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天井を毎日見ていた。

私が幼い頃大好きだった祖父の死から
生きる儚さに絶望した話の【後編】です。



史上最長なので、プチ覚悟を
決めていただいてから
お読みください。
 
 
 
【前編】はこちらです↓ 


私は10代だった当時。
亡くなった祖父の気持ちを
考えて塞ぎ込む毎日でした。
 
 
 
 
そのうち学校も休みがちになり、
部屋の白い天井の隅を
ずっと眺めて1日の大半を過ごしました。
 

 
 
でも、1週間経っても1ヶ月経っても。
どれだけ考えてみても
遠くへ行ってしまった
祖父の気持ちや思いはわからない。
 
 
 
 
「もうおじいちゃんが
ここに居ないことは事実だ。」
 
 
 
 
3ヶ月くらい経って
そのときはそう、
やっと思えました。
 
 
 
 
そして今度は
「自分の人生」について
考え始めました。
 

 
 
 
今、生かされている
「私」って何なんだろう。

 
 
 
 
どうやって生きるべきだろう。
いつか無くなる命を
どう使ったらいいのかな。
 
 
 
 
目指していた夢や目標は、
自分の人生で今、
本当に必要な目標なのかな…
(当時はダンサーとして成功したいという夢がありました)
 
 
 
 
 
まだ短い人生経験の中で
考えても答えがさっぱり
検討もつかない問題に
ひとり、挑んでいました。
(当時拒食症になったのですが、それはまた書きます)
 
 
 
 
そして、わからないままに
今日が終わって。
また、明日がやってきて。
先を生きていかなければならない。
 
 
 
 
そんな風に、人生の砂時計が
どんどん落ちていくことに
恐怖や絶望ばかりを抱えていました。
 
 
 
 
 
そんな自分だけが生きている
世界のような日々から
立ち直ったのは、
社会人になってから。




環境が変わって、抱えていた
自分の気持ちにいつのまにか
蓋をしていました。


 
 
10代の私が感じた
人生への問いを考えないように。
社会に適応しようと、
心と体を忙しくしたことが大きいです。
 


(結局、蓋をしたつもりでも、ふとした出来事をきっかけに考えてしまって、夜眠れないこともありました〜)




そして、昔は感じていた
生きることへの問いを
忘れかけそうになっていた時。
 
 
 

 
体のメンテナンスにと習っていた
ヨガの哲学的な側面に
ふと惹かれて、本格的に
学び始めたいと思いました。
 
 
 

 
歴史背景や古典哲学、瞑想…
学べば学ぶほど、私がヨガに惹かれる
理由がわかりました。
 
 
 
 

まさに、祖父の死をきっかけに
昔感じていた
「生かされている私とは何か?」
「どう生きるか?」

 
 
 
 
そんな疑問をどう捉えたらよいか。
人生を心地よく過ごしていくための
ヒントが沢山見つかりました。

(答えではなく、考え方やヨガを通した
ひとつの視点を学びました)
 
 
 
 
そして、生きる儚さや絶望ばかりを
見ていた当時10代だった自分へ。
今だったら、こんな声をかけてあげられます。
 
 
 
 
「生死はコントロールできないかもしれない。
でも、どう生きるかは自分で決められる。
 

天井ばかりを見ていないで、
目を閉じて、自分の内面と向き合って。


本当は、恐怖や絶望を抱く自分を
受け入れたくないよね。

でも、そう感じてしまっているのも
感じさせてしまっているのも、自分の心だよ。」
 
 
 
 
生死としっかり向き合うために
当時、悩んでいた私がいたと思います。



今思えば、悩んでいた理由は、
自分の人生に【希望】を感じたいという
気持ちの表れでした。
 
 
 
 
生きることそのものに、
前を向いていたい。
だとすると、実は
悩んでいた時間の分だけ
もう前を向けているじゃないか。
 
 
 
 
そんな風に思えた自分にも
なんだかほっと安心できました。



 
前編のブログにも書きましたが
ヨガで「生きよう」とする力が
「プラーナ」と呼ばれます。




祖父の死を身近に感じた当時。
私は天井を見つめながら必死に、
生きようとしていたように感じます。
 
 


 
目に見えない神秘的なエネルギーが
私たちの中にそして、
自然にも世界にもあふれている。
 
 
 
 
そんな見えない自分や
世界に触れる時間が
ヨガだったりします。
 

 
先の不安や、すぐには解決しない答えに
心が支配されていると
不安や恐怖は増殖します。
 
 

 
確かに今、ここで
生きている自分を感じられる時間。
 

 
 
そして、そんな時間が
心地よく思えるようになりました。
 
 
 
 
例え悩んでいても、息苦しくても
前を向けなくても、塞ぎ込んでいても
 
 

どんな自分でも
そのままの自分でいることに
居心地の良さを感じられるのです。
 
 
 

だから、つい考えすぎるタイプの私は
ヨガを続けているんだなぁと
しみじみ思います。


 
皆さんはどんな時間が
本来の自分を感じられますか?
 
 
 
 
方法はヨガでなくても構いません。
毎日の中でほんの少し、
自分のままでいる時間を
大切に感じてみてくださいね。
 


(いつも、過去の話とあくまでも主観から綴っています。もし、辛い経験を思い出させてしまったり、不快な思いをさせてしまう表現があったら、お許しください。)

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