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【初心者・復帰勢向け】【master duel】“手札誘発”とは一体【遊戯王】
※ほぼ全文無料です
こんにちは。
以前書いた「鉄獣戦線」の記事が非常に好評だったので、
調子に乗ってまたまた初心者の方や復帰勢の方に向けての記事を書いていこうと思います。
今回はタイトルにもある通り「手札誘発」に関しての記事です。
復帰勢の方は「エフェクトヴェーラーやスカルマイスター、DDクロウまでは知ってるけど…」って人も少なくないんじゃないでしょうか?
僕自身、遊戯王の大会に出始めたり本格的にプレイするようになってから約10年経つのですが、
以前の遊戯王は多くのデッキに妨害手段として〈月の書〉〈ブラックホール〉〈激流葬〉〈奈落の落とし穴〉〈神の宣告〉〈次元幽閉〉等の「汎用魔法罠カード」が採用されていました。
今はその枠が「手札誘発」に変わったと思ってもらえればいいのかなと思います。
カードパワーも上がり、ゲームスピードが加速し続けた結果、
以前のように盤面を返し返され〜という展開ではなくなりました。
大抵のデッキがなんらかしらの必殺のパターンを持っており、
〈アクセスコードトーカー〉のようなパワーカードを出せば一瞬で相手を焼き払うことが可能になってきました。
また、以前OCGをプレイしていて一定の期間を経てマスターデュエルから復帰された方、
昔の遊戯王は知ってるよ!という方、現環境の罠デッキ筆頭である「エルドリッチ 」というテーマのデッキを見て気づくことはありませんでしたか?
※サンプルレシピ
テーマカード以外の罠カード、なんか見たことあるやつばっかりじゃないですか?
これはテーマとして永続罠が上手く使えるから〜ってのももちろんあるのですが、
OCGでも罠っていうと未だに〈魔封じの芳香〉〈御前試合〉〈群雄割拠〉〈スキルドレイン〉〈神の宣告〉〈神の警告〉〈神の通告〉なんてカードがずっと使われています。
つまり何が言いたいかというと、妨害するための罠カードのパワーってそんな大して上がってないんです。
それに比べてモンスターはもうびっくりするくらい上がってます。
〈アクセスコードトーカー〉なんて〈ダークアームドドラゴン lv500〉みたいな効果してます。
そして、モンスターが強くなった影響で罠カードは以前よりも弱くなりました。
それは相手が先攻の際に作られる盤面が、
以前よりも強固で強力なものになったからです。
「相手のカードを無効にする」「相手のカードを破壊する」「このカードは破壊されない」などなど…
生半可な罠では強靭なモンスターたちに無効にされ、そのままそのモンスターたちに攻撃されてゲームが終わります。
カードパワーが上がった、モンスターが強くなったことによって、ゲームスピードが上がったと言いましたが、まさしく今言った部分が理由だと思います。
罠デッキはスキルドレインのような強い罠でもそれだけでこちらのライフが0になることはないため、
こちら側にも数ターンの猶予があります。
※エルドリッチのようなタイプ相手は猶予がない場合が多い
しかし、モンスター主体のデッキの場合は妨害してきた強カードが次のターンにはこちらのライフを減らしてきます。
なので相手が先攻の場合でも、なんならこっちが先攻のときでも上手く使える手札誘発の採用率、評価が上がり続け今に至ります。
前置きが長くなってしまいましたが、マスターデュエルの現環境で多く採用されているカード、今後採用されるかもしれないカードを紹介していきます。
①増殖するG
対鉄獣○
対エルド△
対ドライトロン◎
対電脳堺◎
対未界域◎
相手が特殊召喚するたびに1枚ドローできます。
一切モンスターを特殊召喚しないデッキというのはかなーり少なく、
罠デッキのエルドリッチですら罠モンスターや〈エルドリクシル〉カードに対して発動することで2枚以上のドローが見込めます。
遊戯王ではドローする効果は非常に大事です。
しかもデメリットなし、相手の行動も抑制できるとなると悪いところがありません。
チェーンにのる特殊召喚(ドライトロンや鉄獣の効果、死者蘇生や鉄獣の抗戦、儀式魔法等)にチェーンすると特殊召喚時にドローできます。
