![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/162150129/rectangle_large_type_2_ced9c1f9640da1c48ce192d288a368ca.png?width=1200)
2024(令和6年) 独学2ヶ月45点合格体験記
こんにちは。独学2ヶ月で宅建試験45点を獲得したT.S.プロです。
どうやって独学2ヶ月で高得点を取って合格を勝ち取ることができたのか。具体的な方法やノウハウなどを体系的にまとめて公開していきますが、実際の私の体験記を書くのを忘れていました。。
実際に私が勉強を開始したのが8月中旬くらい、試験が10月20日だったので約60日間での戦いでした。知識ゼロの状態からどうやって45点を勝ち取っていったのか、ストーリー風に記しますのでぜひサクッと読んでみてください。
1.宅建試験を受けるきっかけ
まずそもそも宅建士の資格を取ろうと思ったのは約1年前でした。ちょうどその頃、義父のビルメンテナンス会社を継ぐことを決断したのですが、これから先、建物管理を行っていく上で必要な知識と資格を取得しておいた方が良かろうと義父と話し合いました。色々資格を調べた結果、宅建士の資格は活用できそうだという結論に至り、宅建試験を受けることを決めました。
ただその頃、息子が生まれたばかりで育児と家事に追われていて、勉強時間を捻出する余裕がありませんでした。自分の中での優先順位を考えた末、翌年(2024年)に宅建試験を受けることにしました。今思えがこの意思決定は正しかったなと思います。人生において資格より家族の方が大切なのは言わずもがなですからね。
ちなみにですが、宅建試験を受験するきっかけは人それぞれだと思いますが、別に目的がなくてもいいと思っています。「とりあえず国家資格持っておきたい」「暇だから資格でも取っておきたい」っていうノリで勉強してもいいんじゃないでしょうか。宅建士の資格は一生モノなので一回取っておけば将来役立つかもしれませんし。もちろん本気で勉強やらないと資格は取れませんけどね。。
さて、宅建試験を受ける決断をしたものの仕事が忙しくなってずっと何もせず日々を過ごしていました。なんなら忘れていました笑。そんな矢先、2024年7月頃にフラっと本屋さんに立ち寄ったら、宅建試験の申込書がレジカウンターに置いていました。「あ、やべ!宅建試験申し込まな!」と思い出し、慌てて申込書を脇に抱えて家に帰り、書類を郵送して申込みました。おそらく7月中旬くらいだったかと思います。「あぶね〜セーフだったわ」と謎の満足感に浸ってしまい、宅建試験の存在を再び忘れてしまいました。さすがにアホですね、、それくらい気合いが入っていない状態でした。
2.試験勉強開始
8月上旬になると、頭の片隅にある宅建試験の不安にいよいよ襲われ始めます。「そろそろやらんとヤバイ・・でもやる気が出ない・・」という不安定なメンタル状態でしたが、資格を取ることは決めていたのでまずは情報収集からスタートしました。そこでインプットした超大事な基礎情報はこちらのnoteにまとめていますのでご覧ください。
情報収集して分かったのは、、
・2ヶ月で合格するのは至難のワザ(遅すぎた)
・合格まで最短距離で突っ走るしか道はない
・スクールや講座を受ける時間はない
・とにかく時間がない、動き出せオレ
さすがに動き出しが遅すぎた。居ても立っても居られず、その足で本屋さんに行ってテキストを買いに行きました。一応テキストを事前に選定していましたが、実物を見て選ぶのが鉄則だと思っていたので、店頭に並んでいるテキストをひと通りチェック。最終的に私はこちらを選びました。
![](https://assets.st-note.com/img/1731816565-Q7o2YuMNiKxpyzEq1GglOfa5.png?width=1200)
