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豆蔵デジタルHD(202A) 銘柄分析

 こんにちは!ともぞーです。
 本日は、豆蔵デジタルHDを深堀りしていきます。


会社概要

 前身の豆蔵HDが2020年にMBOし、再編ののち豆蔵デジタルHDとして2024年6月に再上場しました。

大株主

 保有割合トップはインテグラル社の100%子会社であり、2020年にMBOされるときに設立された会社になります。VCほどの売り圧力にはならないと思いますが、既にロックアップは解除されているので動向には注視すべきでしょう。

株価推移・指標

・株価推移

株探

 豆蔵デジタルHDは2024年6月に上場しました。公募価格1,330円に対して初値1,348円が付き、その後はその価格を中心にするかのようなレンジ相場になっています。

・株価指標

マネックス証券

 上場して間もないので参考にならないかもしれませんが、PERは11.8-19.4倍で推移しており、現在の株価で14.9倍。
 なお、前身の豆蔵HDはMBO時の買付価格に対して20.60倍でした。それに比べると割安感があります。

マネックス証券

 PBRは異常値を除いて7-10倍で推移しており、現在の株価で7.86倍。
 前身の豆蔵HDはMBO時の買付価格に対して3.56倍でした。それに比べるとPBRの目線からすれば超割高に感じます。

業績

・業績

 MBO後にあたる2021年度実績〜2025年度予想は以下の通り

 売上高、営業利益、営業利益率すべて右肩上がりで綺麗に成長しています。

・MBO前との業績比較

 MBO前に比べると5年経って、会社の規模が縮小したように見えます。
 確かにその通りですが、営業利益率・一人当たりの営業利益が大幅向上していることから、事業の効率化が図られ結果として成功していると考えていいと思います。
参考までに、時価総額はMBO時:約350億円→公募価格ベース:約200億円となっています。

・セグメント別業績

 豆蔵デジタルHDは①クラウドコンサルティング事業②AIコンサルティング事業③AIロボティクス・エンジニアリング事業④モビリティ・オートメーション事業の大きく4つに分かれております。
 AIロボティクス・エンジニアリング事業で減益が見られますが、その問題以外については好調です。

中期経営計画

 豆蔵デジタルHDは2027年3月期までの中期経営計画を公表しています。売上高、営業利益ともに年間2桁成長、利益率は18%以上と文句のない計画です。
 しかし、先ほどセグメント別業績を見た通り、2024年3月期までは売上高CAGRが1桁台だったため今まで以上に気合を入れて取り組んでいかなければなりません。実現できれば大きく評価されそうです。

財務状況

株探

 財務状況は自己資本比率、有利子負債倍率ともに問題なく財務健全であると判断できます。

最後に

 豆蔵デジタルHDはMBOを経て2024年6月に再上場した企業。
 MBO前後で売上高が減少しており怪しい企業だけど気になる…と思い、深堀すると個人的には悪くはないと判断できました。
 適正価格の判断が難しいので今すぐに投資をするのは難しいですが、AIやロボットといった、テーマ性が高い銘柄でもあるため大幅下落したタイミングで打診買いしたいところです。

ともぞー


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