事前想定してもその大部分は使われないのです。
先日、久しぶりに女性と二人で出かけた。
交際関係にはない友達なので正確に言えばデートではないが、ある意味ではデートと同じ類のものだ。
私は長らくデートというものをしていなかったから、もはやデートのやり方を忘れてしまったところもあるが、私の性質上、デートに行く前には徹底的に行動計画を立てる。
ただしこれはデートに限らず、私がどこかにお出かけする際には必ずやることだ。
しかし、行動計画といっても、行く場所や時間を厳密に設定してそれをその通りに遂行することにこだわっているわけではない。
確かに、結果的にそのスケジュール通りに行動できたらそれはそれで良いが、大いにスケジュール通りにいかない場合があるということは百も承知だ。
それでも、自分の謎の美学として、限られた時間と資金で最も満足度の高いお出かけ(今回の場合はデートに近い)を達成するにはどうすれば良いのか、徹底的に考えて行動計画を立てるのだ。
これに加えてデートの場合は、ランチの店選びから始まる。
可能な限り店内の雰囲気や提供される料理の雰囲気をWeb上の写真で確認して、その日のデートの目的や天気などのコンディションと合うかどうかなども頭の片隅に置きつつ、第3候補まで列挙する。
そして、それらを適切な時間に訪問するには、どのタイミングで店を確定する意思決定をしなければならないか、まで確認し、複数の行動シナリオを設定する。
加えて、当日の不測の事態によってそれらが全てうまくいかなかった場合に備えて、緊急案も含めて用意する。
さらに、余裕がある場合には集合時間の少し早めに現場に赴き、ある程度の場所の確認と混み具合を確認し、その通りに動けるかどうかを確認する。
その後、実際に相手と合流した後は、その複数の行動計画のどれに沿って行動するかを常に検討しながら行動する。
こうして事前想定した複数の行動計画は、多くの場合実際には使われない。
しかしそれでも、何かあったときに心の余裕を持って冷静に対応するためには、こうした事前想定は必要だ。
それを徹底的に行うのが、私らしいやり方なのだ。