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朝ドラのお父さんが他人事に見えなかった話

NHKの朝の連続テレビ小説にはまっている。

ちゃんと見てるのなんてあまちゃん以来だ。
むしろ、最後まで見られなかった今日の回を見るためNHKプラスに加入までしたのだから、こんなにドハマリしてるのは初めて。

多分萌音ちゃんの影響が大きい。ヒロイン変わったらもう見ない自信がある()
美人じゃないけど可愛い。そして幸せな恋愛描写がほんとに幸せそうなんだ。
時は戦時中、束の間と知っててもなおそのイチャイチャっぷりにニマニマしてしまう。
続かないと知っててももっと続け、と願いたくなる。

そんな朝ドラに昨日今日とメンタルぐさぐさされている。
ヒロイン安子のお父さんである金太さん。
空襲でヒロインのお母さんとおばあちゃんを亡くしたショックと、「自分が防空壕に逃げろと言ったから」と自分を責めて伏せっていた今日。

金太さん、お父さんとしてとても素敵なんだ。
娘を大切にしてるのがよくわかって、なんなら安子が想い人と結婚できたのはお父さんの後押しも大きいと思うんだな。
静かな佇まいで想い人や、彼のお父さんとの仲介までしちゃう男親ってすごくない?笑
娘が孫を連れて帰ってきたからと仕事放り出して帰ってきちゃうはしゃぎっぷりのギャップ。笑

そんなお父さんが、空襲後抜け殻のようになって、安子の声も届かなくなった今日。
あたしの父のようだと思った。

基本的におおらかで、大抵のことを笑い飛ばしてた父は、病気で少し体の自由が効かなくなってから別人のように笑わなくなった。
家に閉じこもっていられない性格だったのに、家族以外の誰にもこの姿を見られたくないと家から出なくなった。
どうして生きてるのかわからないんだって。
倒れたときになんで死ねなかったんだろう、って言われたときはあたしが泣いた。
無事で良かったって言っても、死なないでくれてよかったって言っても全然響かなかった。

だからあたしは距離を言い訳にして逃げた。
相手にしたらまともに取り合ってしまって、あたしが駄目になってしまうと思ったから。
帰省しても当たり障りのない話ばかりで、前みたいに結構なんでも話してた娘とは別人に映っているんだろうなと思う。

外から見てる分にはなにも変わらないんだけど本人にとっては大きなことなんだとか、
受け止めることが大事とか、自分に言い聞かせて帰るんだけど、実家ではなにも発揮しない。
無能を晒して、結局母に頼り切りになってしまう。
毎日ネガティブを受け止めきれずに、時たま噴火してしまう母のことを責められない。責める権利なんてない。

だから、朝ドラの金太さんを見ると、少し父と重なって見えて、なんか泣けた。
でもあたしには安子に共感する資格なんてない。


今日仕事に戻らなきゃ行けなかったから、お昼の時点では金太さんが安子のおはぎを払い除けたところまでしか見てなかったの。
NHKプラスで最後まで見て、金太さんが笑ったときは金太さんと安子と一緒に泣いた。
役に立てないくせに一丁前に、家の父と母にも笑って欲しいと願う。

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