天国へ向かう妻へのラブレター💌 #27退院2
術後、リハビリに、励んでる所に、妻の元長女が、お見舞いに来る!
流石に、半年に、二回も手術だと、心配しだした!
元々オーバートークの妻!一回目の手術の時は、元子供たちは、「大した事無い」と鷹を括って、長女が2回ほどきた程度だった!
がんが見つかって、元子供達には。
「まだいきていたい」
「息子が心配だ」
など言っていたのだか?信用させておらず!
心配もして無かった。
「薄情だわ💢!」と妻は、怒っていたが!
流石に、今回は、全員来てくれた!
前の、放射線治療の影響で、所々毛が抜けた妻を見て、皆んな、事の重大さを知る。
みんなが来てくれて、嬉しい妻だか?素直に、なれない妻!
「遅いのよ!」
「ここまで酷いと思わなくて」
言いながら、顔は、笑っていた!
「チョット外出てくるわ?」
皆んなの時間を大切にして貰いたくて、僕は、外に出た!
喫煙所でタバコ吸いながら…
「この繰り返しなのかな?」
「治る選択肢は、無いのかな?」
と考えていたら、涙が出てきた…
急ぎ、涙を拭い、病室へ…
「うちら帰るから、ツトム!ママの事頼んだよ!」
「有難うね!」
「大変なことあったられんらくして!じゃぁ!」
「全く、慌ただしい子たちだね!」と妻。
「誰に似たんだろうね?」笑
「私?」笑
2人で笑い合った!でも妻は。
どんどん近づいて来る死に、対して、妻は、相当不安だったと思う!
次の日、主治医から改めて手術の説明を、受ける。
「今回のがんも、肺からの転移でした。もしかしたらですけど。多少取り逃がしたかも知れません。なので、退院後放射線をしてもらいます。」
主治医も、憮然そうに、語る…
主治医も、全部取る気で居たのだろうが…
悔しそうな、言い方だった!
多分外科部長との折り合いが付かなかったのだろう…そして妻のがんに、研究者として、興味が湧いたのかも知れない!
呼吸器内科の先生も、副院長だ、やはり妻の、がんに、興味があるのかも知れない!
元々研究者だから、仕方のない事だが…
病室に戻り妻が、ポツリと「今回は、失敗だね!術後、放射線は、しなくても大丈夫って前は言ってたもん!」
何も言えない僕…
今でも頑張っているのに、これ以上「頑張ろう」とは、言えない。
長い沈黙の後まだ妻が「息子に、早く会いたいな?」その顔は、泣いていた…
#28 へつづく