これまでのトキノツムギB面あらすじ
騎士がいて王宮があり、魔法や特殊能力が存在する中世ヨーロッパ風の世界。王都の中心には管理者という信仰対象がいるとされる、聖域である山がある。
前回までのあらすじ
大学寮で同室であるアイリスとリアンは、それぞれ、元執事、王国抱えの占い師宗家という経歴がある。
出かけている内に、主人宅とそこにいる人間全てが消えてしまったという経験があるアイリスは、一人残った責任感から原因を探っている。
夜中に出かけ、早朝帰ってくるアイリスを見送ったり迎えたりしながら密かに心配していたリアンだったが、ある日なかなか帰って来ないアイリスの身を案じ、寮を抜け出して探しに行く。
国の重要人物ばかりが集まる隠れ家的カジノを探り終わったアイリスは、帰宅途中何者かに狙われていた。偶然それに気づいたリアンはアイリスを庇い、代わりに被害に遭ってしまう。
意識を失ったリアンは王宮の騎士であるソーヤの屋敷に運ばれ治療を受けるが、軽傷であるリアンに対して、リアンを被害に遭わせてしまったアイリスのショックは大きかった。
その様子に気づいていた屋敷の住み込み医師グリフィスはアイリスに声をかけ、リアンの無事を伝える。
リアンはアイリスと会った頃のことを夢に見ながら眠っている一方、傍についているアイリスはリアンと出会った頃の事を思い出す。
やがてスッキリと目覚めたリアンはアイリスが危険なことに手を出している怒りを抑えながら何をしているか問うが、アイリスはうまく答えられない。
そんなアイリスの様子を見たリアンは問い詰めるのをやめるが、代わりに、自分が危険を避けられる教育を受けているのも言わないでおくことにした。
そこには、それでアイリスが少しでも危険なことに首を突っ込まなくなれば良いというリアンの期待もあった。
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