町工場の廃材が大阪・関西万博の会場へ「Co-Design Challenge 2024 第2弾」
こんにちは、広報のCuminです。
5月28日、大阪・関西万博の特別プログラム「Co-Design Challenge 2024」の、11の選定事業者が発表され、友安製作所が参画する「FactorISM」が選ばれました!
そしてその代表企業として、昨日行われた記者発表とトークセッションに、友安製作所が参加しました。ということで、今回はこの「Co-Design Challenge」プログラムについて紹介します。
「Co-Design Challenge」プログラムとは
「Co-Design Challenge」プログラムは、簡単に言えば、大阪・関西万博の会場内で使用する物品を、様々な事業者が提供するというもの。けれど、ただモノを提供するということではありません。
これからの日本のくらし(まち)をつくる
「Co-Design Challenge」プログラムのコンセプトは「これからの日本のくらし(まち)をつくる」。万博を共創の場として、日本の地域のものづくりがデザイン視点をもって、未来社会の姿を創造することが求められます。そして、5つの条件があります。
日本のさまざまな地域を万博会場に
万博というと、大きな企業や団体しか関われないイメージがあるかもしれません。けれどこのプログラムは、全ての人が万博に参加できるチャンスとして、中小企業やベンチャー企業にも開かれた取り組みです。椅子1個からでも、無理のない範囲で提供できます。
地域の視点や知恵、文化を万博会場に取り入れることで、会場に訪れた人たちが地域と出会い、今度はその地域を訪れ、観光や視察をすることが期待されています。夢洲だけが万博会場なのではなく、日本の地域のあちらこちらを万博会場にしようというプログラムなのです。
共創とデザイン視点が生む新しい価値
「Co-Design Challenge」はプログラムの条件にもある通り、共創の取り組みです。複数の企業がコラボレーションすることで、何か新しいものを生み出します。さらに、日本国際博覧会協会が連携するデザイナーの方々がアドバイザーとして伴走しながら開発を進めるのだそうです。どんな新しいものやサービスが生まれるのか、聞いているだけでわくわくしますね。
FactorISMが万博で提案するもの
FactorISMのことを、まだご存じない方もらっしゃるかもしれません。FactorISMは、関西最大級の地域一体型オープンファクトリーイベントで、伝統産業をはじめ、たくさんのものづくり企業が、工場を一般公開します。昨年の参加企業はなんと83社。友安製作所は2020年の初回から参加していて、オープンファクトリーはもちろん、事務局やデザイン監修など、イベント全般の運営にも深く関わっているんです。
FactorISMについて、詳しくは過去の記事でも紹介しています↓
廃材でつくる椅子やテーブル
「Co-Design Challenge」プログラムでFactorISMが提案するのは、町工場で出る端材や廃材をかけ合わせた椅子やテーブル。FactorISMの参加企業は、鉄鋼・樹脂・繊維・食品・化学など、多岐にわたるものづくりをしていて、それらの素材や技術をかけ合わされば、きっと今までになかった新しい「何か」が生まれるはず。万博会場に訪れる全世界の方に、日本のものづくりをアピールします。
先日の発表会で展示したこの椅子は、まだモックアップですが、今後アドバイザーとなるデザイナーの方や、コラボレーションする企業と一緒に、開発を進めていきます。どんなものが生まれるのか、乞うご期待です。
工場見学ツアー
さらに、提供する物品が作られた現場や、素材となる端材が生まれた町工場をめぐるツアーを実施。少人数制で1日に3〜4か所の町工場をめぐり、地域の産業の成り立ちや歴史などにも触れるマイクロツーリズムを開催します。工場見学はもちろん、溶接体験やプレス機などの機械の操作体験を実施し、世界に誇る日本のものづくりを体験、体感できる内容を予定しています。
「Co-Design Challenge」プログラムが目指すのは、大阪・関西万博をきっかけに、日本各地で地域のファンをつくること。
友安製作所が本社と工場を置く八尾市も、たくさんの人に来ていただいて、さらに賑やかになるとうれしいですね。
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