黒川検事長賭け麻雀事件における、朝日新聞と産経新聞の対応具合

定年延長問題ですったもんだしてきた、黒川検事長と検察庁法改正問題。自民党は国家公務員法の改正を人質にしながら検察庁法改正を先送りにして、形勢逆転を狙っていましたが、黒川検事長の自粛期間中の賭け麻雀が発覚して、あっけない幕切れとなりそうです。

検事長の常習賭博を「訓告」で済ませる茶番は、身内に甘い安部ちゃんお得意のパターンで、第一次安倍政権のときも、それで国民に嫌われて政権を失ったのを忘れてしまったのでしょうか。

それはともかく、個人的に気になったのは、図らずも連座してしまった朝日新聞と産経新聞の対応具合。今回の朝日新聞は対応が早くて、「社員が賭け麻雀をしたと認めた」という記事を素早く出したのに対し、産経新聞は、「調査中。あってはならないことだが、取材源は守らなければならない」と宣言するなど、対照的な対応を見せました。

笑っちゃうのは、産経新聞は、朝日新聞が賭け麻雀を認めたことを他人事のように報じていること。なかなか神経が太い感じ。

このあと、朝日新聞も、産経新聞も、5月22日の朝刊一面にはお詫びの記事を載せたようですが、「Webはどうなの?」と見てみたら、なんと! トップページのどこにもお詫びの言葉がない。ふつうこういう不祥事を起こしたら、一番上のヘッダ部分に「弊社記者の賭け麻雀報道につきまして」とか「弊社記者の賭け麻雀参加につきましてのお詫び」とか見出しを載せて、リンク先にお詫びの文章を載せるのがパターンじゃないかと。

でも、朝日新聞も産経新聞もそんなページは見当たらない。じゃあ、まったく載せてないのかというと、一応、乗せてはいるんです。両誌とも一般記事に紛れ込ませるように、自社の記者の賭け麻雀について報じて、会社としての見解も載せている。

産経の記事は、黒川検事長の賭け麻雀のことだけ扱っているように見えますが、中を読むと自社のことも書いてある。

トップにメッセージを載せないのは、ネットで揚げ足をとられたくないからか、対広告主的なメンツの問題なのか。まあ、いろいろ事情はあると思いますが、こういうときは正直ベース、誠意ベースでやったほうがいいのではないですかねえ。





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