ユニフォーム再現をするたびに そのチームのことを深く知り、 そしてJリーグが好きになる。 J2ユニフォーム一覧
この記事では2020シーズンのJ2チームのユニフォームをご紹介します。
個性的なJ2ユニフォーム
今回作っていて思ったのですが、J2は個性的なユニフォームが多くて楽しかったです!
ホームタウンのスポンサーが多い気がしますし、なにより胸スポンサー表記が日本語のものも多い。
特に好きなのが縦書きの袖スポンサー!
4チームもありました!
これも個性ですね。
デザインを解読する
このユニフォーム型は自分で作っています。
実際にチームが発表しているユニフォームデザインを画像で確認します(ほんとはすべて現物を手に入れたいが、、、)。
すべて統一テンプレートに置き換えて、本物デザインになるべく近くなるように再現して作っています。
テンプレートに置き換えるのにあたりトレースしたり色々するのですが、なんせ最近のグラフィカルデザインが複雑で大変!
でもそのデザインが解読できたときの喜びは大きいです。
(今回でいうとファジアーノ岡山の解読は嬉しい!)
そこにも各チームの個性があって作っていて楽しいです。
それでは各チーム見て見ましょう。
モンテディオ山形
サプライヤー:Penalty(ペナルティ)
シンプルで力強いストライプに好感が持てます。
袖の「でん六」が異彩を放っていて目だちます!
水戸ホーリーホック
サプライヤー:Gavic(ガビック)
ピンストライプ?と思わせていて実はシダ科の植物「木賊(とくさ)」を模した柄になっています。
ガビックは和柄とか植物系のデザインが得意ですね。
栃木SC
サプライヤー:Athleta(アスレタ)
可愛いチェック柄はクラブを支えてきた人々との時間、軌跡を表現してるそうです。
ザスパクサツ群馬
サプライヤー:KELME(ケレメ)
今シーズンよりKELMEが担当、かつJリーグ唯一のKELME契約チームとなった群馬。肩のイエローグラデーションは温泉の湯気をイメージしているとのこと。
シンプルで力強いデザインですね。
大宮アルディージャ
サプライヤー:Underarmour(アンダーアーマー)
ユニフォームを刀として着想し刀の断面の結晶構造をデザインに落とし込んでいる。
マーキング類は昇華プリントで軽量化が施されていてアスリート的には最高なんじゃないですか!?
ジェフ千葉
サプライヤー:kappa(カッパ)
秋田犬が中央に配置されている斬新なデザイン。これはkappaの世界戦略である"動物をポリゴンデザインで落とし込む"デザインを採用したもの。ナポリやチュニジア代表など世界でも数チームしかありません。
東京ヴェルディ
サプライヤー:athleta(アスレタ)
アブストラクト(抽象的)パターンは東京の街、人の多様性、サポータを表現したもの。統一感あるスポンサーのカラーも秀逸。チームオリジナルフォントも素晴らしいです。昨年からマーケティング戦略もガラッと変わりましたよね。
町田ゼルビア
サプライヤー:svolme(スボルメ)
伝統のセンターラインを復活。選手、スタッフ、サポーター、スポンサー、市民が一つになることを具現化したデザイン。
色使いがいいですね!
ヴァンフォーレ甲府
サプライヤー:mizuno(ミズノ)
2019と同様の武田信玄の家紋である武田葵が採用されたデザイン。
まさにそのホームタウンならではのデザインが素晴らしい。
松本山雅
サプライヤー:adidas(アディダス)
アディダスのテンプレートデザイン。コンセプト「STAY GOLD」ということでゴールドを効果的に使用しています。
松本山雅は何と言っても独特のナンバーフォントが素晴らしい!(過去記事「松本山雅の2020フォントが素晴らしすぎて。。。」をご参照ください。)
アルビレックス新潟
サプライヤー:adidas(アディダス)
テーマは「STADIUM TO STREET」。
アディダスのロゴ、三本線をユニフォームと同色にしたデザインに脱帽。あえてサプライヤー色を控えさせるところにセンスを感じます。
ツエーゲン金沢
サプライヤー:adidas(アディダス)
アディダスのTIRO17テンプレート"メランジ柄"を使用。
ネックやサイトにブラックを配し引き締まった印象。
胸の「北國新聞」の字体が好きです。
ジュビロ磐田
サプライヤー:puma(プーマ)
プーマが世界的に取り組む"CRAFTED FROM CILTURE(地元文化から)"ということで磐田市の特徴である"機械工業"をデザインに落とし込んだもの。
サンコウチョウまでメカニカルになってかっこいいです!
