宝くじを買ってみた話
2020年12月21日だったな、人生で始めて宝くじを買ってみた。
「宝くじは当たらない」と言う話はよく聞いていたので、今までは全く買う気にならなかった。じゃあ何故買ったのかと言うと、たまたま「宝くじ売り場のドキュメント」を観た後カレンダーを見たら、「大安」だったのでこれはいくしかないと思った。
番組で買い方を学んだ僕は何なく宝くじ三千円分を手に入れた(初心者なので小額にしてみた)。
「これが何億かに化けるかもしれない」と考えると、とてもワクワクして、小さなくじが、とても大切なものにおもえた。
人生初の宝くじを手に入れた僕は、一週間位幸せな妄想に浸った。
もし当たったらどうしようか、仕事は辞めるか?
嫌、辞めてしまったら社会との関わりがなくなってしまう。せめて結婚するまでは働くべきだ。「いつでも辞めれる」と言うのはストレスも少ない筈だ。
もし結婚する事になったら、相手に宝くじの件は伝えた方が良いのだろうか?
ただその事を伝えると、お金目当てで結婚する可能性があるかもな。でも言わなかったら、結婚できないかも知れないな(この問題については今も答えが出ていない)。
そんな妄想に浸っている間はとても幸せだった。
マイホームと家族を手に入れるところまで、妄想が進んでしまう位だった。
年が明けて当選番号を確認した。300円だけ当たっていた。
2700円の損失だ。しかしそんなにショックじゃなかった。
2700円で幸せな妄想の中に入れたからだ。
これが何万円分とか買っちゃうと、ショックなんだろうな(小額しか買わなくて本当に良かった)。
後日換金に行った。300円の為に寒い中、15分くらい並んだのはとても恥ずかしかった(売り場のお姉様に笑われている様な気がするくらい)。
前の人は一万円近く換金してたから余計に恥ずかしかった。売り場のお姉様によく分からないクジを勧められたが、断って逃げる様に帰った。
始めてだからこんなに妄想が捗って、楽しかったんだろうな。とりあえず今年の年末も買って楽しく過ごせるかどうか実験してみよう。楽しい妄想も出来て、何億か当たったら大儲けだ。