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必要なのは勇気だけではなかったのです。
昨日書いたトランポリン体験ができる施設では、もう1種類別のアトラクションも体験することができた。
それが、「エアリアルシルク」である。
これは、一般にはやや知名度が低いかもしれない。天井に吊るされた2本の布を駆使して、空中に体を保持したり回転させたりして体技を見せるものである。
トランポリンをひとしきり楽しんでから休憩していると、受付で対応してくれた大学生くらいの可愛らしい女性スタッフがおもむろに布に近づき、手で掴んで足を絡ませたと思ったら、ササっとあっという間に天井付近まで登っていってしまった。
その鮮やかな身のこなしに驚いていると、スルスルっと降りてきて、我々グループに「やってみますか?」と言ってきた。
できるチャンスがあるならとりあえずやってみることを習慣化しようとしている私は、チャレンジしてみることにした。
布を使って高いところまで登るためには、布に足を絡ませて一時的に固定し、腕の力で体を引っ張り上げ、足の布を解いて再度布に足を絡ませて固定する、という作業を繰り返す必要がある。
足の動きが複雑に見えたので、コツを掴むまでに少し時間がかかったが、少々の練習を経て上れるようになった。ただ、いずれにしても腕の筋力が必要だったので、それなりに疲労が溜まった。
慣れてきたので、その女性スタッフがもう1つ技を伝授してくれた。
2本の布を結んで体を乗せられる状態にし、それに体や足を通して固定した後、手を離して体を前に倒すと、体が前後方向に1回転して体が吊られた状態になる、という技だ(あぁ、動きが複雑で文章で書いても全く伝わらない)。
「必要なのは(手を離して前に倒れる)勇気だけですよ」と言われたので勇気を出してやってみたが、当然のように全身の筋力も必要だったことは彼女には一応言わないでおいた。
新しい体験をすることができて結構面白かったが、その数日前に鳥取大山と谷川岳に登った後には筋肉痛にならなかったのに、トランポリンとエアリアルシルクの体験の方で筋肉痛になってしまった。
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