri() はWordPressで有効になっているテーマフォルダーへのパスを取得する関数です。
19：<?php bloginfo(‘name’); ?>
bloginfo(‘name’) はサイトのタイトルを表示します。WordPress管理画面の「設定」>「一般」>「サイトのタイトル」にて定義されている名称を取得し定義します。
27/45：<nav>～</nav>
<nav> セクション：ナビゲーションバーを定義します。BootstrapのCSSクラスを使用します。
33/39：
33 <?php wp_nav_menu(array(
34 ‘theme_location’ => ‘main-menu’,
35 ‘container’ => ‘nav’,
36 ‘container_class’ => ‘navbar-nav mx-auto’,
37 ‘menu_class’ => ‘row tom-menu h2’,
38 ));
39 ?>
33 wp_nav_menu()：
ナビゲーションメニューをカスタマイズし表示するWordPressの関数です。
34 ‘theme_location’ => ‘main-menu’：
メニューの表示位置を定義します。（functions.phpにてregister_nav_menus(array(‘main-menu’ => ‘tom-header-menu’,
と定義しておりWordPressの管理画面の「外観」>「メニュー」欄にてtom-header-menuに紐づけされたメニューを表示します。）
*メニューの設定方法は第5章の4で解説します。
35 ‘container’ => ‘nav’：
メニューのul要素を囲むタグ（nav）を指定します。
36 ‘container_class’ => ‘navbar-nav mx-auto’：
上記のcontainerで指定したタグ（nav）のクラスを定義します。navbar-nav、mx-auto もBootstrapのCSSクラスです。
37 ‘menu_class’ => ‘row tom-menu h2’：
メニューのul要素に指定するクラスを定義します。row は通常のcssのクラス、tom-menu はcssのカスタムクラスでtom-custom.css内で定義しています。h2 はBootstrapのCSSクラスです。
42：<?php get_search_form(); ?>
get_search_form() はWordPressでデフォルトで用意されているサイト内検索の関数です。検索枠を表示してサイト内検索に使用します。
48/55：
48 <?php
49 if (!is_front_page()) : ?>
50 <?php if (function_exists(‘bcn_display’)) : ?>
51 <nav class=”breadCrumb” typeof=”BreadcrumbList” vocab=”http://schema.org/” aria-label=”現在のページ”>
52 <?php bcn_display(); ?>
53 </nav>
54 <?php endif; ?>
55 <?php endif; ?>
☆「Breadcrum NavXT」プラグインの「パンくずリスト」を表示するための一連のプログラムです。これによりトップページ以外の全てのページで「パンくずリスト」が表示されます。
49 !is_front_page()： ! が付いているので「もしサイトのフロントページではない場合」となります。トップページの場合は「パンくずリスト」が表示されないようにしています。
50 bcn_display：
「Breadcrum NavXT」プラグインが用意している関数です。 if (function_exists()) にて、このプラグインがインストールされ正しく稼働しているかを確認した後、再度 52行目 bcn_display() にてパンくずリストを表示します。
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