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地方で住みながら働く in 三重

「将来どこで働く?どこに住む?」というのに対して、自分が自信を持って答えられなかった。

元々一人旅が好きだったが、就活を始めてみて「自分は、あくまで”観光客”目線でしか見ておらず、”その地域に住む人”目線では各地域を見ていなかった」ことに気付かされた。
観光が楽しい=住みやすいではないと思うから。

「全国転勤があると色々なところに行けるから楽しそう」VS「でも田舎とかだと不便なのでは?」とグルグルとなり。

それなら実際に地方に住んでみればいいのでは?ということで、色々と調べている中で見つけたのが「おてつたび」

地方に住みながら、働く経験ができるのではないかと思った。
リゾバだと3か月や半年の案件などが散見されるが、それよりも短い期間で、そして地域との交流などもできそうな点が魅力的だと感じた。

休学を決めた理由の一つは、これをやりたかったから。

初めてのおてつたび経験を振り返ります。


●採用~到着まで

休学始まってすぐの4月頭からいくつか応募してみて、初勤務先として決まったのは三重県鳥羽市の旅館。
私にとっては初めて聞く地名。
そもそも三重県自体も行ったことが無くて「どこそれ?伊勢神宮の近く?」というのが正直なファーストインプレッションでした。

JR、新幹線と近鉄を乗り継いで到着した鳥羽駅。

ミジュマルが可愛い!

送迎バスで旅館まで連れていってくださいました。
めっちゃ坂道・曲道が多くて自然を感じられる道路だった(あいにくの雨だったけど)

初日の挨拶・旅館の案内をしてもらった後、社員寮の一室が割り当てられました。

リュックとトートバッグの荷物だけでここで2週間過ごすのか~と思うとワクワク。少ない荷物で、自分の家じゃない場所で生活するのは旅行で経験したことあるけど、2週間という長期は初めてだったから。

近くにコンビニがあるだろうと思ったら、数キロ先にしかなくて。
土砂降りの中、市バスでスーパーまで買いに行きました、、最初の段階で少しは食料を持ってくるべきでした。反省。

●お仕事内容

翌日から仕事をしました。私のシフトは夜の夕食時間。
ダイニングにて、料理提供の準備・補助をしたり、下げられた食器を分類したりする仕事を行いました。

各グループに料理説明をしながら提供するスタンス+利用されるお客さんの数が確定しているということで、進捗具合が掴みやすく体力配分しやすかったです。(飲食バイトだとピークの人の数がえぐいし、暇になったかと思ったらどっと押し寄せるなんてこともあったから)

使っている食器の装飾や色合い、料理の仕方などに工夫があって目で見ても楽しめるなと感じました。沢山感嘆ポイントがあり、働いていて楽しかったです。流石3つ星旅館だと思いました。

●一緒に働いていた方々

ダイニングでの社員さんは自分と同年代の人が多く、和気あいあいとした雰囲気で働けました。余裕がある時には、業務のコツや働いてみて・住んでみての感想なども聞けて参考になりました。
やっぱり車は必須だなと。

あとはフロントの方も、細々とした折衝や「なんで休学してるん?」といった相談に乗ってもらいました。
1年くらい休んだって人生何とかなると背中を押してくれました。
休学に入ったばっかりだったから、心が少し軽くなりました。

リゾバを転々として生活しているお兄さん(30過ぎ)にもお世話になったな。「社会へ出ることの不安は分かるけど、早く出た方が良いぞ、マジで。俺の知り合いでニートやっている奴全員○にそうになっているから。」と喝を。他にもリゾバ事情のお話も聞けて面白かった。
おすすめされたバットマン作品、まだ観れていないな……

●日々の暮らし

夜に勤務がある反面、日中は自由時間がたっぷりありました。
しっかりと睡眠時間を確保して8時9時に起き、ネットサーフィンや読書。
一人暮らしの家にはないテレビがあるのもありがたく、久しぶりに見れたのも思い出深かったです。

お弁当毎日1食+ご飯は食べ放題

それ以外の食料品はスーパーに買い出しに行きました。(送迎バスにて)

それでも7~8km=バスで10分程度いかないとないということで、これまでの自分がいかに恵まれていたかを実感しました。チャリで3分、500mで行けていたのですから。

安心と信頼のイオン様、どこか漂う平成の懐かしさ、かかっているのは令和の最新J-pop(櫻坂46と=LOVEの曲がかかっていて歓喜)。
旅先で、普段と変わらない食事メニューを取るために買い物をしているのは、なんだか不思議な感覚でした。

あと、天気がいい日には社員寮周辺を散歩して牡蠣料理屋や図書館などにも行きました。

牡蠣丼うまかった
風情があるバス停

仕事がお休みの日は足を伸ばして鳥羽駅周辺や伊勢神宮を観光することもできました!この思い出は別の記事にでも。

すぐ近くに海が広がっていて、とても景色が綺麗でした。見惚れるほどに。
夜は真っ暗だし、カエルの声も聞こえてきましたが、穏やかな気持ちになりました。

●「なんもない」……?

散策している時に会った地元の人 「そこ上っても、なんもないよ」
買い物や散策に向かう私に向かって女将さんが「なんもないけどゆっくりしていってね」

「なんもない」って本当に何もないのか……?
こんなに綺麗な自然があるのに……?
それって謙遜するところなの……?

また別のシーンで。
私「こっち(私が住む場所)は海が見えないんですよ~」
フロントの方「なんもないのか、それはあれやな~」

長くいると、実はそこにあるはずの魅力が見えなくなってしまうものなのかもしれないと思った。
私も、地元離れて一人暮らししていく中で、初めて気づいたこともあるからなぁ。

●やり終えてみて

穏やかな雰囲気や、綺麗な景色は凄く魅力的でした。
色々な人からもアドバイスや応援の声を貰えて励みになりました。
鳥羽、愛着のわく地域になりました♡
また行きたい。

少ない荷物でも、自分一人でも、周りを頼って生きていける、という自信も身についた気がします。頑張ったぞ自分。

とても良い経験になりました!!!!!
お休みの日の観光については別記事で書こうかなと思います。

最後まで読んで下さりありがとうございます。

ではまた!

とむ

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