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沖縄・石垣島でウェディングフォトのフォトグラファーに必要な力。

脱サラしてカメラ1本で生活したい・・・なんて事を考えている人も多いのでは。
かく言う私も、5年前まで趣味でカメラはしていたものの、サラリーマンとして生きてきました。
石垣島に移住してから、会社経営もしながらですが、主にウェディングフォトグラファーとして活動もさせていただけるようになりました。
ありがたいことに、忙しい時には多くの依頼を断らなければならない程になりました。
そんな平凡なサラリーマンからフォトグラファーとなった、ウェディングフォトに必要なことをお教えします。

フォトグラファーを仕事にするということ

同じフォトグラファーでも何を撮影するかで違う

一般的に、カメラマン・フォトグラファーであれば何でも撮影できるんでしょ?と思われています。
実は全然違います。
人物を撮る、風景を撮る、動物を撮る、料理を撮る。
全部違うスキルが求められます。

プロ野球選手に例えるならば、ピッチャーとキャッチー。
野手でもポジションで必要なスキルが違うのと一緒です。
(野球を知らない人ごめんなさい)
プロなんである程度は撮影できますが、その道の職人と比べると足元にも及ばないって感じです。

仕事にしやすい撮影被写体

では、何を撮影すると仕事になりやすいのか。
要はカメラ1本でもご飯が食べられるように、なれやすいのか。

「人物を撮る」
これです。人を撮ることです。
あなたも思い返すと人生の節目で写真を撮りませんでしたか?
七五三、卒業式、成人式、そして結婚式。
その中でも結婚式。ウェディングフォトが1番人生の中でお金をかけて撮影する人が多いのです。

「風景を撮る」や「動物を撮る」「料理を撮る」
これらの撮影にもプロはいます。
ただその門は狭き門です。
風景・動物はアーティストレベルの能力が求められますし、これでご飯を食べられるようになる人は一握り。
カメラで生活する近道は「人物を撮る」なのです。

ウェディングフォトグラファーに必要なこと

結婚式を撮るスキルとウェディングフォトを撮るスキルはまた違う。

結婚式などを撮影するブライダルフォトグラファーは、大切な瞬間を逃すことが許されません。
タイムスケジュールの把握と良い場所で撮影するポジショニングが大切です。
フォトグラファーの都合とは関係なく、挙式や披露宴は進行していくので、絶対に撮り漏らすことができない責任重大な仕事です。

責任がないわけではないですが、逆にフォトグラファーが進行しなければならないのがウェディングフォトのフォトグラファーです。
フォトグラファーを進行しないと何も進まないので、責任全てがかかります。

ウェディングフォトのフォトグラファーにとって必要なこと

今回はウェディングフォトに絞ってお伝えします。

  1. コミュニケーション力

  2. ディレクション力

  3. タイムマネジメント力

  4. ロケーション把握力

  5. 臨機応変力

  6. 撮影技術力

  7. 汚れても気にしない力

1、コミュニケーション力

めちゃくちゃ大切です。
これが苦手な人はウェディングフォトは辞めた方がいいくらい大切。
コミュケーション力と聞いて、よくある間違いが「おしゃべり」することが得意や好きとは、全く違うということ。
「俺、話すの好きだからコミュケーション力あるわ」っていう人よくいますが、勘違いです。
「話せる」スキルはコミュニケーション力の一部です。
では、ここで言うコミュケーション力とは何かというと

「相手の要望や需要を把握し、リラックスさせて普段通りの笑顔を引き出すこと」

ウェディングフォトはほとんどは一般のカップルを撮影します。
モデルさんは何も言わなくても、良い顔してくれるし笑ってくれる。しかも疲れない。
でも普通は、緊張するし顔も強張るし、慣れない格好でめちゃくちゃ疲れる。どんな撮影をして欲しいのかよくわかならないことが多い。
そんな一般の方を撮影して、満足させにはコミュニケーション力は土台といっていい必須能力です。

2、ディレクション力

撮影に同行するスタッフはフォトグラファーと撮影アテンド2名が多いです。
稀にもう1名同行するようなスタジオもありますが、そうなると無駄に価格が高騰してしますので、多くが2名です。
そうなると、フォトグラファーはシャッターを切るだけでは務まりません。
コミュケーション力で把握した、お客さまの要望や需要を、撮影に落とし込んでいく作業が必要です。

  • 髪の毛は崩れていないか?

