『スナック西村』に行ってきました。
9月30日、ピアニストの西村広文さんが開催されている『スナック西村』というイベントに行ってきました。
きっかけはこちらです。
3月の『JUMP TO THE FUTURE』という公演で共演させていただいてからお世話になっている西村広文さん。
共演時のパフォーマンスに惹かれたのはもちろんのこと、毎日投稿してらっしゃるnoteもとても面白くあれからずっと読ませていただいている、音楽業界の大先輩です。
この記事が投稿されたその日にすぐ連絡して、お手伝いとして参加させてもらった次第です。
今回立候補させてもらった理由として、西村さんがnoteでも書かれているように一人でも多くの方に私の活動を知っていただければという気持ちはもちろんありつつ、もうひとつ。
まさにこの『スナック西村』というイベントもそうですし、西村さんは演奏以外の部分でもファンの皆さんの心を掴んでらっしゃいます。
スナック西村は、「飲む時間」がメインのイベントです。
ミニキーボードを持ち込んでリクエストに応えて…みたいな時間もあるのですが、あくまでもファンの皆さんと飲みながらお話しするというのがこのイベントの本筋で、ピアニストでありながらピアノの時間がメインではないのです。
いらっしゃるファンの皆さんはそれをもちろん分かった上でのご参加、つまり西村さんの演奏以外の部分にも惹かれている方がたくさんいらっしゃって、だからこそこのようなイベントが開催できるということで…。
エンタメに従事する者として、ライブではないところでの西村さんの魅力が作る空間を肌で感じ、そこにいらっしゃる皆さんから勉強させていただきたいというのが大きな理由でした。
はじめましての方しかいない空間に飛び込むのはやや緊張したものの、本当に学びの多い一日でした。
まず、スナック西村に集まっている皆さんが何かに情熱を注ぐプロフェッショナルであるというところ。
1部あたり3時間ありましたので、参加されたほとんどの方とお話しできる時間があり、普段のお仕事の話などもたくさん聞かせていただきました。
これが好きだから極めたいとか、好きだからたくさんの方に知ってほしいといったエネルギーに満ちている方ばかりで。
自分自身も音楽やユーフォニアムを演奏することが好きで音楽を続けていますが、「自分が演奏する」ということばかりに必死になってしまって、じゃあそれを聴いていただくきっかけをどうやって作るのか、より楽しんで、そして好きになってもらうにはどうしたらいいのかというエンターテイメントとしての意識が欠落していたということに、西村さんに出会ってから痛感する毎日でした。
そんな西村さんに集まる皆さんだからなのか、好きなことを楽しんでそれを共有して…というところに熱量を注げる方が本当にたくさんいらっしゃって。
だからこそ自分自身の活動の話をさせていただいているときも、こんなところが素敵だと思うとか、ここは貫かないとダメだよとか、自分が客観的に見れていない深く入り込んだお話にまで発展することもありました。
これは音楽業界の先輩方とお話ししていても思いますが、アドバイスをくださる、私の演奏や活動について客観的な視点をくださることってすごく贅沢なことなんだと感じます。
私は今年25歳になりましたが、昨年度まで大学院にいたので社会人としては1年目。
今までずっと、自己研鑽に好きに時間を使えて、先生方や学友たちに意見をもらえてという環境に身を置いていたからこそ、社会人になってその貴重さを感じていて。
例えば演奏の現場に立つのであれば、その日のパフォーマンスが悪ければ、今日はありがとうございましたで次に呼ばれることはなく終わってしまいますから、もしそこでアドバイスをいただけたなら自分の糧にするために全力を注がないといけませんし、自分が未熟であることを自覚しそこから学び取らねばと痛感する日々です。
正直なところ、スナック西村に集まっている皆さんからすると、ユーフォニアムとかいう聞いたこともなければ名前も覚えづらい楽器をやっていて、一度西村さんと共演させていただいたとはいえ大勢いる楽団のメンバーの一人でしかなく、大半の方があの場がなければ接点がなかったはずで。
そんな私の話を真剣に受け止めて話してくださるのは、ご自身が熱量を注いでいるものがあるからこそのことなんだと思います。
様々な道を歩んできた人生の先輩として、私の活動の話を聞いてくださったり、「ユーフォニアム」を検索してくださる方もいらっしゃいました。
西村さんに会いにこられている中で貴重な時間をいただいたので、ここから継続的に興味を持っていただけるかどうかは自分次第だなと気が引き締まりました。
そしてもうひとつ。
これは西村さんの日々の発信を見ていれば分かることなのですが、西村さんを応援されている方の西村さんとの出会いは本当に多岐に渡ります。
ソロ活動、バンド活動、アーティストさんのサポートもいろんなところでされてますし、それこそ今回のスナック西村のような演奏メインではないところまで。
ファンの皆さんとお話ししていて感じたのは、それだけ活動の幅が広いから様々な層の方がファンになるというだけではなく、西村広文さんというピアニストの魅力を多面的に見せておられるからこそ、惹かれる方が多くいらっしゃるんだということです。
例えばどなたかと共演されたことをきっかけに西村さんを知りましたという方でも、そこから何段階かあって。
演奏だけでなく、トーク力含めたパフォーマンスだったり、人柄や、noteをはじめとした文章まで。
いろんな顔を知ったからこそ好きになるって、すごいことですよね。
活動の幅を広げられるたびにファンの皆さんは「次はどんなエンタメを体験できるんだろう」と期待して、その期待に応え続けたからこそ積み重ねになっているということで…。
そうやって出会った方々が、スナック西村のような場を通してファン同士でもコミュニティができて、また知らない世界を見せてもらえるあの感じ。
エンターテイナーだなあと、つくづく…。
スナック西村ではミニキーボードも持参されていたものの、「ピアノコーナー」的に演奏するというよりかは皆さんとのコミュニケーションの延長線上にピアノタイムがある感じで、なんならお話だけでもめちゃくちゃ盛り上がってるけど「時間も限られてますから、先に帰る方優先的にリクエストを…」って気づいたらピアノ弾き始めてる…みたいな。
演奏者ならすぐ楽器持ちたくなりそうなものですけど、だからこそのスナック西村なんだなあと、西村さんの大事にされている時間を肌で感じることができました。
ちなみに、サムネの写真はその日お会いしたカメラマンの浅野功さんに撮っていただいたものです。
思わぬ接点もあり、今度アー写撮ってもらう約束もさせてもらいました。
本当にたくさんの方との出会いをいただけて、西村さんの作る空間は素敵だなあ…と。
じゃあ私も同じようなイベントを…とやっても当たり前ながら人が集まるはずもありませんから、まずは知ってもらうところから。
そのためのnoteにしていけるように、こちらの更新も頑張ろうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
きっとスナック西村でお会いした方もどなたかは読んでくださっている気がするので、YouTubeの動画なんかもはってみます。
ユーフォニアムってこんな楽器です、覚えていてくださると嬉しいです。