天国へ向かう妻へのラブレター💌 #16断念
一年位は、安定した日々を過ごしていたが!
そのまま、免疫療法をしていたが、
がんマーカーの数値が落ち着いて、横這いになり、その内半年間は、安定していたが!
徐々に、がんマーカーの数値が上がり始める!
免疫療法を始めて一年たっていた!
「転移した可能性がありますね!」
愕然とする2人…このまま続くと思った
安穏とした日常…
突然襲ってくる敗北感!
また忍び寄る絶望感!
僕が感じたのだから妻は、何倍も感じていただろう!
「でも、転移している場所は、分かっています。今すぐ手を打てば何とかなります。」
もうすがるしか無い僕等家族…
「来週、CTと、MRIと、ペットCTを、撮りましょう。あといつものもね」
ひとつ気になった?MRI?アレは、脳を正確に、調べる検査機械だ!よく母の検査でMRIをしてもらったのを覚えてる!
って事は?転移先は、脳?がんは、脳転移が最後と聞いた事があって!色々転移して!最後に、脳だと思っていたが、そうでは、無いらしい!
1週間後全ての検査が終わり、放射線科へ、何時もの、銀座の先生の、後輩先生、僕等は、転移がないことを祈ったが…
無常な、宣告!「まだ小さいけどいますね!でも、安心して!一つしかできてないから!一回の手術で、何とか摘出できれば!」
「取り敢えず呼吸器科に、行ってきて」
そして呼吸器科へ!
すると「薬を変えます。」「今度は、普通の抗がん剤です。」
後でしることになるが、そのときは、感情的なり「もう免疫療法は出来ないのですか?他の薬は、無いんですか?」と!
「一先ず、来週から、この薬を、投与します!
プラチナ製剤プラチナの成分の薬だという?プラチナが、がんに効くのは、初耳だった!
そして、投与したら直ぐ副作用が現れるので、同時に吐き気止めの薬も投与!一定の効果は、現れたが、そこまで下がって無い!
二回投与したが、結果は、いまいち!
ここで先生「新しい抗がん剤を、投与します!今度は、錠剤です。後脳外科の診察も受けてもらいます!」今度の薬が、その年の8月に、保険適用の、認可が降りたばかりの新薬だった!
その後、脳外科の先生と、診察「今の段階だと手術より、放射線治療の方がいいですね!」
「一旦放射線治療のオーダーをとります!」
なんかたらい回しの様だが、1人の患者にカンファレンスして方針は、決めているそうなので、治療に向けては、みんな方向性は一つに向かってるそうだ!
ここでひとつ!僕の感じた、先生の印象
内科医…研究者
放射線医…システムエンジニア
外科医…職人
たまたま、当たった人がそういう印象なのかもしれないが、僕と、妻は、そう感じた!
次回から、治療は本格化し、僕は、妻と家庭をサポートする為仕事を辞めた!
#17 へ続く!