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純金の茶碗でお茶をのむ
新宿高島屋の11階で開催されている大黄金展(1月12日~1月17日)に行って来ました。
ある日、新聞の折り込みチラシに「大黄金展」の文字が躍っていたのです。書家の金澤翔子さんの字で、正に躍っていたのです。
キラキラしたモノが好きなので、黄金色に輝く品々に目を輝かせてチラシを見ていたのですが、その中にひっそりと書かれていたのが特別企画のお茶席の案内。
一服500円と普通のお値段なのですが「純金の茶器でご提供いたします」と書いてあったので、これはもう行くしかないと。
自分の部屋にチラシを持ち帰り、大事に保管しておいたのでした。
そして今日、大黄金展の初日。到着したのは11時半頃でしたかね。
催事と言えば、人でごった返していて、ガヤガヤと賑やかしく、お茶席なんて設けた日には、初日は行列ができているに違いない………と、思っていたんですが、予想に反して客は数人。
大黄金展の入口には、縦1メートル、重さ20キロの「平成大判」。それから高さ2メートルで金箔が全身に貼られた「黄金の鳳凰」。
一歩足を踏み入れれば、そこは………。
そこは、金で作られた珍しい品を販売する、展示即売会でした。
当たり前なんですが、いまいち盛り上がりに欠けるというか(笑)。
それでも、面白いんですよ、FASHION PRESSの『「大黄金展」純金の‟きかんしゃトーマス”が新宿髙島屋に登場』の記事にある通り、純金の機関車トーマスがあったり、パーシーがあったり、バルタン星人がいたり、純金でできたバナナがあったり。
純金でできたバナナとか、Doleが監修しているんですが、云千万円するわけですよ。もう、何を考えて、こんな物を真面目に作ってしまったのかと。
それ以外にも、黄金の仏像、黄金の仏具、なんだか極楽浄土まっしぐらな感じの光景が広がっていました。
それから、黄金でできた太刀。切ることは出来なくても、一振りしたらエネルギーが飛んで行くのではなかろうかと言うぐらいの美しい輝き。
どれもこれも精巧に作られていて、職人さんの腕が素晴らしいのだな、と。
さて、お茶席が設けられていたのは会場の奥の方。
早速お茶を点てて頂きました。お茶は目の前で点てるのではなく、別スペースで。
出て来たのが、こちら。
純金でできた抹茶椀に薄茶。薄茶には金箔が少々散りばめられています。
出して頂いたときの注意として「熱伝導率が高くて熱くなっておりますので、袱紗で包むようにしてお飲みください」とのこと。
まずは、お干菓子を頂いて。
袱紗を両手ですくって………袱紗ごしに持ち上げるって結構難しいのですね。手の位置を定めて持ち上げてみると、これがまた見かけによらずズシッとした重みが。
抹茶椀はフチの所までほんのり熱を帯びて、ちょっと温くなってました。
お茶を頂く時も「あぁ…純金に口を付けている」と一口ごとに特別な気分に。
頂いた後も手に伝わる重みを味わいつつ、抹茶椀を眺めていました。
お茶席の前には黄金の茶道具が一式揃えてあって、ちょっぴり豊臣秀吉気分でした。
最後に、入口に置いてあった120kgの金塊をペタペタなで「早くウチにおいで~♪」と願をかけて会場を後にしたのでした。
行った日:2017年1月12日(木)