銭屋本舗×友安製作所。身近な自然で壁紙の柄を作って、みんなで貼ってみました。
こんにちは、広報のCumin(クミン)です。
先日、大阪上本町にある銭屋本舗さんとコラボワークショップを開催しました!
銭屋本舗さんのご紹介をするとなると、本当にいろんなことをされていて、一言で説明するのは難しいのですが…
私から見た銭屋本舗さんは、新しい価値や文化の発信基地。
こだわりの詰まったカフェや、ものづくり体験、文化交流ができるイベント、厳選されたアイテムの販売などなど、銭屋本舗さんに行くと、普段の生活に何か新しい風が吹き込まれるような気持ちになります。
そんな銭屋本舗さんの取り組みに私たちも共感し、コラボワークショップをさせていただくことになりました。
今回行ったのは、オリジナルの壁紙の柄をつくり、それを銭屋本舗さんの新しいコミュニティスペース「ソソラソウ」へ繋がるエレベーターホールの壁に貼るというワークショップ。2回に分けて行ったので、それぞれの内容をお伝えします!
《第1回》葉っぱやくるみの殻で世界でひとつの壁紙の模様づくり
1回目は、ソソラソウの中で、壁紙の柄をつくるワークショップを行いました。
テーマは縄文時代
ソソラソウという空間は、もともと縄文時代の竪穴式住居から着想を得てつくられました。そんな空間への入り口となるエレベーターホールなので、「縄文時代」をテーマにデザインをつくることに。
実はこのお話をいただた直後、私はたまたま、青森県にある日本最大規模の縄文時代の遺跡、三内丸山遺跡を訪れる機会がありました。(すごい偶然!)
縄文時代の人々の文化に触れる中で知ったのが、縄文人は身近にある自然の恵みを上手に使って、ただ生活をするだけでなく、ファッションやアートのようなものを楽しんでいたということ。たとえば縄文土器には、竹や縄などを使っていろんな模様が施されていたり、貝殻や動物の骨を磨いてアクセサリーにしたり。
私たちが身の回りを飾り、自分の個性を表現する感覚と似ているのかなと感じ、とても親近感が湧きました。
そこで今回の壁紙の柄も、身近にある自然を使って作ってみてはどうか?と、銭屋本舗さんにお話ししました。
ちょうどソソラソウの周りには、たくさんの植物が生えていて、野菜の栽培もされています。それらを使って、壁紙の柄をつくるワークショップを行うことになりました。
葉っぱやくるみの殻をスタンプに
ワークショップは、お庭からいろんな形の葉っぱを探すところからスタート。これらにインクや絵の具を付けてスタンプのようにして、模様を描きます。
いろんな種類の植物が生えていて、「これをで模様を付けるとどんなふうになるだろう」と想像するのもワクワクします。
縄文時代には、くるみの殻がよく使われていたということで、くるみの殻を半分に割った断面もスタンプとして使いました。
真っ白な紙に、ペタペタと葉っぱのスタンプを押していきます。インクがうまく乗らなかったり、葉っぱが曲がったり、思い通りに模様が出ないのが、このワークショップの難しいところ。大人はついつい、「うまくいかないな〜」とモヤモヤしてしまいますが、子どもは逆に、思いがけない模様をおもしろがっているようでした。
今回は、壁紙にするものと、記念に持ち帰っていただくものを作っていただきました。壁紙にする方には、サインを書いていただき、私たちがお預かりしました。これをデータ化し、リピートのデザインを作り、壁紙として印刷します。
《第2回》みんなでエレベーターホールに壁紙貼り
第2回は、第1回でつくった柄を友安製作所で壁紙にしたものを、エレベーターホールに貼りました。
オリジナル壁紙の印刷
紙に描いた柄をデータにするには、まず超高画質の写真を撮ります。この画像データを加工、編集し、デザイナーがリピート模様になるよう配置します。そして、壁紙印刷用の大型プリンターで印刷して完成です。
壁紙の素材にはビニールや紙、フリースなど様々な種類があります。今回銭屋本舗さんからは、数年経ったら別のデザインに変えたいと言われていたので、貼った後にまた剥がせるよう、素材や糊を選びました。
通常の壁紙は、一度貼ったらきれいに剥がすことはできませんが、「DIY楽のり」という糊を使えば、また剥がすことができます。そこで今回は、この糊に相性が良い、丈夫なフリース製の壁紙を使いました。
いざ!壁紙貼りを体験
今回はBoss(社長)が講師として、壁紙の貼り方をレクチャーしました。
壁紙はプロが貼るものと思っている方も多いかもしれませんが、そんなことはありません。材料と道具さえあれば、自分で自分の部屋の壁紙を張り替えることもできるんです。特に、今回の貼って剥がせるタイプのものなら、賃貸住宅でもOK。
こうしたインテリアの楽しみ方をもっとたくさんの方に知ってもらいたいという思いで、私たちはワークショップを開いています。
壁紙は素人でも貼れる!のですが、今回壁紙を貼ったエレベーターホールは、難易度★★★★★と言いたくなるほど難しい場所でした。というのも、エレベーターのボタンが付いていたり、出っ張った窓枠があったり、微妙な隙間があったり…とにかく四方全ての壁が複雑な形をしていて、それに合わせて折ったり切ったりするのが本当に難しかったです。
けれど、これを経験したらどんな壁も怖くない!ということで、難しい箇所にも挑戦していただきました。
4人の方に順番に体験していただき、1日かけてなんとか完成。
全面にみんなでつくった柄が入り、賑やかで楽しい空間になりました。これからはソソラソウへの玄関口として、エレベーターを開けた瞬間、この壁が訪れる方をお出迎えします。
今回は、壁紙の柄作りから実際に貼るところまで行いました。関わってくださった皆さんが、これから愛着を持ってここを利用してくださったらうれしいなと思います。
私も壁紙の柄をつくるというワークショップは初めてだったので、一緒になって楽しませていただきました。
ワークショップに参加いただいた皆さま、銭屋本舗の皆さま、本当にありがとうございました!