プロンプター、床に置くか、演台に置くか
スピーチ用のプロンプターには、2種類あります。この記事では、2種類の違いについて書きます。
床置き型と卓上型は何が違うのか?
「床置き型」「卓上型」という2種類がありますが、結論、「ハーフミラー(透明なアクリル板)に原稿を反射している」という点では変わりません。スピーカーには原稿が見え、聴衆からはアクリル板が見えるだけです。プロンプターを使う目的は「視線を落としたくない」「スピーチで伝える力をアップしたい」といったことなので、その点ではどちらを使っても実現できる価値に変わりはありません。では、それぞれの特徴を書いていきます。
床置き型
引用:https://www.attainj.co.jp/production/speech-prompter-sale.html
これが床置き型です。その名の通り、床に置くから床置き型と呼ばれています。各国の首相が使っているのがこのパターンが多いです。床に置いて自立するので、スピーカーから見える範囲ならどこにでも置けるため、スピーチをする場のレイアウトに自由がききます。一方、スピーカーから離れた位置に置くので、視認性はやや落ちます。また、ぶつかって倒れてはいけないので、結構な重さが必要です。このまま持ち運びもできないので、使うたびに分解して、一番大きな旅行用のコロコロに入れて運ぶイメージです。管理や組み立ては一苦労しますが、「スピーチプロンプターといったらこれ」といったイメージはあるかもしれません。
卓上型
演台に置くタイプが「卓上型」です。コンパクトで持ち運びが簡単なのがポイントです。持ち運び可能なケースに収納され、組み立ての必要がありません。ケースを開けてすぐ使えます。また、ハーフミラー(透明な板)がアクリル板でできていることもポイントです。床置き型のハーフミラーはガラスでできているので、落としたら割れてしまいます。その点で、卓上型の方が安心して現場の方が準備できます。
デメリットとしては、演台に十分な設置スペースがないと設置しにくい点です。この場合には、演台とは別にプロンプターを置く用の台を別途用意し、設置頂くことで運用可能です。スピーカーの目の前に演台があり、その右斜め前と左斜め前にプロンプターが置かれているイメージです。
結局どっちがいいの?
設置環境によって変わると思います。演台が狭い、別途プロンプター用の台を用意できない、といった環境であれば床置き型がいいと思いますし、組み立ていらずでコンパクト、という点が良ければ卓上型が良いです。ちなみに弊社では、卓上型しか作っていません。例えば企業の株主総会を考えた時、株主総会の準備をするそれだけでハードワークだと思うので、少しでも現場に負担がないように、との考えのもとです。
お読みいただき、ありがとうございました!