サイバードラゴンやパンクラトプスのようなサッ!と出てきてしまうカードは、チェーンにならない特殊召喚なので、そこでドローしたい場合はスタンバイフェイズ等に打つしかないので注意しましょう。
基本的には特殊召喚効果にチェーンして打つのが良いです。
例えばスタンバイに発動してしまうと、相手が動いてこなかった場合に、
相手の行動を止めることには成功していますが、こちらは手札を一枚捨ててしまっています。
その後大きなアクションを起こせなかった場合はこちらが手札を捨てただけになってしまうので、ドローしたい場合は効果にチェーンするほうがいいです。
ちなみに余談なんですけど、ドローに飢えてる遊戯王プレイヤーは是非一度ポケモンカードやってみてください。
ありえないくらいドローできて僕は頭がおかしくなりそうでした。
②灰流うらら
対鉄獣○
対エルド○
対ドライトロン○
対電脳堺○
対未界域○
遊戯王ではサーチカードも非常に大事です。
デッキを安定させるため、再現率を高くするために様々なカードから選択してサーチできるカードは規制の対象にもなりやすく、強力なカードが多いです。
このカードはそれらのサーチカードを妨害することができます。
つまり相手のデッキの安定感を下げ、手札の選択肢を減らすことができます。
しかもなんと〈灰流うらら〉は攻めにも活用でき、
最初に紹介した〈増殖するG〉はドローする効果なので、〈灰流うらら 〉で無効にすることができます。
〈増殖するG〉の強力さは先に説明した通りですが、
攻める時は〈増殖するG〉を止めれる、守る時は相手のキーカードを止めれる…と、かなり受けの広いカードです。
エルドリッチなどを除き、ほぼ全てのデッキに3枚投入されています。
ここちょっとわかりにくいかもしれないんですけど、テキストに書いてある通り、
このカードは『ドローする効果を含む効果を無効にできます』
今の遊戯王は親切なことに、テキストが①②のように分かれているのですが、
例えばドロー効果を含む効果が①テキストにあった場合、その効果全てが〈灰流うらら〉によって無効にすることができます。
なので、〈強欲で金満な壺〉の場合は「このカードの発動後、ターン終了時まで自分はカードの効果でドロー出来ない」っていう効果も①テキスト内にあるのでそのデメリット丸ごと無効になります。
〈金満で謙虚な壺〉のように①とかのテキストの前にデメリットや制約が記載されている場合は、〈灰流うらら〉で無効にされたとしても残る制約ですので注意しましょう。
ちなみに僕が高校生時代に愛用していたこのカード、
相手のカードを破壊しつつ1枚ドローできる強力なカードだったのですが、
同じ文章内にドローと破壊が書いてあるため、〈灰流うらら〉を打たれると全てを失います。悲しい。
③エフェクトヴェーラー、無限泡影
対鉄獣○
対エルド×
対ドライトロン△
対電脳堺△
対未界域〇
相手のモンスターの効果を無効にすることができます。
エフェクトヴェーラーは相手のメインフェイズしか使うことができないため、スタンバイやバトルフェイズに効果を発動することで回避することができたりもします。
無限泡影は罠カードなのですが、相手のターンだけではなく自分のターンにも手札から発動することができ、後攻時の6枚目で引いたとしても相手の場のモンスターに対して打つことで役割を持たせることができます。
エフェクトヴェーラー
メリット
・レベル1チューナー魔法使いなので召喚してリンク素材にもなる
・2枚引いている時に発動し、それに対して墓穴の指名者を発動されても、もう1枚をチェーンすることで通すことができる。
デメリット
・墓穴の指名者で無効にされてしまう可能性がある
・メインフェイズにしか発動できないので、バトルフェイズやスタンバイフェイズ等に発動されると止められない可能性がある
無限泡影
メリット
・罠カードなので墓穴の指名者で無効にされない手札誘発
・後攻時の6枚目で引いても相手のモンスターに対して発動できる。
・モンスター効果を受けないモンスターカードに対しても罠カードなので無効にできる
・セットして発動した場合は同列の魔法罠カードを無効にすることができるため、王宮の勅命等の強力なカードを無効にしつつ、モンスター効果を封じることができる可能性がある。
