でっかい懐で受け止めて、まるっとブラスを好きにさせちゃうBLOOM BRASSという団体について。

先日各SNSでも告知させていただいた通り、この度正式に大阪コンサートブラスに2ndバリトン奏者として入団することとなりました。


英国式金管バンドや大阪コンサートブラスへの思い入れをつらつらと書いた記事もございますのでよければ読んでいってください。


金管バンドが好きだ!とは言っても、例えば吹奏楽とかと比べれば、まだまだ私の中での場数は数えるほどでして。

バリトンといってユーフォニアムとは少し違う楽器を担当するという意味でもそうですし、やっぱり吹奏楽とは立ち回り、アプローチが結構変わってくるのです。

そんな私の数少ない英国式金管バンドの本番のひとつでもあるのが、先ほどの記事でもちらっと団体名を出しました "BLOOM BRASS" というバンドです。

先日『BLOOM BRASS総決算大会』という名のバンドのオフ会的なものに参加してきまして、ビリビリと超音圧に囲まれつつ、いろんな側面から刺激をいただいてきました。


私にとっての英国式金管バンドの実家のような存在がBLOOM BRASSです。

しばらくBLOOMの活動には参加できていなかったのですが、皆さん私のことを覚えてくださっていて、バンドメンバーのおひとりに「里帰り」と言っていただけたのが嬉しくて。
実家と呼ばせていただきます。

そんな愛たっぷりのこのバンドのことを、書こうと思います。


私と金管バンドとのあれこれは上に貼った記事の通りなのですが。

私が初めて英国式金管バンド(以下ブラスと書いたりします)で演奏したのがBLOOM BRASSでした。

このバンドは一般バンドと言っても、入団した決まったメンバーで月々会費を払って毎週集まって練習してコンサートを開いて…というタイプのバンドではありません。

◯月◯日にコンサート開催します!
参加したい方はご応募ください!
練習日は以下の日程で〜
といった具合でコンサート毎にメンバーを募る流動型?のバンドです。

団長と指揮者はいるので、そのお二人中心に運営されてます。


BLOOM BRASS第一回演奏会が2019年、その当時(メンバー募集時は2018だったかもしれない)私の中でブラスやりたい欲が高まりに高まっていました。

オーケストラや吹奏楽によく使われる楽器とは少し違う種類の楽器を使う演奏形態であることもあり、大学は音楽科にいながらも学内で金管バンドを組める環境にはありませんでした。

なら外に出るしかない、と思っていた矢先に見つけたのがこのバンドの募集。


これが本当にありがたい話で。

例えば少人数のアンサンブル程度であれば、身近な人に声をかけてホール借りたりなんだりの手続きをこなせば意外と気軽にコンサートって開催できるんです。

もっと言えば私は音楽科に所属してましたので、一緒に演奏できる仲間もいれば学内のホールを借りてコンサートとかもできたりするわけで。

でも金管バンドだとか規模が大きくなってくるとちょっと話が変わってきます。

打楽器や自前で持ってない管楽器の手配はどうするんだとか、この人数で練習できる場所はとか、編成的にも規模的にも運営の難易度が段違いなわけです。
なんとなく想像がつくかと思いますが…。

それが吹奏楽とか自分の慣れ親しんだ編成ならまだしもブラスなんてやったことないわけですから、じゃあ公募してるバンドに寄せてもらおうか…となるのは自然な流れでして…。


また、とりあえずそのコンサートに向けて、っていうのははじめの一歩を踏み出しやすいんじゃないかと思うんです。

常設のバンドとなると、拠点の練習場に通うとなると…とか、人間関係の構築とかいろいろ気にするじゃないですか。

合わなければ辞めればいい、とか言う人いますけど(てか私も時と場合によって言っちゃうことあるけど)、一回始めたものをやーめた!ってするのに抵抗のある人もいると思うんです。私も割とそのタイプ。