  • ドレスは綺麗になっているか?

  • ポーズは変じゃないか?

  • 写ってはダメなものがないか?

  • 構図はこれで正しいか?

  • 露出は合っているか?

などなど、シャッターを切る前に目指すべき写真へのディレクションする能力が必要です。
何も考えずに撮影することはプロの撮影ではありません。
これがディレクション力です。

3、タイムマネジメント力

撮影する時間などいつまでかかっていいわけではありません。
決められた時間までに終わらせることもプロに求められる能力です。
特に、沖縄は夏、ビーチがサウナ状態になることもしばしば。
そんな場所で何時間も撮影なんてすると熱中症に間違いなくなります。
自分の撮影がどれくらい時間がかかっているのかを把握し、早く撮影できる能力も大切な技術です。
これがタイムマネジメント力です。

4、ロケーション把握力

これは海など自然のロケーションで撮影する際に必要な能力です。
昔、都内でバリバリ撮影していると言うスタジオカメラマンが石垣島に来たことがありました。
撮影技術は申し分なかったはずです。
ただ、このロケーション把握力がなかったため、言い方悪いですが、ウェディングフォトの撮影は全然ダメでした。
自然相手のロケーションでは、状況が刻一刻と変わります。
沖縄(石垣島)でロケーション撮影する時に把握しておかなければいけないことは下記の通り。

  • 海の潮位。潮位を聞いて全てのビーチの状態がイメージできていること

潮位は毎日同じではありません。
干潮になると海が干上がってしまったり、満潮になるとビーチがなくなってしまうことも。
干潮満潮で2mも差が出ることがあるくらいです。
潮位を確認して、各ビーチがどんな状態にあるかイメージできていないと、とんでもないビーチにお客さまを連れて行ってしまうことになります。

  • 風向きと風の強さ。

風向きと強さを知るだけではダメです。
この風向きならどこのビーチに風が吹き込むのか、逆にないのか。
風の強さからも、吹き込むけど髪型は崩れない程度なのか、などを判断する材料にします。

  • 湿度。地形。

風向き、強さを同時に把握しておかないといけないのが湿度。
例えば、湿度が高く、雲が多い天気で南西の風が強めに吹いている場合。
石垣島の地形では、山で雲ができて北西部がスコールが起きやすことが把握できます。
これが予想できるかどうかで、タイムスケジュールにも大きく影響があります。

5、臨機応変力

自然相手のロケーションのウェディングフォトは、どんなに情報収集をして予想を立てても全く当たらないこともあります。
いくら晴れ予報でも、思いがけず急にスコールがくることも多いのです。
そんな時に、雨宿りをした方がいいのか、場所を移動した方がいいのか、状況を判断しなければなりません。
また、ビーチに人が予想より多かったり、思いがけずに撮影が続行できなくなったり・・・
そんな時、現場で判断しなければいけないのはフォトグラファーです。
アクシデントにも冷静に対応できる臨機応変力も必要です。

6、撮影技術力

これは最低限ないと話にはならないので1番最後に記載しました。
ただ、ロケーションでも撮影は、太陽の光が出たり入ったりするので露出がコロコロ変わります。
また沖縄の日差しは強いのでコントラストが強く出たりと、これも臨機応変に対応できる撮影技術力が必要です。

7、汚れても気にしない力

最後となりました。
最後に必要な能力は、服などが汚れても気にしないでいれるかどうかです。
より良い写真を撮影するには、時には寝転んだり、草むらに入ったり、海や川に入ったりすることがあります。
そこに躊躇や拒絶があれば、より良い写真を撮ることはできません。
汚れても破れても大丈夫な服装でいく。
これは沖縄・石垣島で撮影するウェディングフォトのフォトグラファーのファッションですね。

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