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天国へ向かう妻へのラブレター💌   #39予兆

 術後の、放射線治療も、終わり。
妻の髪の毛が、少なくなってきた頃、長女に、頼んでいた、新しいセミロングの、ウィッグが到着!
早速付けて見る事に!
なかなか、似合ってる!「おお!いい感じ!」
「そうかな?」と妻。
「大丈夫、大丈夫!全然分かんないよ!」と僕と息子!
「うん…」やっぱり納得行ってない?
「でも…ヤッパリ自分の髪が…」
そうだよな?自慢の長い髪だったから!
それが、手術や、放射線治療を繰り返す度、
どんどん、少なくなって行き!生きて行く自信や、気力が、髪が、少なくなっいくに連れ!
削がれて、行く感じだった…
 この頃は、妻は、ほとんど、家から出ることは、なくなった!数値も、徐々に、落ちるペース落ち込み、更には、横這いに、なっていった!体に、異変は無いか?と妻に、聞いてみた
「チョット腰が痛いかな?激痛ってわけじゃ無いけど!」と妻…
転移の可能性を、考えたが?骨にがんが転移してしまうと、治療が難しくなってきてしまう?
「今度の病院で、先生に、聞いてみよう!」
と僕!
「分かった!」だが妻、先生に、聞かなかった?
「なんで聞かなかったの?」と僕
すると、妻が「聞くのが怖かったのっ!またどこか、転移とか、不安で…」
この4年間、がんセンターの治療に、関しては、意欲を持って、一言の文句も言わず、果敢にチャレンジして居た妻から、初めて、弱気な発言が出た?
いままで、不安や、絶望と、ずっと戦ってきた
いままで!大丈夫!と励ましてきたが?
流石に、一言も、掛けられなかった。
想いは、同じだし!これ以上励ますことが、負担に、なってしまうのでは無いか?
自分の存在意義すら、疑いそうになった!
言葉で、励ます事が、もう無理なら、献身的なサポートに、回るしか無い!
そう想いを固めた!
確実に、“死”が足音を立てて近づいてるのを感じた…
          #40 へ続く

もし宜しければ、サポートの、一部は、書籍化の、実現に、利用させていただきます。これからも、がん患者を、サポートする皆様のお力になれれば、とおもってます!