鬼になったヒトを救いたい。
まずはこの動画を見てください。
鬼滅の刃というアニメでして、家族を鬼に虐殺された主人公が唯一家族の中で生き残った妹と苦楽を共にする物語です。気づけば妹は鬼になっていて、自分の声も心も通じない状態なのですが、妹を救いたいと主人公の強い思いで、どれほど世論から反対されても、鬼からヒトに戻す方法を探し求める愛情溢れるストーリーです。
僕は社員に騙されたと思って見てくださいと言われ、騙されたと思って見ていたのですが、最初は全然面白くなかったし、途中から面白くなるんだろうと信じて、前に進んでいたのですが、気づけば面白さがわからないまま最新話まで突入していました。(騙されました)
で、これほど世間で流行っているのに、自分はその素晴らしさが理解できないのは悔しいなと思って、解像度をあげて二週目を見たみたのですが、かなり感動する物語でした。(騙されてなかった)
それどころか、この物語から得られる心は日本人が古くから大切にする”和”に通ずるものがありまして、これが広まることによって、現実世界はより豊かで平和になるなと思いました。
なので、より多くのヒトにこの絵本を読んでほしいなと思ったので、なぜ鬼滅の刃が称賛されるべきかを言及すべく、この度筆をとりました。
この物語は、ヒトと元々ヒトだった鬼の争いなのですが、鬼になる方の特徴としては、何かしら社会や人間関係に不満を抱えたヒト(いや鬼)なんです。
もっと解像度を上げて見ていくと、鬼になるヒトの特徴は心に穴が空いていて、ヒトからもらった幸せが穴からどんどん抜けていくような方ばかりで、ヒトからもらった愛(幸せ)を憎しみに変えてしまうような、恩を仇で返してしまうような、ヒトが鬼になって、憎しみが強ければ強いヒトほど鬼の世界で強い存在になっていくのです。
で、皆さんこの物語をヒトvs鬼と捉えてみているのですが、この物語は心に穴が空いてるヒト(鬼)vs心に穴が空いたヒトを滅ぼしたいヒト(大衆)vs心に穴が空いたヒトを救いたいヒト(主人公)だと僕は思うのです。
現実世界に転換した時に、同じことが言えます。心にぽっかり穴が空いちゃってる、恩を仇で返しちゃうヒトっているじゃないですか。どれほど愛をもって接しても、悪態ついてしまったり、ただただワガママに搾取だけする子って。
そういう恩を仇で返すようなヒトとは付き合うな。そういう奴は居なくなればいいって主張するヒトが大衆で世論なのは、鬼滅の刃と変わらないなと。
で、鬼滅の刃の世界に戻るのですが、この物語は鬼になってしまった妹(ヒト)を救いたい主人公の炭治郎くんvs鬼を滅ぼしたい鬼滅隊含む大衆(ヒト)vs鬼の三権分立構造だったのですが、最終的には鬼を滅ぼしたい大衆(ヒト)も、鬼からヒトを救いたい炭治郎くんに感化されていって、鬼をヒトに戻す世界を作ろうとするのです。
ここからは物語でまだ描かれていないのですが、主人公はきっと鬼からヒトに戻す手段を見つけ、鬼になったヒトを救える未来を掴むでしょう。そんな未来が実現した時、主人公も大衆も鬼も、誰しもが幸せな世界になることは想像に難くないなと。そして大衆は主人公の言葉を信じて、主人公についていって良かったと思うんだろうなと。
僕自身もどれほど周りのヒトを失っても、傷つけられても、諦めることなく、周りのヒトの心の器にしっかり愛が溢れるようになるまで、向き合い、周りのヒトを愛する(幸せにする)努力を怠ってはいけないなと思いました。
鬼滅の刃という素敵な絵本に出会った皆さんも、一人一人の周りにいるヒトと向き合ってください。そして、自分が愛すると決めたヒトから、どれほど傷つけられても、そのヒトを嫌いにならず、憎まず、最後まで愛する覚悟を持ってください。
そうすることでこの世界はきっと明るくなると思います。
闇に光を照らしましょう。
僕は鬼を救いたい。
とむらひかる
最後に冒頭で紹介した動画の歌詞を添付します。号泣するほど感動するので、歌詞を読んだ上で、また歌を聞いてみてください。
目を閉じて 思い出す
過ぎ去りし あの頃の
戻れない 帰れない
広がった 深い闇
戻れない 帰れない
広がった 深い闇
泣きたくなるような 優しい音
どんなに苦しくても
前へ 前へ 進め 絶望断ち
失っても 失っても 生きていくしかない
どんなにうちのめされても 守るものがある
失っても 失っても 生きていくしかない
どんなにうちのめされても 守るものがある
我に課す 一択の
運命と 覚悟する
泥を舐め 足掻いても
目に見えぬ 細い糸
泣きたくなるような 優しい音
どんなに悔しくても
前へ 前へ 向かえ 絶望断ち
傷ついても 傷ついても 立ち上がるしかない
どんなにうちのめされても 守るものがある
守るものがある