ポーツマスFC-破産からの再生- ヨコハマフットボール映画祭に行ってきた
こんにちはユニフォーム研究家のともさんです。
ポーツマス条約、川口能活、猫ひろし
「ポーツマス」と聞いて思いつく二つ目に正解があって良かった。
ということでそのポーツマスFCのドキュメンタリー映画「ポーツマスFC-破産からの再生-」を観てきた。
69年ぶりにFAカップを制覇し、さらなる飛躍が期待されたポーツマスFC。しかし折からの金融危機により雲行きは一変。有望選手は放出され、オーナーは何度も交代。遂に2010年、プレミアリーグ史上初の破産宣告を受ける。
その時、何が起こり、どう切り抜けるべきだったのか?決して他人事ではないドキュメンタリー
なぜこの映画を?
私はJリーグクラブの全ユニフォームを再現する「#Jユニ図鑑」に取り組んでいる。
(Jユニ図鑑=ユニフォームデザインを統一フォーマットで図鑑化するというもの)
この取り組みの中で過去のユニフォームデザインだけではなく、必然的にそのクラブの歴史を調べるのだが、どのクラブにも紆余曲折、諸行無常の歴史がある。
2021年現在57クラブで運営されるJリーグであるが、やはり「横浜フリューゲルス」の消滅(横浜マリノスとの合併)は忘れることができない。
まだまだ30年というJリーグの中でも実際に消滅したクラブ、消滅しかけたクラブというのが存在する。
その中でクラブが続いていることのありがたさ。
現にコロナ禍においてイタリアのクラブ「キエーボ」は深刻な財政難ゆえ消滅してしまった。
サッカーファンなら聞いたことがあるかもしれない、あの「ミラクルキエーボ」がである。
Jリーグによってもたらせる当たり前の週末(勝敗に悲喜交交、一喜一憂する)は、決して当たり前ではないのだ。
「#Jユニ図鑑」で歴代ユニフォームを見るときに、そのクラブとしての決して小さくない波を垣間見て、存続していることの素晴らしさを実感している。
クラブの破産から再生を描いたこの映画をみて、より大きな目でクラブの存続というものが生々しく感じられるのではないか?ということでこの映画を見ることにした。
正装をする
映画を見るための正装ということで映画を観にいくためにポーツマスFCのユニフォームを購入した。
国内ではメジャーではないクラブ、かつ私の巨漢サイズに合うものをは数点しか見つけられなかったが、うまい具合にFootuniさんで見つけることができた。
この時期のポーツマスFCのユニフォームはPompey Sportという独自ブランドだった。
偶然だが何だか特別感があって嬉しい。
テーマを持ってユニフォームを買うことは、すでにその時点で価値があると思っていて、他人に話すネタになる。
映画の感想
多くの関係者の証言によって成り立っているこの映画。
映画上映中の暗闇の中、私が手元のノートに走り書きしていたのは映画紹介文通りの「他人事ではない」というメモだった。
そう、この映画は決して他人事ではなく、いつか自らにも降りかかってくるかもしれない現実的なテーマだった。
ポーツマスというクラブには毎試合ホームスタジアムへ2万人が詰め掛けるほどのクラブを愛するファン達がいた。
FAカップも優勝してクラブ最高の時、オーナーの企業がリーマンショックを契機とする金融危機に巻き込まれていく。
クラブには資金が供給されず、やむなくクラブは新しいオーナーへと売却されることに。
そしてその後数人のオーナーが入れ替わりたち変わった末、どんどんと悪化するクラブ財政。
ついにファンたちが組織してクラブを運営する市民クラブが誕生する。
私はどこかがで横浜フリューゲルスの消滅、フリエスポーツクラブの立ち上げと重ねていた。
金融危機があることやオーナー(企業)が変わるのは現在と変わりない。
オーナー企業がサジを投げればクラブは存続の危機を迎えるということは、あの1998年に起こったことと構造的には何ら変わりはないのである。
もし当時と違うものがあるとすれば、、、、、
それはファンの存在感を示すことができるということではないだろうか。
SNSなどを利用してその気持ちを発信することができ、団結力ある行動を撮ることができるかもしれない。
クラウドファウンディングなどのシステムやアイデアも増えている。
オーナーの立場で考えてみよう。
サッカークラブの運営はビジネス化しないことには成り立たないと思われる。
企業の赤字垂れ流し部門のままではそれこそいつか潰れてしまうためだ。
鹿島アントラーズの小泉社長もおっしゃっていたことだが、クラブとしてビジネスに前向きに取り組まないと未来はない。
それは持続可能なクラブ運営とはどのようなものなのだろうか。
ビジネス感覚とクラブへの愛をうまく両立する運営。
うーん、なかなか難しい。。。
ただのファンとしてだけではなく、応援するクラブが、そしてJリーグが永く続いていく仕組みを考えていきたいと思う。
YFFF2021
念願が叶って前々から興味があったヨコハマフットボール映画祭に行くことができた。
興味ある映画に出会い、映画を見るためにユニフォームまで買えた。
もうそれだけで一つのストーリだし、私の中の大切なサッカーの思い出を増やすことができた。
会場ではフットボールエキスポと題してさまざまな催しが出展されていた。
敬愛するサッカー人、宇都宮徹壱さんにお会いすることもできて少しお話もしていただいた。
フォトグラファーのNishinaさんともお話しできたし。
(大切な写真展示の画像でなくてすみません、、、)
カサトレの永井孝英さんのマラドーナのユニフォーム展示はヨダレが出まくり。
ノジマステラ神奈川相模原のユニフォームも直接見ることができた。
いつかweリーグのユニフォーム一覧も作らないと。
まさにサッカーの祭典。
とても楽しく過ごすことができた。
毎年YFFF行きたい!
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