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天国へ向かう妻へのラブレター💌   #40油断?

 油断していた訳では、無い?
多分?2人共、解っていたが、認めたく無い事実だったのかもしれない…
昨年11月に、色々な検査を、して…
昨年12月に、その腰の痛みが、“肺がんからの、骨転移”という事が、判明!
肩を、落とす僕ら…
「まだっ!大丈夫です!もう一つの、分子標的薬を、試しましょう!」呼吸器科の先生から提案!
12月の、下旬に、試す事が決定!
その抗がん剤、分子標的薬、副作用が多くある為、投与しても、その副作用のレベルが、低く無いと、続行は、難しい薬!
「効いてくれるといいね?」と僕
「うん!」
まだ可能性がある事が分かり!少し元気に、なる妻…
 遂に、新しい抗がん剤投与!
その薬は、一つの薬で、増殖するがん細胞を、抑え!
もう一つの薬で、がん細胞を、死滅させる!
二段構えの、投薬だ!
だが、死滅させる薬の、副作用は、無かったが、抑え込む薬に、副作用が出て…
一時、危ない状態に…
そこで、一悶着!妻が「まだ私の身体は、大丈夫!続けてよ!」と、取り乱す!
僕が「思いは、分かった!でも数値が!危ないんだって!ここは、一先ず落ち着いて!」
妻は、“生き延びる”執念から“がんを無くす”
執念へと、変わって行った!
「身体の中にある!私の不安を、少しでも、消してよ!私は、どうなってもいいから!」と妻
「それじゃ!意味ないだろ!お前の身体が、元気じゃないと!治すことも出来ないだろっ!」
と僕!
このやりとりを、何度か、繰り返し、何とか、説得!
「ゴメンね!取り乱して…」と妻!
「しょうがないさ!そう思うさ!でも1日でも、長く生きる事を、考えよう!不安なのは、しょうがない!」と僕
何とか宥めて、1日だけ、入院する事に…
もう僕にも、妻にも、「このがんは、治らないいんだなぁ!」ある種の諦めが、生じていた!
1日でも長く!楽な状態で、息子と、一緒に居させたい!
1日でも長く、息子と居たい!
との想いで、いっぱいに、なった!
“緩和治療”“ホスピス”と言う言葉が、頭を過ぎる
僕の中に、「妻の、最期を、如何に、安らかに、出来るか?」が頭を過ぎる!
「まだ出来る事は、あります!」と、呼吸器科の先生。
これ以上!実験台に、して欲しくない僕と?
まだ!可能性が有るのなら?
と思う僕の、葛藤が始まった!
此処から、本当の僕の看取りが、始まる…
          #41 へ続く

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ツトム
もし宜しければ、サポートの、一部は、書籍化の、実現に、利用させていただきます。これからも、がん患者を、サポートする皆様のお力になれれば、とおもってます!