デメリット
・場が空の時にしか発動できないので、無限泡影→無限泡影のようにチェーンを組むことはできない
※1枚目の無限泡影が場にあるため、2枚目を打つことができない
・場が空の時しか発動できないので、先攻時はセットすることが多く、ライトニングストーム等の魔法罠破壊カードが直撃してしまう可能性がある
などなど、それぞれに良いところ悪いところがあるのですが、
チューナーとして活用できないデッキの場合の多くは無限泡影から採用されているケースが多い気がします。
④原子生命態ニビル
対鉄獣△
対エルド×
対ドライトロン○
対電脳堺○
対未界域○
隕石なんて呼ばれたりもしてますね。
相手が合計5体以上の召喚特殊召喚をしたターンのメインフェイズに発動でき、場の表側表示モンスターを全て墓地に送れます。
5回ではなく5体なので、一度のペンデュラム召喚で5体出てきた場合はその時点で発動条件を満たしますので注意。
展開系などには強く打てますが、罠系統やミッドレンジは5体も出すことはあまり無いため手札で腐ってしまうことも多々ありますので、先述した①〜③のカードたちほどの万能感はありません。
ニビルを発動した際、こちらの場にはニビル、相手の場にはリリースしたモンスターの攻撃力の合計/守備力の合計のステータスのトークンが特殊召喚されます。
攻撃力の高いトークンを攻撃表示で特殊召喚してしまうと、そのままトークンに攻撃されて死んでしまうので気をつけましょう。
ちなみにリンクモンスター主体のデッキに対して発動した場合、攻撃力はむっちゃくちゃ高くても、リンクモンスターには守備力は存在しないので、トークンは守備表示で出すことで簡単に突破できますし、基本は守備表示がいいのかなと思います。
ここまでが現時点で採用が多くみられる手札誘発カードです。
最後に僕がランクマッチをプレイしていく中で、
これは採用したほうがいいかもなと思ったカードを紹介して終わりたいと思います。
〇ドロール&ロックバード
対鉄獣△
対エルド×
対ドライトロン◎
対電脳堺○
対未界域◎
主に展開系デッキを意識したカードで、現在猛威を奮っている『ドライトロン』『未界域』』などの展開系に対して、1枚で相手の動きを制限することができ、ターンスキップまで狙える可能性のあるカードです。『電脳堺』相手もまあまあ効きます。
『ドライトロン』は〈機械天使-弁天〉によるサーチを繰り返し、手札に天使を貯めつつ〈神光の宣告者〉〈崇高な宣告者〉を目指すデッキなので、
例えば〈弁天〉をリリースして発動した〈バンα〉の効果の処理後、発動される〈弁天〉のサーチ効果にチェーンして〈ドロール〉を発動すると、〈弁天〉のサーチ効果も、その後発動したかったであろうカードたちまとめて止めることができます。
『未界域』も共通効果でドロー効果を持っており、
暗黒界等のギミックを利用して手札を切らさず、〈貪欲な壺〉等でリソースを回復し手札を潤沢にし〜を繰り返して、強力な盤面を形成するデッキなので、
〈ドロール〉によってサーチやドローが封じられるとほぼターンスキップになります。
上記デッキは〈灰流うらら〉〈無限泡影〉等の手札誘発だけでは基本的に止まることはないですし、1枚で相手の動きを再現できるということは、こちらが攻めに使える手札の枚数が多いということになるので、1枚で強力な妨害となるこのカードは貴重です。
ただ、相手のリソースは削れていないため、ドロールを発動した次のターン、こちらもある程度のアクションを起こす必要があります。
ワンキルできるのが理想です。
なので採用できるデッキは限られてくると思いますが、
〈ドライトロン〉や〈未界域〉にボコボコにされてる方は要検討のカードかと思いますので、是非採用してみてください!
こんな感じで今回の記事は以上です。
調子に乗って書いてみたのですがいかがでしたでしょうか。
今回は試しに有料部分に僕が使ってる鉄獣の最新レシピを貼っておきます。
前回の記事も全文無料だったのですが、記事がいいと思って投げ銭してくれた方が何枚かいらっしゃったので、その方々にもメリットがあればいいなと思い、今回は試しにやってみたいと思います。
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