私が選んだのはこのトリセツです。理由は単純明快で「図解あって文字も見やすくて簡単だったから」です。この参考書は人気No.1であることを後で知ったのですが、最終的な判断は自分の直観だったり相性で選びました。参考書選びで一番ダメなのは「自分に合ってないものを選んでしまうこと」だと思ってまして、例えば文字好きの人が図解だらけの参考書を選ぶと物足りないだろうし、図解好きの人が文字だらけの参考書を選ぶと挫折しちゃいますからね。参考書に良し悪しはないけど相性はあるので、そこを注意して選ぶべきです。
さて、参考書を買って帰ったら早速勉強や!ってことでテキストを読み込んだのですが、まあ意味不明笑。というか、どの知識が重要でどの知識が重要じゃないかも全く分からなかったので、何も考えずに読み進めるのは得策ではないと感じました。それに2ヵ月しかないのにそんな悠長な勉強をしていたら、タイムオーバーで終了となる未来が見えますよね。そこで自分は「参考書→問題集」の勉強法をやめて「問題集→参考書」とすることにしました。今振り返ると、この判断は大正解だったと思います。この理由や詳しいことは別記事でまとめます。
3.試験勉強
いざ勉強をし始めたら、ひとつの疑問が浮かんできました。
「そもそも何時間くらい勉強すべきなんだっけ?」
調べてみると300~400時間くらい必要らしい。おおよそ60日間の勝負と考えてこのように計算しました。
休日:8時間×20日=160時間
平日:3時間×40日=120時間
合計:280時間
これで勝負することにしました。「300時間にも満たない時間で大丈夫?」って思う人もいるかもですが、これが短期集中の最大のメリットなんですよね。なぜ勉強時間が短時間でもよいのかというと「忘れないから」です。例えば勉強期間が180日と60日だと、60日に凝縮してやった方が忘れにくいでしょ?180日間あれば毎日コツコツできて良さそうに見えがちですが、普通に時間経てば忘れますからね。だからムダに勉強期間が長いと非効率になっちゃうので、宅建試験の場合は3ヵ月がベストではないかと個人的に思います。
さて、上記の時間配分で勉強すると決めたらまずは妻に相談!2ヵ月間は育児の負担をお願いすることになるので、将来のためにも勉強を優先させて欲しいと懇願。そして承認。もしご家族をお持ちの方がいたら、必ず事前に相談をしておくことをおすすめします。じゃないと、パートナーや子供が不満を抱えることになるので、このあたりは抜かりなくやっておきましょうね。むしろ申し込む前にやっといた方がいいですね。。
勉強方法の詳細は別記事で書きますが、宅建業法→法令→税その他→権利という順番でやりました。これはネットで書いていた順番どおりでやっただけなんですけど、絶対間違えちゃいけないのは、
・宅建業法は最初
・権利は最後
ここですかね。理由は「難易度」です。私自身、宅建業法は20/20の満点だったのですが、宅建業法はちゃんと勉強すれば満点取れるので最重要なんですね。一方で権利は参考書に載っていない問題も出るので、いくら勉強しても満点はかなりキツい。実際私は10/14でしたが、権利を満点取った人は聞いたことがないです。だからこの順番は絶対に守った方がいいんじゃないかなと思います。
4.絶望の宅建模試→追い込み
残り3週間になった段階で権利分野の1/4くらいまで終わっていましたが、もう時間がないので市販の宅建模試をやることにしました。この時期に全分野勉強終わっていないのはかなり危険なので、やっぱり3ヵ月くらいは勉強期間必要なのかもですが、相当焦っていたので模試に移行しました。
第1回:32/50点(不合格)
第2回:28/50点(不合格)
第3回:26/50点(不合格)
第3回終了時点で10月1週目くらいでしたが、さすがに絶望しましたね笑。これはさすがにやばいと。模試がとんでもなく難しく感じましたし、本気で諦めそうになったのですが、絶対に合格すると決めてたので、自分の得点傾向を冷静に分析して対策を考えました。
・宅建業法を強化して満点目指す(+5点)
・次に法令を強化(+2点)
・権利の未勉強範囲をやる(+2点)