京都サンガ
サプライヤー:puma(プーマ)
プーマのチームオーダーテンプレート「DESRUPTIVE」を採用。
ストライプをジグザグで表現。
カラーリングも絶妙(ここでは表示してないですがアウェイの白×黄が素敵)。
ファジアーノ岡山
サプライヤー:Penalty(ペナルティ)
”「チームを愛する全ての人たちの情熱の融合」と「常に変化する攻守の連動」を表現したボーダーデザイン”とのこと。
このひし形のグラデーションの作図は難しかった!!!
レノファ山口
サプライヤー:Finta(フィンタ)
上むきの矢印は情熱的なレノファを表現したもの。
かなりグラフィカル。
描けてませんが背中の山口県の形取ったデザインが好きです。
徳島ヴォルティス
サプライヤー:mizuno(ミズノ)
徳島といえば渦潮。過去にも素晴らしいデザインを出してきましたが今年は縦ストライプとの組み合わせ。
ミズノのデザインはなかなかいいですよ!
愛媛FC
サプライヤー:mizuno(ミズノ)
瀬戸内海をカモフラージュ柄で表現したもの。
カモ柄かっこいい!そして隠れてマスコットもいる!!
憎らしいほど可愛いユニフォーム!
アビスパ福岡
サプライヤー:Yonex(ヨネックス)
深みあるネイビーは玄界灘の海の色をイメージしたもの。
そしてシルバーのストライプの中に一本だけ「藤色」が。
これは前身である「藤枝ブルックス」へのリスペクトを込めたもの。
シンンプルでかっこいい!J2ベストデザインか???
ギラヴァンツ北九州
サプライヤー:Penalty(ペナルティ)
今季からペナルティへサプライヤーチェンジ。
上層と下層のグラデーションの交差が美しい。
袖スポンサーのナフコは縦入れで珍しいですね。
V・ファーレン長崎
サプライヤー:umbro(アンブロ)
今季からアンブロへサプライヤーチェンジ。
長崎伝統の「ハタ揚げ」の意匠をモチーフにされたデザイン。
この独創的なデザインは岡本一宣さんによるものです。
FC琉球
サプライヤー:sfida(スフィーダ)
伝統の琉球紅型と迷彩のチャンプルー(ミックス)したデザインは吉田ロベルト氏監修にもの。
胸には火災被害にあった首里城の復興を祈念したもの。
べんがら色とゴールドの配色が秀逸です。
そしてJリーグが好きになる
ユニフォームを形づくために当然各チームのウェブサイトを見ます。またスポンサーロゴを再現するためにスポンサーサイトも熟読します。そのほかウェブ上の画像などあらゆるものをチェックします。
なるほどこのスポンサーは地元だったのか?とか、ユニフォームデザインのアイデアが地元特産品が基になっているだとか、調べれば調べるほど面白くなってくる。
そうすると必然的にそのチームの成り立ち、チームとスポンサーとの関わりなんかも詳しくなっていきます。
そして実際の試合ではなんとなくそのチームを応援している自分がします!
『今日たまたまザスパクサツ群馬のユニフォームを仕上げたんだけど、メーカーののケレメはJで唯一群馬だけサプライしてるんだ』とか考えながら観ていたりね。
J2全体の試合もチェックして、結局Jリーグ全体が好きになっている。
やはり関心を持つということが最大のサポート?
ユニフォームからJリーグに関心をもってもらう人が一人でも増えればユニフォーム好きとしては幸いです!
Jリーグユニフォーム図鑑
僕はユニフォームが大好きで、このようにいろんなチームのユニフォームを眺めているだけで幸せになれます。
なのでできればJリーグの歴代ユニフォーム、全チーム分を仕上げて図鑑を作りたいと思っています。
1993年のJリーグ開幕から2020シーズンまでの27年間、徐々に増えたチームは現在56チーム。そのホームユニフォームだけでも再現するのには延べ1018型のユニフォームが必要となります。
前回「2020のJ1ユニフォーム一覧」をやったので、これで残りは978型となりました。
すでに作り終えていて公開していないシーズンもあるのですが、とりあえず2020のJ3に取り掛かります。
それではまた次回にお会いしましょう。
こちらもよろしかったら。