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コーヒーをめぐる問題。気候変動とEUDR(欧州森林破壊防止法)について
こんなフレーズがたびたび聞かれるようになりました。
コーヒーの2050年問題として、気候変動の影響で、将来、コーヒーを栽培できる土地が半減する。中国を始めコーヒーの需要が高まっている。このままの状況では、いづれコーヒーは大変高価なものとなる。
コーヒー業界にとっての2050年問題は、自分たちの事業が立ちゆかなくなるということです。それは2050年という先の話ではなく、
来年にもEU域内で森林破壊に由来する製品の販売ができなくなります。取り扱う事業者は生産地の状況を把握してなければならない。反則すると高額な罰金が課されるというもの。本来 年から施行の予定でしたが、生産国からの反対、要望があり1年延期となりましたが、いづれにせよ対応しないといけない課題です。
さてこのEUDRの対象となる製品は、牛、パーム油、大豆、コーヒー、ココア、木材および皮革、家具、チョコレートが対象となります。どの製品もこれまで森林を開拓して生産されており森林の減少に大きく関与しています。気候変動の原因となっている森林の減少を抑制し、生物多様性を回復するだけでなく、生物多様性をより豊かにしていく(ネイチャーポジティブ)を目指しましょう、ということです。
森林を破壊しないことと同時に、人権についても問われており、先住民の権利は守られているか、労働者が適正な条件、環境で雇用されているかということも対象となります。EUの人たちは人権に関して非常に敏感な人たちなので、ここは厳しく監視されると思います。
こうした動きに対してコーヒーに関わる企業はどう対応していくのか。UCCグループのサイト、特にサステナビリティレポートを読むとよくわかります。EU域内で事業をされていることもあり、サステビリティ情報を積極的に発信されているようですね。
時間を見つけて勝手に解説してみようと思います。UCCさんはお客さんではありませんが、一応こんなレポートを制作するのが本業なので。
UCCのネーチャーポジティブアプローチ
2030年までに
自社ブランドを100%サステナブルなコーヒー調達に