・税その他を可能な限り(+1点)
合計10点上乗せできるよう宅建業法から順番に強化していきました。残り2週間でしたが、とにかくひたすら参考書と問題集の繰り返しをやってレベルアップ。同時並行で最後の1週間で過去問5年分やって追い込みました。かなりハードに勉強した甲斐があって、試験当日はどんな問題が出てもある程度解けるだろうという状態になっていましたが、試験日にピークを持っていくのは非常に大事な戦略だと思っています。
ちなみに、過去問をひたすら周回して解く人が多いらしいのですが、おそらく過去問の活用方法が間違っているのではないかと思います。はっきり言っておきますが、過去問と同じ問題は出ませんからね。似た問題が出たら超絶ラッキーだと思った方が良いです。過去問をどう活用すべきなのか、具体的な手法についてはこれも別記事でまとめます。
もう1つ、模試で高得点を取れなかったとしても気にしなくて大丈夫です。これは経験者だからわかります。絶望している暇があるなら、自分の得意・不得意を分析して勉強に力を注いだ方がいいです。逆に模試で高得点を取ったとしても油断はしちゃいけません。そこで手を緩めてしまうと勉強が甘くなるので、試験当日にピークを持っていけなくなります。くれぐれも注意しておいた方がいいですね。
5.試験当日
私の試験会場は大宮駅から徒歩10分くらいの場所。早めに行って不安な分野をひたすら復習していました。とにかく試験開始ギリギリまで参考書を読み込んで、頭の中がパンパンの状態で試験に突入したのを覚えています。
試験当日はほぼやることはやった状態で試験に臨むことは大前提なのですが、加えて気を付けるべきは体調です。風邪や発熱があるとこれまでの努力が水の泡になってしまうので、最大限の体調管理をしておくことをおすすめします。
試験は13:00から2時間、12:30から試験問題の配布や解説の時間なのですが、ここでトイレピンチが訪れます。これは私の準備不足なのですが、直前30分間は緊張が続くのでトイレに行きたくなってしまうんですね。ネットにもトイレに気をつけろと書いてたんですけど、正直油断してました。ただもう離席はできないので、いっそのこと漏らしてでも合格してやろうと心に決めました。
試験開始してからは比較的冷静に解答を導き出せたかなと思いますが、模試のときより緊張で時間がかかってしまったのが想定外でした。模試では100分くらいで解き終えていましたが、本試験では120分ギリギリまでかかりました。きちんと時間配分しておくことは重要だと思います。あと初見の問題ばかりなので、試験終了後の手ごたえは全くありませんでした。ほとんどの人が自信を持てずに落ちたと思い込んでいたはずですが、私もその1人でした。帰宅してから答え合わせしたら45点だったのでびっくりでしたが。
試験当日に意識すべきなのは「最後まで必死で勉強する」ということです。試験会場に来ている人たちを見渡すと、結構余裕で時間をつぶしている人が多かったんですけど、絶対ダメですよ。当日勉強したことは試験で忘れないので、むしろ思いっきり勉強して追い込むべきです。よく学校の試験で「一夜漬け」をする人がいると思いますが、あれは一番記憶に残る前日の夜に勉強すると効率がいいからなんですよね。まあ試験範囲をちゃんと網羅できるかどうかはわかりませんが笑。
6.まとめ
こうやって2ヵ月という短い期間で宅建試験45点を獲得できたわけですが、試験2週間前まで模試で不合格続き+権利の勉強終わってない状態でした。そこから鬼のスパートで猛勉強したわけですが、人間本気になればできるんですよ。その可能性を少しでも感じてもらえたら嬉しいなと思います。
ただし、宅建試験に関する基礎情報をインプットしたり、勉強方法を工夫したりなど、合格するための努力は必要不可欠だと思っています。ただ参考書を暗記し、問題を解き、過去問をやるだけでは本試験でズッコケます。このあたりのノウハウはこの記事では書ききれないので別記事にしますが、この記事が皆さんの参考&勇気になればうれしいなと思います。