オフィス家具メーカー「オカムラ」さんのイベントに行ってきたので備忘録として、ざっくり内容をご紹介します。
企業がワークライフ・バランスやら働き方改革に取り組み始めたころから「どうやって休むか」あるいは「休ませるか」に注目されるようになってきた印象があります。これを体系化して学問的な見地から休み方にアプローチしているのが梅崎先生が取り組まれている「休暇学」です。
ざっくり言ってしまうと積極的(自律的)に休みを取ることで、仕事のパフォーマンスも上がるし、人生も充実する、そのためには何をするべきかということらしいです。
今回のイベントでは「切断」と「接続」がテーマでした。切断とは、例えば独り山に籠もってデジタルデトックスをする、つまり思考を内に向かわせること。いっぽうの「接続」は、旅行をしながら地元の人との交流するとか、外に思考を外に向かわせることと定義されています。
梅崎先生は、この「切断」と「接続」をうまくバランスをとって休むということが大切とい言います。今回のワークショップでは数名がグループとなって、1日、1週間、1カ月、半年から1年という4つの時間的な区切りの中で、どんな「切断」「接続」をやっているのかグループワークとして、同じテーブルの参加者がそれぞれ書き出しました。
1日、1週間では、スポーツジムに行く、行きつけのレストランや飲み屋に行くといった日常のルーティーンとしてやっていることが多く、1カ月、半年、1年となると旅行やフェスに行くとか、非日常のアクションが目立ちます。
ちなみに酒を飲むことにも「接続」「切断」があり、みんなでワイワイ楽しむ「接続」的な休み方はいいのですが、逆にひとりで飲む「切断」的な休み方は、かなりやばいそうです。早い話アルコール依存症まっしぐらですね。
休み方には銭湯に行くと書く人も多く、梅崎ゼミでは銭湯のフィールドワークもやられています。あちこちの銭湯に出向いて「切断」と「接続」ができる場を、どう演出しているかを調査されています。
ひとりお湯に浸かってリフレッシュする。これは「切断」的な休み方。いっぽうで銭湯のご主人と顔見知りになれは、「接続」的な休み方。これが一般的な銭湯のスタイルですが、なかにはカウンターバーがあり、銭湯に来た知らない人同士がコミュニケーションできる場を作っている銭湯もあるとか。
古くなりますが、銭湯経営者を招いて銭湯調査の報告会が行われているようです。銭湯は地域コミュニティーの核となり得るのではないか。サードプレイスとしての銭湯が、世代間交流の場や家庭や仕事のストレス解消の場になり得るのではないか。をテーマに、銭湯経営者さんたちとディスカッションも行われました。
そういえばスナックも研究対象になっています。この本おすすめです。