若手弁護士のキャリア考察その②〜インハウスへの転職編〜

1度目の転職へ

法律事務所での仕事は充実したものでしたが、ここで人生の転機が訪れることになります。詳細は控えますがざっくり言うと家庭の事情で地元大阪に戻らなければならないことになってしまいました。そこで、大阪周辺で仕事も探すことになりました。
弁護士としてのキャリアは1年程度、経験としては企業法務中心という中途半端な状況かつ予想外のタイミングで転職活動を行うことになりました。大阪の企業法務事務所は採用数も少なく狭き門、インハウスも大手企業しかほぼ採用は無しという状況で、正直なところ採用してくれる事務所や企業なんてあるのかと不安を感じていました。まぁ転職ダメなら軒でどこかに置いてもらって地道に頑張ろうと腹をくくってはいました。

転職活動


転職活動を始めるといっても、大阪から離れていたのであまり情報がありませんでしたので、転職エージェントというものに登録してみることにしました。すると驚くことに、想像していたより多くの企業が興味を持っているということがわかりした。この時点で法律事務所への転職よりも企業の方が需要があり、将来性があるのではないかと考えるようになりました。
これは、当時私がまだ20代と若かったこと、インハウスローヤーの人数や希望者が今ほど多くなく希少性があったこと等に起因するのだと思います。採用してもらえるのかすら心配していたので本当にタイミングが良かったのだと感じます。現在私と同じようなキャリアで同程度の求人があるのか、というのは正直わかりません。
面談のオファーをいただいた企業は関西を代表するような優良企業もかなり含まれていたので可能であれば複数話を聞きたかったのですが、関西を離れておりなかなか面談の時間を取れず、最初に面談をした大阪のメーカーの面接官(上司になる人)の印象も良かったことから内定を受諾することにしました。
大手グローバル企業の法務部とはどのような世界なのか、期待と不安を抱きながら弁護士2年目にして大阪に帰ることになったのです。

【次回大阪編に続く】

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