Spreadの振り返り
リリースから約8ヶ月ほど経ったSpreadを振り返ろうと思い、久しぶりにnoteを書いてみました。変わらず読みにくい文章かもしれませんが、最後まで読んでもらえたら嬉しいです!
Spreadについて
Spreadについて知らない方もいらっしゃると思うので、サービスの概要を説明します。知ってる場合は飛ばしてください。
簡単に説明すると、「特定のタスクを設定し、タスク達成者にNFTを配布できる」サービスです。
タスクは、以下のようなものが設定できます。
TwitterのFollow, RT, Like (23/04/29に終了)
特定のNFTを保有しているか
キーワードの入力
22年の8月末にリリースし、個人のクリエイターさんを中心にご利用いただいています。
これまで1200件以上の配布をしていただき、多くの方々に支えてもらっていると実感しています(ありがとうございます!)
Spreadを作るまでの経緯
22年の6月に高校時代の友人3人で、nessという会社をつくりました。
それ以前は、現代表である@suimmy は別会社を運営していて、@jinjin_uspと僕も別会社を運営していました。
(ニーズがないと思ったので3人で会社を作るまでの経緯は省略します。)
友人同士で会社をつくったのは良いものの、僕たちは解像度の高い事業アイデアを持っているわけでもないので、とにかく毎日アイデアソンをしていました。
NFTを活用した漫画・小説の投稿サイト
NFTを活用したメンバーシップ発行・管理サービス(fanbox的なイメージ)
クリエイター向けのソーシャルトークン発行・管理サービス
NFTを活用したクラウドファンディングサービス
NFT販売~プロジェクト運用までのAll in oneツール
など。
この他にもアイデアをたくさん出し合いましたが、どれも断念してしまい、気づけば2ヶ月間アイデアソン状態でした。
そんな中、とあるNFTクリエイターさんがTwitterでNFTの全員配布(RTやLikeをしてくれた人全員にNFTを配布する)をしているのを見つけました。
ありがたいことにお話しできる機会をいただき、
全員配布をする目的
せっかく作品を作っても多くの方に知ってもらえないと、購入に繋がらない。(= マーケティング手法の1つとして全員配布をしている。)全員配布にかかる時間
全員配布をする際に工数や時間的な負担が大きい。100人に配布するだけでも平均2時間以上時間がかかる。
を伺うことができました。
この話から、全員配布の工数簡略化ツールとしてSpreadというソリューションを考えました。
同じような機能を持つプロダクトに、
Premint(GiveAwayの工数簡略化ツール)や、GALXE(オンチェーンアクティビティに対してクレデンシャルを発行する)があります。
これらのオフチェーンに関連するタスク機能は、Twitterだけでなく、Discord等も備わっていますが、
僕たちはクリエイターさんが頻繁に活動するTwitterに特化すると決め、MVPはTwitterのタスクチェックのみを実装することにしました。
8月中旬に作り始めたサービスですが、爆速エンジニア @suimmy が2週間程度で開発してくれたおかげで8月28日にリリースできました。
リリース初期のお話
リリースしたは良いものの、すぐに誰かに使ってもらえるわけでもなく、いきなり挫折しました。
反省点としては、
日曜日の14時頃にリリースしたこと(曜日や時間も大事らしいですね💡笑)
リリース前からクリエイターさんやターゲットの方々に対して告知ができていなかったこと
があげられます。
とにかくクリエイターさんに使ってもらうために、1ヶ月間は以下のことを徹底しました。
DMで営業する
イベントに積極的に参加する
- 9月にPARDEYさん主催のイベントで登壇させてもらいました。(奇跡)
- その他様々なイベントに参加して知り合いを増やしました。(営業隊長の@jinjin_usp が頑張ってくれました。)
クリエイターさんのスペースにお邪魔する
これも @jijin_usp が昼でも深夜でも、何か宣伝できそうなスペースを見つけたら積極的に参加してSpreadの宣伝をしました。
クリエイターさん向けのツール紹介ツイート
manifoldだったりchocomitだったり、クリエイターさん向けの便利ツールを紹介してアテンションを集めようとしました。
ただ、これはおそらく効果は無かったと思います。
宣伝枠へのリプライ
最近はあまり見なくなった(?)気がしますが、22年の9月頃はNFT宣伝枠と言うスレッドがよく見られました。宣伝枠を見つけたら「Spreadを宣伝する」を徹底していました。(今思えば、しつこすぎて逆にネガティブなレピュテーションに繋がっていたかもしれません…)
などを1ヶ月ほどやり続けた結果、利用してくれるクリエイターさんが徐々に増え始めました。
利用者さんのオタクになる
nessのメンバーは誰一人絵師でもないですし、身近に絵師さんがいるわけでもありません。なので、利用者さんの解像度をできる限り上げるためにリリース時から趣味で1人1人をウォッチしています。
そうすることで、欲しい機能が思いつくのではないか、必要ない機能を実装しないで済むのではないかと思っています。
今ではアイコンや名前を見るだけで
活動時間
販売している作品
そのクリエイターさんの熱心なファンの方の名前とアイコン
(予想ですが)その人がSpreadを使ってくれる理由
が大雑把でも誰かに説明できるくらいにはなり、「〇〇さんはこういう機能が欲しそう」というアイデアが朧気ながら浮かんでくるようになりました。
また、たくさんのクリエイターさんにDMで欲しい機能や改善点等についてアドバイスをいただいたおかげで、
リリース時に比べて、気に入ってもらえる機能が増えたと思います。
そして
なんやかんや、Spreadは1,200件を超える実施実績ができ、
NFTの総発行数も110,000以上になっています。
GALXEなどと比較すると決して多い数字とは言えません。でもまさかこれほど多くの方に使っていただけるとは思っていませんでした。
仕様変更
最近、Twitter APIの有料化やv1.1の廃止に伴い、Spreadのコアな機能であるTwitterに関連したタスク設定ができなくなってしまいました。
Twitterに依存しすぎたプロダクトになっていたのは間違いありません。
外部プラットフォームに依存しすぎないコアな価値を自分たちのプロダクト内で作っていくべきだったと思う一方で、多くの学びが得られたので非常に前向きに捉えています。
これから
まず、多くのクリエイターさんや企業さんから今後の方針についてのヒントやアイデアをいただいていて、感謝で胸がいっぱいです。
Spreadを今後どうしていくかについての方針は決まっていませんが、これからも多くの方に気に入ってもらえるようなプロダクトを作っていきたいと思っています。
今は絶賛アイデアソン実施中ですが、5月中にアウトプットが出せるように進めていきます。
長々と拙い文章で恐縮ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。