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タスキHD(166A) 2024年9月期 本決算

 タスキと新日本建物が合体して設立したタスキHDとなって初めての本決算。オーラも途中で吸収し期待しかない中、その期待以上の決算でした。


2024年9月期連結業績

前提

 保険をかけるようですが、タスキHDは元々決算期が別々の会社が一緒になったので、新日本建物、オーラの業績については12か月分寄与しているわけではありません。その点注意して決算を見ていただければと思います。

業績

 営業利益が低く見えますが、販管費増の内訳は以下の通りと決算説明資料に記載がありました。

 オーラを連結したことによる増加が大半のようで。M&A費用はてっきり特別損失かと思っていたので勉強になりました。

2025年9月期業績計画

 実績については新日本建物とオーラの業績が一部しか含まれておらず、単純に比較できるものではありませんが、非常にインパクトのある決算予想になりました。
 営業利益率はしっかり10%を上回り、配当金は倍以上の35円に大幅増額。前期配当については、あくまでも半期分ということでここも単純比較できませんが…倍の32円からしても3円の増配になります。
 その他に見逃してはいけないのは、累進配当でしょう。期間は特に設けられていないので常設の配当方針だと思います。成長企業で累進配当、魅力しかありません。

長期ビジョン・中期経営計画

 2033年を見越した長期ビジョンはタスキ単体から連結になったことに対する上方修正となります。
 不動産テック企業として、国内トップを目指す。大きな目標ではありますが順調に成長している姿を見てきているので十分実現可能だと信じています。

 2025年9月~2027年9月の中期経営計画は売上CAGRが+14%程度、利益CAGRが+20%越え。CAGRが20%あると、4年で2倍になるので成長企業の目安とされています。今後の決算が楽しみですね。
 売上は中計期末で1,000億円。是非超えるところまで見届けたいです。

 中計のKPIは以上の通り、(2024年9月期末を基準とするのはズルいと思いますが…)EBITDA35%はインパクトがありますね。
 ROEに関して言えばタスキ単体の時は30%超えていましたが、連結で20%以上あれば十分だと個人的には思います。

最後に

 タスキと新日本建物が経営統合したときからずっと楽しみにしていたホールディングスとしての初決算は満足のいくものでした。
 一番インパクトがあったのは累進配当の発表です。累進配当を発表する企業は成熟企業であったり、中期経営計画期間中だけ、が多いですが、タスキHDは成長真っ只中。正直驚きましたが、今後も安定的に利益を積み上げられる自信の表れと感じました。

ともぞー


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