天国へ向かう妻へのラブレター💌 #43緩和
最後の、抗がん剤投与をして、1週間…
髪は、ほとんど無くなり、吐き気は、無いが!
倦怠感が、半端無くあるらしい…
ほとんど、家から出なくなった妻。
だからと言って、骨に、転移した、がんが悪さを、するわけでは無く?痛みはそのまま!他所に痛みが、あるかと言ったらそうでも無い?
小康状態が、1週間続いた…
その間、在宅看護師や、在宅リハビリ師や、ケアマネージャー、などが家に来て、色々してくれるようになった!
在宅看護師は、健康状態チェックと、薬のセッティング。
在宅リハビリ師は、妻の体の、ストレッチ。
ケアマネージャーは、看護ベッドの、手配や、これから起こるであろうトラブルや、対処について、シュミレーションしてくれた!
何とか、仕事が暇だった為、何とか、面談などは、こなせていた…
この頃から段々と、妻の食欲が、無くなっていった…口から栄養を取れないと、中々回復は、難しい!僕は、頭の中で、「よく無い傾向だな?」と思いながら!無理やり食べさせるわけにも行かず、段々と、妻の体力は、削がれていった。
1週間後、がんセンターへ、これが、事実上こちらでの最後の診察になる…
診察を待っている時、不安に、晒されていた!
「このまま薬が効かずに、終わりなのか?」
「何か他に手立ては、有るのか?」
「何とか、長生きさせる術は、無いのか?」
そんなことばかり考えたいた!
そして診察へ…
がんマーカーの、異常な、数字に驚愕し?
多分僕は、一生忘れられないであろう言葉を、先生は、口にする!しかも、無表情で、無機質に、その口調は、冷徹にさえ聞こえた…
「もう私たちに、出来る治療は、ありません。
これからは、緩和治療に、以降します。」
そのまま席を、帰される…
意気消沈の3人…ちょっと待て!と思い止まる僕!
まだ大事な事を、聴いてない!妻と子供は、後に使う事になる、“モルヒネ”の、説明を、受けていた…「ちょっと先生に、聞き忘れた事があるから、先生の所へ、行ってくる」
そのまま、先生に、「後どの位、妻は、生きれますか?」と僕!
「持って、3ヶ月ですかね?」と、やはり、冷静に、事務的に、答える…
「長い間、お世話になりました。」と礼を、いいその場を、離れ妻と子供の所へ…
“モルヒネ”の説明を、聴いてきても、中々頭には、入ってこない…僕の頭の中には、「余命、持って、3ヶ月」という、先生の、言葉が、ずっと、頭から離れなかった…
これから、向き合わなければいけない現実を、思いながら…
#44 へ続く