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#2 大文字山
2022年11月19日(土) 晴のち曇り 気温17℃
山 大文字山(465.3m)
入山時刻 11:16
下山時刻 15:30
昼休憩 30分
ルート 蹴上駅→日向大神社→七福思案処→大文字山→火床→銀閣寺橋→哲学の道
大文字山とは五山の送り火の山で、火床からは京都市街が一望できる。
山麓には哲学の道があり、南禅寺や銀閣など有名社寺もあり見どころたっぷり。
アクセスもよく手軽なので京都では人気のある山のひとつとされている。
というわけで第二座めは大文字山に登ることにした。
今回も車にて移動。
駐車場は蹴上駅より徒歩15分ほどのところにある岡崎公園地下駐車場。
ここは平日と土曜のみMAX料金があるので何かと便利なのだ。
また広大なためほとんど満車にはならないのもポイント。
近くには平安神宮や京セラ美術館もあるのでちょいちょい利用している。
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京都市動物園の脇道を通り、蹴上駅へ。
しかしあらかじめ調べていた「ねじりマンボ」に寄るのをすっかり忘れてしまったことに、帰ってから気づいた。
途中、琵琶湖疏水のインクラインを眺めつついざ入山。
始めから急な坂道に驚きながら、ひたすら進んでいくと日向大神社へ到着。
ここからは天の岩戸の先へ続く京都一周トレイルの登山道へ。
少し進むと七福思案処へ。
ここでは休憩していた山行熟女の一団に出会う。
「ここからまだまだ先は長いよ」と声をかけられ、笑顔で答えつつめまいがしそうになった。
どんな山も簡単には登らせてくれないものよね。
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急な坂もあるけれど、なだらかな道もあり救われる。
前回の愛宕山に比べるとだいぶ楽だが、やっぱりきつい。
道中、木々の合間から京都の町を眺めつつ休憩タイム。
山行のパイセンakikoさんから聞いたアドバイスで、補水は一口ずつ飲むようにした。
こうすることで効率的に水分補給できる上、尿意を抑えることができるらしい。
おかげで今回は心おきなく登山に集中できた気がする。
パイセンのアドバイスはとてもありがたいものだ。
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お待ちかねの山ごはん。
水筒に入れた熱湯を持参してのカップヌードルとカレーメシ。
なにを隠そう私はカレーメシが好きだ。
そして山で食べるカレーはとんでもなく美味しかった。
クセになりそう。
ちなみにカップヌードルの方も感動的な美味しさだったそう。
今回はインスタントといえど少し進歩したかな。
熱湯も3時間程度ならギリギリ利用できることもわかった。
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山ごはんの後また少々登ったところに山頂はあった!
実は山頂手前でごはんを食べたのである。
山頂ではないとことはわかっていたが、とにかく早く休憩したかったのだ。
何よりお腹が空いてしまい「トニー!力が出ないよう〜」だったのである。
それはさておき、山頂はほどよく人で賑わっていた。
知らない登山者と互いに写真を撮り合い登頂を喜び合う。
それにしても登山をはじめてつくづく感じるのは、「世の中捨てたもんじゃない」ということ。
上り下りすれ違うときの挨拶しかり休憩中のちょっとした会話など、見ず知らずの他人同士がただ同じ山に登っているというだけで親しみを感じてしまう。
苦しみも喜びも共に分かち合っているからだろうか。
山人はとても興味深い。
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山頂から少し下るとお待ちかねの火床にたどり着く。
個人的にはこの火床からの景色の方が、山頂より迫力があるように感じる。
京都市に近いからだろうか。
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これが火床の一つ。
でもこれだけを見たところで、あの大文字焼きの火が描かれる仕組みはよくわからなかった。
帰って少し考えてみようと思いつつ、まだ調べていない。
そういえばこの火床では、初々しいカップルの会話に聞き耳を立ててしまった。
どうやら2人は山登りの途中で出会い一緒に登ってきた様子。
銀閣の方から火床まで登ってきたようで、経験者の男性の方が「この後、山頂にも行ってみませんか?」と誘っていた。
山登りが縁でカップルが誕生するんじゃないですか?
なんて妄想してしまった。
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帰りはひたすら下りなので心地よい。
紅葉も少しは愛でることができ、嬉しい。
階段や坂道は下りの方が足に負担がかかると聞くが、私にとっては断然下りの方が好きだ。
心臓への負担が半端なく少ない。
顔つきも穏やかになり話だって軽やかで冗談さえ口をつく。
上りでもそうできる人間になりたいと密かに思うけど。
最後は和やかな哲学の道を少々場違いに感じつつ帰路へ。
そんなこんな記念すべき第二座めも無事に終えられたのだった。
おしまい