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あいホールディングス(3076) 銘柄分析

 こんにちは!ともぞーです。
 本日は、防犯カメラ等のセキュリティ機器メーカーのあいホールディングスを深堀りしていきます。


会社概要

2024.2/22現在

銘柄名:あいホールディングス
決算:6月
特色:防犯カメラシステムが主力。紙・布カッティングマシン、病院向けカード発行機、建設設計も
時価総額:133,270百万円
株価:2,355円(終値)
配当金:90円(上期45円、下期45円)
配当利回り:3.82%

株価推移・指標

・株価推移

株探

 日足では2,300-2,550円間で横ばいの動きをしています。足元の株価推移は下落トレンドとあまりよくありません。この原因については最後に考察したいと思います。

株探

 月足では中期移動平均線が下支えとなっており、長期的にはトレンド転換してこれから上昇トレンドを形成しようとする局面になっています。

・株価指標

マネックス証券
マネックス証券

 PERについては今期から岩崎通信機が持分法適用会社となり、利益が乗っているためこのような超割安水準となっております。
 この影響がなければPERは約13.4倍と平均的な水準となります。
 PBRは過去5年と比べるとやや割安気味な印象。
 ミックス係数はPERを13.4倍とした場合20.1と個人的にギリギリ投資してもいい水準です。

業績

2008年度実績〜2023年度予想は以下の通り

マネックス証券

 売上高コロナ禍から回復していくような傾向で、利益については過去最高を更新し続けています。

財務状況

株探

 自己資本比率は80%以上、有利子負債倍率は0.02倍と好財務で問題なし。
 剰余金も600億円以上と少し事業が失敗したくらいではビクともしないくらい積みあがっています。

株価の下落要因の考察

 2024年2月22日は日経平均が終値39,000円突破と史上最高値になったにも関わらず、あいホールディングスの株価は前日比-33円(-1.38%)と軟調の動き。
 個人的には新NISAで購入したいと監視していたので、なぜ下落しているのか、簡単に現状把握をしたいと思います。

・岩崎通信機との資本業務提携

 2023年11月30日に岩崎通信機と資本業務提携を行うと発表しました。
 内容は岩崎通信機が実施する第三者割当増資の引き受け。具体的には岩崎通信機が新たに発行する490万株(発行済み株式に対して32.71%)を約37億円で買い取るというもの。
 最近話題になった三菱UFJとウェルスナビが資本業務提携したあの形と同じですね。
 資本業務提携をする理由は以下の通り。

 両社はともに計測機器事業を行い、両社の事業は親和性が高く、販売・開発・製造の各プロセスにおいてお互いに補完し合える可能性があり、本資本業務提携について、両社にて協議を続けてきました。
 この協議の結果、本資本業務提携を実施することで、お互いの事業運営を補完し合い、 両社の安定的な事業運営及び両社の企業価値を高めることが可能であると判断いたしました。

・岩崎通信機の業績と財務状況

マネックス証券

 売上高は年々減少し、営業利益は過去15年程のうち赤字が多い印象。最終の当期利益で若干赤字を和らげるといった動きになっています。
 2/9には営業・経常利益を通期赤字転落予想に修正するなど、業績はあまりよろしくありません。

株探

 財務状況は自己資本比率が60%以上と合格ライン。有利子負債倍率は今期長借が60億円計上されているため少し上がっていますが、0.22倍と低水準。剰余金も100億円と十分積みあがっています。
 財務的には超割安銘柄と言えそうです。

・あいホールディングスの第2四半期決算

決算短信

 2Q決算については持分法による投資利益が計上されており前年同期比+117.3%となっていますが、これは負ののれん相当額を計上しているだけであくまでも会計上の処理になります。
 負ののれんについては5,596百万円を計上していると決算発表資料に記載があったため、岩崎通信機の持分法適用前の経常利益は5,508百万円。

マネックス証券

 期初予想に対する進捗率は48.7%と前期並みの水準。

ifis株予報

 なお、コンセンサスは2024年2月22日時点の数値になっているので、会社予想を下振れるとみられています。

最後に

 あいホールディングス自体は前期並みの調子ですが、岩崎通信機の業績が予想以上に良くないことが分かりました。
 ただ、岩崎通信機の業績があいホールディングスに与えるインパクトは微々たるものと思っているので、あまり影響があるとは思えません。

株探

 直近ではイギリスのファンドが保有比率を下げており、この売りが売りを呼んでいる可能性は低くなさそうです。
 個人的にあいホールディングスは今後も買い目線で監視したいと思っており、下落が一段落、配当利回りが4%を突入してきたら本格的に購入を検討していきます。

ともぞー


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