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2023シーズンがはじまった。

レノファ山口FC、2023シーズンがスタートして1週間が経過した1月14日、山口県防府市の小烏神社で必勝祈願が斎行されました。
この小烏神社の御祭神は、日本代表のエンブレムにもなっている八咫烏。幕末期の長州藩の歴史とも繋がりの深い神社。維新志士たちが力を貸してくださるかもしれませんね。



さて、毎年のことではありますが、オフシーズンは色々な気持ちが交錯します。昨年、ロクダス(タグマ!内でレノファ山口を取り上げている配信番組)でも少しお話させていただきましたが、昨シーズンを終えて一番最初に頭に浮かんだ言葉は「継続」でした。42試合あれば、やはり良い時も悪い時もありますが、本当の意味での「悪い時」は無かったように感じています。選手も口を揃えて「ずっと雰囲気が良かった」と話していたのが印象的でした。
年末のGO!GO!RENOFA!へ主務の中塚健太さんにご出演していただいた際にも「こんなに最後まで雰囲気の良かったシーズンは過去を遡っても久しぶりだ」といったお話でした。(誤解のないように追記すると、雰囲気が悪かった年があったわけではなく、中でもとても雰囲気が良かったという意味です)
身近で取材をしていてもそれはとても感じていました。勝てる試合を落としてしまったり、得点力不足が原因で勝てなかったり。ただ、名塚監督が示す方向性の意思統一がしっかりできていたこともあり、悪い時もチームは水の底に沈むことは無かったのだと感じています。


先にも書いた「継続」。これは、2022シーズン主力を張っていた選手たちの流出を最小限にすることはマストだと思っていました。ただ、チームの成績に関わらず、活躍した選手は引き抜かれてしまうのがJ2の常。何度も経験していれば、そうなってしまうことは容易に予想ができていたことではあります。
渡部新社長もGO!GO!RENOFA!で「去年、活躍してくれた選手たちが居なくなってしまうことはとても悲しかったが」と仰っていたように、昨年の一年間を間近で見ていた人なら同じ気持ちだったでしょう。

そんな時、元レノファの副務で、現在は大宮アルディージャのマネージャーを務めておられる粉川将希さんのツイートを目にしました。

「チーム全員が同じ人で出来るシーズンはほぼ100%1シーズンだけだと思います」
同意でしかなく、即いいね!を。
しかしなぜか私はこのツイートで前を向けたのです。そうか、1シーズンしかないんだよな、当たり前だけどそうなんだよ。よし、じゃあ次だよなって。粉川くん、私もこの時期はきらい。だけど、なんかよくわかんないけど、ありがとう!お互い頑張りましょうね!

さて、2023シーズンは10名の新加入選手と共に戦います。
去年の課題だった得点力不足を解消するための前線の補強
サイド攻撃をより活性化させるためのクロッサーの補強
チーム全体を見渡し、的確なパスを供給できる中盤の補強
ベテラン選手の抜けた最終ラインには屈強なDFの補強
など、昨シーズンの終盤に見せた「的を射た」補強ができたのではないかと個人的には感じています。

選手個人名を出すことは控えますが、年間を通してJ2をメインに観ていて「この選手いいな、欲しいな」と思っていた選手も山口に来てくれました。
早速、練習を拝見し、「やっぱり上手い!期待しかない!」と心の中で小躍り。既存の選手たちとの融合が今から楽しみで仕方ありません。

名塚監督は、今年の目標を「トップ6」という言葉を使って表現されています。これは決して昇格を目指さないという意味ではありません。むしろ、昇格を目指すという意味です。トップ6に入らない限り、当然、昇格のチャンスは得られませんから。
昨年、久しぶりに行われたプレーオフ。J2再昇格を果たしたばかりの熊本の快進撃は凄いものがありました。えがお健康スタジアムに集う熊本県民。勝ち進むたびに増えていく熊本サポーター。彼らが3年間やり続けたことはおそらく「継続」。そしてそれをミクロの細かい部分まで「進化」させること。学ぶものがたくさんありました。

「今季は行ける気がする」。毎度のことながら今年も思っていますが、今シーズンは更に強くそう思っている自分が居ます。
大宮アルディージャから完全移籍で加入された矢島慎也選手は、「レノファはどんな状況でもやるサッカーを変えないところが凄い。そういうクラブは少ないのではないか。だから、ここなら自分の強みを思う存分出せると思った」と語りました。そんな矢島選手は、練習が途切れるタイミングで他選手に声をかけ、積極的に様々なプレーの要求をしています。囲み取材でお話を聞いたときは寡黙な方の印象が強かったのですが、それは私の思い違いだったようです。彼の今季に懸ける強い気持ちのようなものが垣間見れた気がしました。

サッカーをするのも、取材をするのも人間です。昨年末のカタールワールドカップでドイツ、スペインに勝利した日本代表が見せてくれたように、サッカーは何が起こるかわからない。もちろん細かな戦術、メンタルケアなど、私たちには知る由もない戦略がきっとあるのだと思います。しかし、その戦略を実行するのもまた人間。人間がどういう思考、どういうメンタルでいるかによって、結果はいくらでも変わる、変えられる。立場は違えど、私も同じ気持ちで一年間、奮闘したいと思います。

今年もどうぞよろしくお願いいたします!


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