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天国へ向かう妻へのラブレター💌 #20術後
手術前、手術室に、向かうエレベーターまで
お見送り。
「頑張ってね👍」
「だから私じゃ無いって頑張るの!」
「ちゃんと普通に、戻ってこいよッ!」
「どっか麻痺出たら、最後まで宜しくねッ!」
「大丈夫だよ。ずっと一緒だよ!」
「有難うじゃあ安心だ!」
そのままエレベーターの扉が、閉まる…
最後に、心の中で「チャンと治して、戻ってこいよ」と…
手術は、4.5時間程度と聞いていた。
その間、がんセンターの8Fの、手術中の身内の専用の、待合室で待つ事に。
凄く時間が、ゆっくり感じた気がした。
時計🕰を見ても「まだ5分か?」落ち着かない
頭の中は、「成功してくれ!」と祈る事しか出来無い自分が、情けなくて…
後、この時からだと思う「全ての妻にある悪い物を、全部俺に来い!妻を長生きさせてくれ!
俺は、いつ死んでもいいから」と思い始めたのは…
そんな、ヤキモキした思いと、叶わぬ願いを、思っている時「どう?もう始まってる?」
僕たち家族を、支えてくださってる会社の、Nさんが来てくれた!
「えっ!なんで?」
「1人じゃ心細いと思ってさ!」
「ハハ笑!有難う御座います」
2人で待つ事に…その時Nさんと、何話したか?あんまり、覚えてない。
上の空だったのだろう?
終了予定の時間になる…持たされたPHSは、鳴らない…
要らない不安が、頭を覆う!まさか?上手くいってないのか?イヤイヤ大丈夫!自分に言い聞かせる!
その2時間後、先生が、笑顔で「終わりました」その顔を、見てチョット安堵する。
「大丈夫だったのかな?」
「今、麻酔が切れましたので、意識もしっかりしてます」と先生。
「手術の説明と、今後の計画を、お話しします」と先生
「腫瘍は、取り切れたと思います。
また画像撮って調べます。
血管も損傷もなく、脳の膜にも、広めに、レーザー当てて焼きましたので、そこまで再発は、無いと思います」と先生。
「じゃあ!後遺症は?」と僕、ドキドキしながら聞いた!
「調べながら、手術しましたが、大丈夫です!」自信たっぷりに、答えてくれた。
一安心だ!「じゃあ!会いにいってあげて下さい」ICU(集中治療室)の妻の、その所へ…
「どう?気分は?」と僕
「ボーとするわよ」
「無事帰ってきてくれた!有難う!後遺症も、無いってさ!」
「本当?やるじゃんあの先生!」
良かった!本当良かった!その後は、妻の手を握り、座り込んでいた…
「もう時間だから、帰るね!」
力無さそうに手を振る妻…
「いいよ無理に体動かさないで!」
と、妻の元を後にした!Nさんも、「良かった元気そうで!」お礼を言い別れた!
もう日も落ちていた。
長い1日が終わった…
このまま再発がないことを祈りたい…
#21 へ続く
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