見出し画像

神奈川県の看護師不足について

神奈川県の看護師現状

全国的に看護師不足と言われているなか、神奈川県の人口比看護師数は、なんと驚きの最下位です。

人口10万人あたりの看護師数は全国平均では1089.2人と言われていますが、神奈川県の場合、人口10万人に対して768.8人と全国最下位です。

神奈川県の看護師不足はなぜ起こってしまったのか?

神奈川県は、急激な人口の増加の結果、大阪府を抜き、東京次いで全国2位の人口数です。

この、急激な増加に看護師の養成が追いつかず、神奈川県の看護師不足が起こってしまったのです。

また、看護師の離職率の高さも問題になっています。国家試験を受け、看護師の資格を所得し医療のの現場に出た看護師の10%が職を離れているというデータがあります。この離職してしまう原因の大半が、想像していた仕事よりもハードな現場を体験し、仕事が嫌になり看護師を辞めてしまうというものです。これを受け神奈川県では、看護師を対象とした政策を行っています。

看護師の不足に対して、神奈川県が行っている政策

看護師は、人を相手にする仕事です。患者さん向き合って、どのように関わるのか、特に高齢者の望みや要望をどうキャッチするのかを考えられる看護師を育てるために、神奈川県では「マグネットかながわ看護」という政策を行っています。

これは「神奈川県の看護師は良い」という、コピーを掲げ、学校に受験生が集まってくる状況を作り上げ、その中で潜在看護師の問題にも取り組み、看護師の不足を解消する、というものです。資格やキャリアを活かし、病院に戻りたくても、医療の進歩が速いため、自分の技術に自信が持てないという潜在看護師は少なくありません。そういった方々に再教育の場を与え、医療現場に戻っていただくきっかけを作る政策を神奈川県は行っています。

また、子どもを育てながら職場復帰を目指す看護師のために、院内保育所の整備も進めている最中といった状況です。

終わりに

この様な看護師の不足は、偏に国や県、看護師の方だけの問題ではありません、医療を受ける皆様にも関係してくるものです。現状を把握して自分に何ができるのかを考える事が、これからの医療業界には必要なのかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?