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【読書記録#5】 フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか

仕事の生産性も高く、幸福度も世界最高水準に高いフィンランド。
どのような文化がそれを実現させているのかが気になって手に取った本。

仕事環境やプライベートの時間の使い方、休み方、コミュニケーションの取り方など、いろんな観点で書かれていて、日本人でもフィンランド人に近い生き方が心地よいと感じる方も多いのではないかと思う。
こんな暮らし方もあるんだ!ということが知れるので、自分に合ったウェルビーイングな働き方を模索中の方にはぜひ読んでみていただきたい一冊。

【Amazon引用】
有休消化100%、1人あたりのGDP日本の1.25倍、在宅勤務3割、夏休みは1カ月。3年連続で幸福度1位となったフィンランドは、仕事も休みも大切にする。ヘルシンキ市は、ヨーロッパのシリコンバレーと呼ばれる一方で、2019年にワークライフバランスで世界1位となった。

効率よく働くためにもしっかり休むフィンランド人は、仕事も、家庭も、趣味も、勉強も、なんにでも貪欲。でも、睡眠は7時間半以上。やりたいことをやりつつも、「ゆとり」のあるフィンランド流の働き方&生き方の秘訣を紐解きます。

◆シンプルで効率的

仕事の会議は基本的に何かを決定する場として設定される。資料を読んだり共有したりする場合はなるべくメールか電話にして、ccにもなるべく上司を入れない風潮。
働き方も本人が一番効率的に働ける方法を選択し、残業しないで帰れる人が仕事ができる人、という評価。

家具や服装もシンプル。2~3日同じ服を来ていても何も言われないし、それよりも季節に対応した機能性の高い服が好まれる。
清潔感があれば、女性の化粧や男性のネクタイなどについても周りからのプレッシャーはなく、本人が心地よく自分が好きにして構わない。

◆ウェルビーイングな暮らし

ウェルビーイングとは?
心身と社会的な健康を意味する概念。瞬間的な幸せを表す「Happiness」とは異なり、「持続的な」幸せを意味する。

仕事中のコーヒー休憩が法律で決まっていたり、社員が交流するレクリエーションデイが定められていたりする。

最大限の能力ややる気を維持改善するための活動は、仕事の技能を高める研修とは別物として考えられていて、もっと幅広い視点から心身状態やチームスピリットを向上させるものだと位置付けられている。

社員たちが持っている力をより発揮しやすくし、仕事と組織の力を高めることが重要視されている。

一方で、いくら能力のある人でも組織力や環境やる気などが整っていなければ全体の仕事力が落ちる。こういった仕事や組織力を高める努力は継続的に行わなければならないもので、法律でも定められているもの。仕事力を高める活動は、雇用主・人事・各部署が協力して計画実現されている。

仕事を16時で終わらせて、帰宅後の時間を充実させることでウェルビーイングな状態を作り、生産性の向上にも繋がっている。

普段の働き方だけでなく、長期休暇をとることも重要視されている。
夏休みはまるまる1ヶ月休んでリセットして、休み明けからバリバリ働く。

また、国民の9割がサウナに日常的に入る。
自然と触れる時間を意識的に大切にしている。

◆自由な選択肢と自立

フィンランド人は自立していて人に頼るということが苦手だそう。自分で考えて行動する文化。一斉にやるという日本的なこと(新卒一斉採用とか)もなく、自分で情報を集めて、考えるより行動あるのみという姿勢。
(その分軌道修正に時間がかかることもあるそう。)

自由な選択肢の中で、自分でやりたくてやってるから、仕事終わりの時間で貪欲に学んだり、趣味にいそしんだりもする。

コミュニケーションについても相手に選択肢を与えて自由な時間と空間を与えることが最大のおもてなしだと考えられている。
強い共感を示すことを求められる日本と違って、「そっか」と静かに受け入れても余計なことを言わない。日本人からしたらドライだって思うこともあるそう。

また、フィンランドでは2人に1人は転職の際に新たな学位や専門を得ていて、学び続ける文化が当たり前に根付いている。
失業率が2019年時点で6%と、日本より失業が身近にあるため、スキルや学びはピンチを乗り切る最大の切り札となる。

◆感想

自分自身がウェルビーイングな状態がどんな状態なのかを知っているからこそ、不要なことは削ぎ落としてシンプルに、やりたくてやっている自由な時間には貪欲になれるのかなと思った。

自分自身、暮らし方や働き方について、無意識な固定概念がまだまだあると感じた。
自分がどうありたいのか、どんな状態でいるのが幸せなのかを理解すること。その上で、何をシンプルにして何に自由な時間を使っていくのか、周りに流されず、自分の軸で選択していけるようになりたいと思った。

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