【ブックレビュー】結局、自律神経がすべて解決してくれる
2月のヨガクラスは「自律神経をととのえる」をテーマに背骨によりフォーカスしてクラスを行った。
「自律神経が乱れがちな現代人」、「サウナで自律神経を整える」、「SNSは自律神経を乱す」etc…こんな言葉をよく目にする。
健康に関心がある人だったら、一度は自律神経に興味を持ったことがあるのではないでしょうか。
ヨガクラスの中でもご紹介したのですが、こちらの本がおすすめです。
本の概要
感想
わかりやすい言葉で綴られており、ゆるめのイラストも可愛く読みやすいです!
本書は、自律神経って何さ?ってところから始まり、どういう時に自律神経が乱れるのか、整えるにはどんな生活習慣が良いのか、腸内環境と自律神経の関係性などについて書かれている。
著者は自律神経研究の第一人者の小林弘幸先生。スポーツドクター、日本初の便秘外来を開設した腸のスペシャリストでもある方。
本書にも書かれているが、女性は40代になると副交感神経の働きが低下しやすくなり、バランスが崩れて交感神経が優位になりやすくなる。
40代と言えば仕事も子育ても頑張りどころ。
体調にちょっとした不調があっても目をつむり、周囲の人のために全力でアクセルを踏んでいる方も多いように思う。
また個人差はあるが、更年期も近づき女性ホルモンにも変化が起きてくる頃。
自律神経についてはある程度知っておくことは、40代、50代、60代…と人生後半もすこやかに生きていくために必須だと感じる。
「あれあれ、おかしいな」となる前に、知識を養っておくことはお守りになるだろう。
交感神経優位だった頃の話
自律神経の本を読むと、自律神経にやさしくない生活を送っていた若かりし頃が思い出される。
現在、フリーランスでヨガ講師とライターの仕事をするようになり、努力や学びを怠らないことは大事だと思っている。
しかし、自分を大切にする余力は確保し、ゆるっと肩の力を抜いていこう!という気持ちも持ち合わせていたいとも思う。
そのため1日の中でもお茶を飲んだり、空を見上げて風にあたり季節を肌で感じたり、そんな時間を大事にしている。
そんな私だが、今より10年以上前システムエンジニアとして社会人になった数年間は交感神経優位で「頑張る」アクセルと、「もっと頑張る」アクセルしかないブレーキのない車のような人間だった(笑)
こう書くと仕事をバリバリやってた感じがするかも知れないが、その逆である。エンジニアの仕事は私には難しいことが多すぎで、ダメダメな新人だった。
「知識と経験の不足は、時間で埋めるしかない」というのが当時の私のとれる策だった。始業時刻は朝の9時だったが、自分の中の定時の終業時刻は22時。終電近くまで仕事をすることもあった。多くの仕事を受け持っていたわけではなく、シンプルに1つ1つに時間がかかっていた。
訪問先から直帰しても良さそうな時刻の時も、自社に戻って課題になっているものを進めたり、たまたまエラーがない時は前もってできる作業を行ったり。
会社は品川駅にあった。
17時、18時ごろ訪問先から品川駅に戻り、自社に向かって歩いている時こんなことを思っていた。
「多くの人が駅に向かって帰路に急ぐ中、どうして私は1人逆走しているのだろうか…いつになったらそっち側の人間になれるのだろうか…」
そんな自分を奮い立たせるように会社の1階のコンビニでチョコレートとコーヒーを買い、デスクへ戻る。
朝のラッシュとは違い帰りの電車は割と空いていて座れることもあったので、解決できなかったことを調べたり、翌日の訪問先のお客様のホームページをチェックして話題になりそうなトピックがあればノートにメモしたりしていた。そんなかんじで不器用なりに頑張っていた日々。
正しい頑張り方だったのかと言われるとよくわからないが、頑張っている自分は好きだったし、できないことができるようになると嬉しかった。
しかし、当時肩こりや腰痛、頭痛、生理痛、PMS、冷え性、貧血…と小さな不調がたくさんあった。
当時を振り返ると、副交感神経が優位になるのなんて寝てる時だけだったんじゃないかと思う。
その後ヨガに出会い、「脱力すること」、「頑張らないこと」を少しずつ練習していった。
ヨガや呼吸法で副交感神経を優位にする術を身につけられたことは20代にやって良かったことの1つだ。
私も若さというエンジンで走り続けるには怪しい年齢になってきたので(もうすぐ36歳)、これからは自律神経をより意識していきたい。
そして、ヨガクラスに来てくれる頑張り屋さんのみなさんにも伝えていけたらと思う。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。