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なでしこジャパンの魅力とは?

去る2019年11月10日、北九州スタジアムで行われたMS&ADカップ2019、なでしこジャパンと南アフリカの試合を観戦して来た。
すぐに観戦レポートを書くつもりだったのだが、なんだか時間がかかってしまった。
その原因はそもそも「なでしこジャパンの魅力」をうまく言葉にすることができずにいたから。
北九州で初めてなでしこジャパンを観戦できて満足して東京へ帰って来た。
しかし何に満足しているのか自分でも言葉に出来ずにいた。
そして昨日(2019年12月17日)、E-1サッカー選手権2019に優勝したなでしこジャパン
E-1の三試合を追ってみて、おぼろげながら見えて来たものがあった。

男子と比べる偏見

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永くサッカーを観てきているが、実は初めてのなでしこジャパン観戦だった。というか、女子サッカーを生観戦すること自体が初めてだった。
なぜこれまで足を運ばなかったか?
それはたぶん私に偏見があったからだと思う。

男子に比べてスピードがない
男子に比べてパワーがない
だから男子に比べてつまらない。

私は勝手にこのような偏見を持っていた。
男子と比べて「足りないもの」ばかりを考えていたようだ。

偏見を打破するためにはきっかけが必要なわけだが、今回はサッカー専用の北九州スタジアム(ミクニワールドスタジアム)に行ってみたいという動機もあって今回の初観戦となったのだった。
よいきっかけとなった。

現地観戦で気づいたこと

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初めてなでしこジャパンを観ながら考えた。
いや面白いな。
技術は高いし、コンビネーションプレーも多い。
試合中選手間でよくコミュニケーションを取っているのも印象的だった。
選手はいつもリラックスしているように見えて気負いも見られない。
これは現地で観戦しなければ気づけなかったことかもしれない。

しかし北九州ではこの「なでしこの魅力」をうまく言語化できす、もやもやしたままだった。

「自己実現力」という発見

そして迎えたE-1サッカー選手権2019
今回はテレビ観戦である。
なでしこジャパンは見事に三連勝で優勝を飾る。

テレビを見ていて「こりゃウイイレだな」と思った。
なでしこジャパンは狙った通りの攻撃ができている。
面白いように相手のボールを奪取している。
見ている我々が考えていることがピッチで実現できるている。

それか、なでしこジャパンの魅力は「自己実現力の高さ」だ。
自分たちがやりたいサッカーがやれている、狙った通りの攻撃/守備ができている、ということではないか?

なでしこジャパンのサッカーはショートパスとコンビネーションを駆使して崩して行くスタイル。
そして守備では相手の出足を抑えるべくプレスに動く。
選手の集散が激しく、運動量も必要とするし、なによりチームとして連動して動けないとこのスタイルは維持できない。
スピード、パワーではなくチームとして連動して動くことで「強さ」を発揮できる。
すなわちチームとして戦術を遂行する能力、理想を実現する能力が高いのである。

チームとしての強さ

先日のラグビーワールドカップ。
他の強豪国に比べてフィジカルで劣る日本代表は「One Team」をコンセプトに、チームとしての一体感を武器に日本史上初の決勝トーナメントに進出。
その清々しい振る舞いは我々の心を打ったのは記憶に新しい。
もしかしてなでしこジャパンもこういうことではないか?
チームとしての一体感をもとにした全体的な戦術やチームとしての振る舞いが魅力ではないか。

女子サッカーの強豪国ドイツやアメリカは選手個々の能力が高く(特にフィジカル)、それで男子に近いサッカーができてしまうのだ。
しかしなでしこジャパンは個人のテクニックをベースにチーム全体の連動性で立ち向かう。

やはりそれは2011年にワールドカップ優勝したことがきっかけとなっている。
それをきっかけとしてなでしこジャパンの知名度は上がり、若年層のレベルアップがはかられた。
テクニック的な個人の能力が高いのはもちろん、みんなワールドカップやオリンピックに出ることを現実的に目標にしているのでメンタル的にも強くなってきて、気負いなどもないのだろう。
いまや日本は高水準の個人能力を結集したチーム力で世界のトップを目指しているのだ。
そして来年2020年は東京オリンンピック。

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東京の空に日の丸ははためくのか?
その時見上げる空は日本晴れなのか?
なでしこジャパンの自己実現力でオリンピッックでの活躍を期待せずにはいられない。



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ともさん
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