【第16会】飲食チェーン店を複数経験してみたら ~その四~ file.1122
1店舗は要望に応える大切さ、2店舗目は感動を生み出す行動、3店舗目は何もしなくても変化している危機感。
ついに4店舗目の面接が経験者として受かり、初月から一応新人として働くことに。
新人として感じた雰囲気は、今までの場所よりも無駄話をする余裕すらない。上手く言えば仕事熱心な人ばかりの印象を受けた。
いや、実際は作業に追われていていっぱいいっぱいでした。
人手が足りないから新人を雇っているのに、教える時間が少なくて代わりを育てる余裕がなかったのです。
そんな状況下に経験者が入れば確かに店側としては助かりますね。しかし、私はブランクがないことを伏せているので20%程度楽…?をしながら働いていました。
だからこそ気付けたことがひとつあります。
”人は心の余裕を無くした時点で共感しにくい状態になる”
そう思うきっかけになったことふたつ。
・小さなミスでもアイドルタイム(客席が空いている時間帯)なら丁寧に叱ってくれる。
・忙しい時に同じ小さなミスをしたらまさかの怒号or不快な一言があった
駄目だと分かっていても、その場の辛さに負けて他人と比較してしまうのでしょうか。
「この忙しい時にこのミスはひどいよ」
「こっちはたまったもんじゃない」
こんな感じでしょうかね…
”酷い”なんて当人が一番よくわかっているはずなのに、そのせいで迷惑をかけているのも理解しているのに。
むしろ自分で責任とって、と言われた方がスッキリするほど煮え切らない結末に。
これは後でかなり改善されるようになったのですが、もう一つ。
「この人(Aさん)がいないとダメ!」
という状況にあり、Aさんがいなければこの忙しさを乗り切れないという本人にとっては迷惑な負担を強いられていました。
そうなると、Aさんに依存している状態が続きます。
こうなってしまった場合はアルコールと一緒、思い切って断つか依存できない環境を作り出すしかない。
人のために何かするのは嫌いではないので、私はある目的ができました。
「Aさんの仕事を奪い、代わりになる」
そう思って積極的にAさんの作業場所へ身を投じる環境を提案しました。
効果はてき面。本人から一日でも休める日ができたから助かっているというありがたい言葉をいただいたので清々しい気分でした。
しかし、まだこれでは代わりができただけで根本的改善にはなっていませんよね?
そう、継続して代わりを育てなければまた負の連鎖がすぐに始まる。
私はせっかく代わりに慣れたのにも関わらず、ある制限を設けました。
・自分がこの仕事を好きでいられる働き方
・負担だと感じない労働時間
・割に合わない分を補填する
まず、週4日&週20時間、88000円以上の給与で社会保険加入。これが条件。
そして、割に合わない分は他人からの感謝で補う。
自身が活躍し、自分の価値を認めてもらうこと。これを重視しました。
しかし、週4日も同じ場所で代わりを務めるのには苦痛です。
それに通勤時間が何より無駄だと思ったので、思い切って提案したこと。
店舗に所属しない働き方。
週2日は東京、土日は地方という形で働いていることを書いたと思います。
それは派遣で言えば二重登録をしているような感じです。
自分の従業員コードが2つもある状態。こうなると企業にとっては大問題です。
そうすると案の定指摘されます。
まずは1つのコードにできないかと。
これは一つの店舗に所属してくれないかという形でもあります。
しかし、私にとってはそれは苦痛なので
「そういう働き方ができないのなら辞めます。」と却下。
本来なら辞めているはずなのですが、いまだに続けている理由。
大問題を起こしているのだから、それなりの責任を取ろうと。
チャンスだとも思いました。
かなり話が変わりますが、
人手不足の要因の一つとして、大学生が地元のお店にアルバイト応募したとしましょう。しかし、大学の通学途中にも同じ系列のお店があるけれども地方の店でバイトしてるからいちいち地元まで戻ってからでないと働けない。
もしこんな理由で仕事は好きなのに稼ぎたくても稼げないから辞めてしまった人がたくさんいたとしたら。
私がそうです。
平日は本業で東京にいくので、そのついでにアルバイトがしたい!
しかし土日は本業が休みなので地元に近い場所でアルバイトがしたい!
一つの従業員コードにしてまで自分の時間を安売りしたくはありません。
なのでこういう働き方ができないのなら契約更新せずに辞める!という回答をしました。
できるのなら勿論続けますと、二者択一&雇用契約期限までの猶予を利用し半ば脅迫をしました笑
そしたら、ある提案をしてきたのです。
エリアマネージャーという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
一人で複数の店舗を管理する職のことを指します。
一つの郵便局でこの範囲の配達を管理する、みたいな感じですね(ちょっと違うか)
その管理を行う人物からこう提案がきました。
「確かにその働き方を会議で案としてでているので作ろうとしているんだけど、前例がないのですぐにはできない状況なんですよ」
ならやればいいじゃないかと反吐がでる回答でしたが、
予想通り。大問題を起こして正解だった。言い方は最悪ですが、これも計画通り。思い通り。我儘の強行突破。
なら、私が前例になりますと返答。
実際にその「店舗に所属しない働き方」が確立されるにはどんあ前例が必要か尋ねてみた。
「まず、エリア内でヘルプ(人手が足りない店舗)に行くことでしょうか。」
「トモヒロさんの提案は、違うエリア同士との連携が必要なので東京を管轄している私(エリアマネージャー)以外の地方(エリアマネージャー)管轄担当との協力が必須なため、納得させるだけのデータがないと難しいのです。」
ではそれを実際にやってみましょうと私は実験台に名乗りを上げました。
「次回の契約期限までに進展しなければまた辞職を検討します」
と強引にノルマを設定しながら。
もし、進展しないのであればそれまでの企業価値だったということで、そこは時間投資の損切りをするのは当然の判断だと考えています。
そして結果、東京内で私は平日は4店舗目、そして土日は通勤時間が短い地元よりの5店舗目で働くことになりました。
いかがでしょうか。かなりの反感を買われるような内容ですが、自分の時間を第一にした上で可能な労働時間を提示し、依存しない人材?を自ら確立できています。こうすれば人間関係も浅すぎず深すぎず、お互い気を遣いながら一緒に仕事ができるのです。
もし仲のいい友達同士で仕事をしていて、不満や改善を提示したら喧嘩になる、みたいなことは限りなく低くなりました。
長く働いてきた人にアルバイトを辞められたら苦しくなるだけ。
100か0かの状況を敢えて50%50%の関係にもっていけたことがまず第一歩かなと。
それに、こんだけ我儘を通したのだから雑に仕事をするわけにはいきませんので適度な緊張感を持たなければと私自身、引き締まりました。
この出来事がこの投稿よりも4か月前。
かなり殴り書きになってしまったので読んでもイメージしにくい場面があるかもしれない…ですo┐ペコリ
急に大きく展開させてしまいましたが事実。ただのアルバイトの行動の結果です。
次回は各店舗ごとの状況、変わったこと等書いていこうかと考えています。
もし、これからアルバイトをする機会がある人に少しでも有効な時間を作れるように。
アルバイトでも組織を変えていけるんだと証明したいです。
約2990字