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突然の相談DMで感動した話し ユニフォーム作りは仲間を想う気持ちだった

こんにちは!ユニフォーム大好きのともさんです。
今日はみんなに共有したくて仕方ない「良い話し」をお届けします。

突然のDM

ある日私のinstagramにDMが届きました。
知らない方からのDMだったので少し身構えながら開封するとそこには、「中学校のサッカー練習用ユニフォーム作成係になった中学二年生サッカー部の母です。」
「ユニフォームに詳しいようなので不躾にもご連絡させていただき、アドバイスを、、」というユニフォーム制作に関する相談でした。
この方をAさん(仮称)とします。

前職でチームオーダーの営業や制作部門をやっていたこともあり、お節介心がくすぐられた私は自分が知っていることでお役になてるのであればと以下のことを返信して聞いてみました。
「優先することはなんですか?
色?デザイン?デザインのコンセプトはありますか?」

聞けば優先することはモノトーンの色合いであること、デザインコンセプトは特にない、と。
発注するお店は決まっていて、子供たちの意見を聞きながらデザイン案を三つほど作っているようで、それを見せていただきました。
ちなみに昇華プリントによるオリジナルデザインのユニフォームでした。
三つのデザイン案はどれも悪いものではありませんでした。
しかし第一候補のデザインがピンストライプのユニフォームでその方には「どうしても野球のユニフォームに見えてしまう」とのことでした。

不安を解消してあげる

そこで私はピンストライプというのはサッカーユニフォームデザインでよく使われているもので、しかもちょっとおしゃれに見えるということをお伝えしました。
参考にこの画像も見てもらいました。
これは私が考えているユニフォームデザインの基本パターンです。

ユニフォームパターンまとめpsd

「ピンストライプがどうしてもイチローのユニフォームに見えて笑」というAさんでしたが、サッカーユニフォームとしては別に不思議じゃないということを納得していただけたようです。
「これらを参考にデザインしてみます」と。

そこで私から次のことを提案させてもらいました。
「少しはお役に立てたでしょうか?
老婆心ながらもう一つ付け加えると、デザインを選ぶ時に何か意味を持たせると子供たちも納得するかもしれません。
例えばモノトーン基調だけど、スクールカラーだからワンポイントでこの色入れてみたよ、とか。
みんなが上手くなるように右上がりのタスキ柄にしたよ、とか。
部員の数だけストライプ入れた、とかなんでもいいんです。
意味は後付けでも構いません笑
そうするとデザインに意志や希望が込められます。
なんでこのデザインなの?って話になった時に、"なんとなく"とか"かっこいいから"という作り手の主観だけでは周りを納得させるのが難しいです。
プロチームのデザインもなんだかんだ理由をつけてますから。
長々失礼しました。
頑張ってください!」
ちょっと余計なこと言っちゃったかな、と思いつつしばらくすると返信がありました。

「ピンストライプの検索すると色々あるんですね!」となんとAさんはご自分で検索してくれていました。
そして「何より子供達の気持ちを一つのまとめる、チームを鼓舞するさせるのがユニフォームであるということに気づきました」と。
さらに「ついついデザインだけに囚われていましたが、子供達の気持ちを一つにする、ストーリーある気持ちのこもったものにしたいと思います。ありがとうございます」という返信が!
こちらが言わんとすること以上に理解をいただいたようで、こちらまで嬉しくなりました!

ストーリーはすでに本人達が持っている

こちらからもお礼の返信をさせていただくとさらに感動する文面が!
どうやら息子さんと私とのやりとりを話したそうで、袖に部員の数の星を入れるとのこと。
部員が15人しかいないので試合に出る人も出ない人も、いつも一緒に戦っていることを忘れたくないから」と。
なんという素晴らしいストーリーでしょうか!
これほど仲間を想ったデザインは、それこそ世界に一つしかありません。
さらに「その話をしているときの息子がとってもいい顔をしていた」と。
それを聞いて私のスマホ画面は涙で滲んで見えました(泣)
Aさんにとても感謝されてやりとりを終えたのですが、感謝したいのはこちらの方でした。

いつも一緒に戦っているという仲間を想う気持ちをユニフォームにしるす。
ただの15個の星かもしれないけど、それはAさんの息子さんにとってはとても価値のある、仲間を表す15個の星になります。
こんなに素敵なストーリーを息子さんは考えていたのだな、と感動しました。

ユニフォーム作りから経験できること

Aさんから今回の経緯の背景を教えていただきました。
息子さんは小学校では強豪のクラブチームにいたものの学業優先するために中学の部活に所属し、中学の部活で初めてキャプテンをつとめることになったそうです。
サッカー部の半分が初心者で人数もギリギリという中でのキャプテン就任。
キャプテンとして初めての取り組んだのが今回のユニフォーム選びだったそうです。
Aさん曰く「今回のユニフォーム作りがキャプテンとして部員のことを考えるきっかけとなり、キャプテンとしての気持ちを奮い立たせ、チームへの想いをあたらめて考え、それをユニフォームという形に落とし込み、みんなに伝える機会になった」と。

素晴らしいお話を聞かせてもらい、震えるほど感動しました。

どんなユニフォームデザインにするべきか?と考えることが仲間のこと、チームのことを考えることになっている。
Aさんの息子さんは既に素晴らしい経験をなさっている。
きっと卒業してもこのユニフォームを大事にしてくれると思うし、そのユニフォームを着るたび、見るたびに中学の仲間を思い出すことでしょう。
そしてそのユニフォームをデザインした時のチームへの想い、キャプテンとしのプレッシャーと誇りなども素敵な経験を思い出してくれることでしょう。そしてこれが今後の人生の糧になるのではないでしょうか。

今回のやりとりを通じていろんなことを気付かされました。
私も少しユニフォームに詳しい気でいましたけど、デザインがうんぬんではなく、そのユニフォームを着てどんな体験をしてもらいたか、見てどんな記憶を呼び起こすかということをもっと考えるべきだと痛感しました。
この「デザインの先の体験」を考慮しつつサッカーユニフォームというものに向かい合っていかなくてはならないなと勉強になりました。

ユニフォーム作りはデザイン云々の前に仲間を想うことなんだと思います

このような素敵なストーリーのこもったユニフォームがもっと日本に増えていくといいですね。

余談

子供がサッカー部に入って突然詳しくもないのにユニフォーム作りを任される選手の親御さんも多いと思います。
そういう人のハードルを少しでも下げてあげて、その人達にとって価値のある世界で一つのユニフォーム作りをお手伝いできたらこんなに幸せなことはありません。
もしお困りの方がいればご連絡を笑


#サッカーユニフォームの世界


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ともさん
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