そういう意味でも「このコンサートに向けて頑張りましょう!一期一会!」っていうバンドってすごくチャレンジしやすいんじゃないかと。


私自身も知り合いが一人もいない中初回練習に参加してみると、それはまあ多種多様な参加者たち。

ブラスが初めての人も経験者もいて、中にはこの楽器始めて間もないですって方もいれば、私と同じような音大生もいて。

本当にたくさんの人に出会わせてくれたバンドでした。


で、ですね。
誤解を招いてしまってはいけないと一度は書くのを躊躇ったのですが、少なくとも今までBLOOMに関わった方なら分かってくださると信じて少し踏み込んだお話をさせていただきます。

きっと、このバンドに参加された方の中には「最初はブラスにさほど興味があったわけじゃない」って方も一定数おられるんじゃないかと思っていて。

第一回当初から、練習の合間に自己紹介タイムを挟むというのがBLOOMの恒例なんですが(一期一会のバンドですので)、「知人に誘われて」とか「前回〇〇さんが出てたので」っておっしゃる方が多かったイメージなんです。

もちろんブラスが好きでここに集まった方もいます。
でもその中で、ブラスはあまり詳しくないしこの楽器も吹いたことないけど、この人がそんなに言うならとか、この団体での活動をすごく楽しんでいる姿を見て「次回は参加したい!」って思う人がいる、そう思わせるパワーがあるってことです。

知り合いが出てたから聴きに行ってみるととにかくステージ上の熱量がすごくて、今年は気付いたらこっち(ステージ)側にいました、なんて言ってる人も。

そんな引力を持ったバンドで、そうやって英国式金管バンドの世界に片足突っ込んだ仲間たちを魅力の渦に巻き込んでいくあの感じ。

この巻き込み力(ぢから)はやっぱり団長や指揮者をはじめとした方々のブラスへの愛と「とにかく好きに楽しみましょう!」という土俵作りの賜物なのかなあと。

「お祭りだ〜!」と全力で楽しむ姿勢の人もいれば、「ブラスのサウンドを作る!上手くなりたい!」とメラメラギラギラしてる人もいる。

でもちゃんと一丸となってひとつのコンサートを作り上げる。

本当に面白い団体です。


先日の集まりでも、指揮者さんが「BLOOMは(他の楽団への)引き抜き大歓迎」というお話をされてました。

ブラスが初めての人はぜひここにいる人とたくさん交流を深めてほしい、逆に経験者はどんどん自分の楽団に勧誘しちゃってくださいと。

もちろん、一年に一回ブラスの本番に出てまた来年みたいなゆるりとしたお付き合いも、これまた一興。

こうしてブラスの楽しさを共有して、またBLOOM BRASSという場所で集まれたらと。

めっちゃ素敵じゃないですか。


実際、一回でもブラスの本番に乗ったという事実は、今後ブラスに関わるハードルをぐっと下げてくれるところはかなりあると思います。

このようなお話ひとつを取っても、主にコアメンバーの皆さんは、このバンド内にとどまらず英国式金管バンドという文化のこの先を見据えてらっしゃるんだなと感じてます。

大仰な物言いに聞こえるかもしれませんがこれ割と真剣に。

そんな熱量を前にしたら、さすがにみんなこのバンドのこともブラスのことも大好きになっちゃうの分かるじゃないですか…。


そして実は今も次回公演に向けてメンバー募集中のようでして!

しかしここ最近は応募者多数で泣く泣く抽選になるパートも出てきているそう。

興味がある方は一次募集の期間内にエントリーすることを強くおすすめします。


と、誰目線か分からない告知をしたところでそろそろ締めましょう。

当然のことながら、自分が所属する楽団は自分が演奏するんですから今後もコンスタントに発信していくかと思います。

ですが、BLOOM BRASSと自分は今後どんな風に関わっていくかはまだ分かりません。
(もちろん本番の日程さえ合えば客席パートで参加しますが!そもそもちゃんと練習日程の都合が合う人に出てほしいし)

でも、今後表面上では疎遠になってしまったとしても、これまでに私がお世話になった楽団にはこんな熱量を持った素敵な人たちがいるんだよと、ここに書いておきたかったんです。

そして、そのパッションに負けないくらいのものを自分自身が持って音楽と関わっていかねばという気概もあり。


今週は本番が二つ。
今日のBLOOMへのラブレターに恥じぬ行いを心がけ、気合い入れて頑張ります。


今回は長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!