ティーチングの現場から#2
ティーチングイベントを行うと、
「初心者は、どのようにポケカに取り組んでいるか。」
「初心者は、どのような場面でつまづくか。」
を実感することが多々ありました。
この『ティーチングの現場から』は、そうした気づきや学びを記録する試験的な試みです。
(参加者のプライバシーには、十分に配慮して記述しています)
1.流行デッキの相談
大会で好成績を残した流行デッキの相談を受けました。そもそも完成度が高いため、あまり変更するところが有りません。
その代わり、デッキ調整の方針や方法を提案させて頂きました。
・カードの種類を減らすこと
チャンピオンズリーグで好成績を残した構築は、色んなデッキと対等に戦うため様々なカードが採用されています。そのリスクとして、重要なカードの枚数が最低限になっていることがあります。
例1.リザードンexデッキ:2枚
例2.セグレイブ:2枚
もしデッキコンセプトが実現出来ないときは、使いたいカードを増やして、その他のカードを減らすことを試してみると良いと思います。
こうしてカードの種類を減らすことで手札に来る確率を上げて、初級者でも使い易いデッキになります。
・対戦後に山札を確認すること
僕のデッキ調整方法です。
対戦が終わったあとに山札の中身を確認します。
勝った場合は使わなかったカードを調べる。
負けた場合は使いたかったカードが調べます。
また山札枚数を数えて、順調に山札が減っているか否かを確認します。
中級者以上の方は、「デッキのリソース管理」と言う「デッキ内のカードを効率的に使う」ことを意識してプレイしてます。詳しく書くと使うタイミングなども含まれるのですが、この「対戦後に山札を確認する」方法でも一定の効果があると思います。
流行デッキは、デッキ構築よりプレイングの方が伸び代が多いケースがほとんどです。勝ち負けよりも幅を広けるプレイを試すことに重点を置くと、道が広がると考えてます。(日本代表の受け売りw)
2.デッキにあったトレーナーズ選び
軸となるポケモンを決めて、それに合ったトレーナーズを足してデッキを作ります。
どんなトレーナーズを採用するか?は、主に3パターンに分かれると考えます。
一つ目は、汎用トレーナーズと言われる様々なデッキで採用されるカード。
代表として、ネストボール・ナンジャモ・ペパー・ボスの指令など。
二つ目は、専用トレーナーズと言われる特定のデッキで採用されるカード。カードテキストにキーワードがあります。
代表として、テラスタルオーブ&ブライア(テラスタル)、オーリム博士の気迫(古代)など。
そして、本題の三つ目。コンボ用カード。先程の専用トレーナーズと違って、カードテキストに明確なキーワードが書かれてませんが、デッキと相性の良いカードです。
流行デッキから例を挙げると、ルギアVSTARデッキのジニア。進化ポケモンが多いことから、良い活躍をしてくれます。
流行デッキからステップアップして、デッキ改造やデッキ作りを始める方は、見慣れたカードを優先的に採用する傾向が高いです。
しかし、デッキに合ったトレーナーズ選びをすると、ストレージの奥に眠ってる出番の少ないカードが活躍するときがあります。視野を広くもって、デッキ作りしたいですね。
という訳で僕オススメのコンボカードを紹介。
1.ノココッチと暗号マニアの解読
山札を引く特性とサポートの組み合わせ。
現在は、サポートのバリエーションが豊富で山札から欲しいカードを手札に加えることが容易です。
例、ペパー(グッズと道具)、アクロマの執念(エネルギーとスタジアム)
しかし、サポートに無い組み合わせ(グッズとスタジアム、特殊エネとグッズ)を手札に加えたいデッキには、暗号マニアの解読が便利な一枚です。ノココッチの特性で手札に加えます。
デッキに同名カードは4枚までしか入れられないので、中盤以降は手札に加えることが難しくなります。きっちり構築で補いたいですね。
同様の特性を持つ「かがやくゲッコウガ」「サーフゴーex」でも同じ効果が得られます。
2.ジェットエネルギーとバルビート
序盤の準備は、ポケモンを並べること。
そのために、ポフィンやネストボールをフル4枚入れても足りない!って感じてるなら試して欲しい組み合わせ。
バルビートの技「ファストサイン」は、山札からベンチへボケモンを出す効果。なんと先攻でも使えます!
出来れば少ない手数で使いたいので、「ボケモンいれかえ」などを使わず、「ジェットエネルギー」でバトル場へ送り出してみましょう。
あまり見かけない組み合わせを二つ紹介しました。他にも「こんな組み合わせがあるよ」というコンポあれば、教えて下さいね。
3.最後に
今回は、ティーチングよりコーチングという感じでした。
ポケカ始めたての頃は、勝ちたい気持ちと上達したい気持ちのバランスが難しいと思います。
個人的には、長くポケカを楽しんでもらいたいので、上達出来るアドバイスをしたいな、と考えてます。
そのためには、僕自身が日々精進ですね。
・引用元
https://www.pokemon-card.com/