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年末特番ふりかえりやってみた
こちらは、私の所属する株式会社レッドジャーニーのアドベントカレンダー11日目の記事となります。
昨日は新井さんによる、ほっこりするエントリーでした。ぜひ、読んでみてください!
本編
12月ですね。年末であり、四半期区切りでもあるため、スプリントレトロスペクティブとは別に、少し大きなまとまりの「ふりかえり」を行う機会も多いのではないでしょうか。
先日、年末らしいテイストで、少しスコープが広めのふりかえりを行ってみたので、紹介します。
ねらい
テーマが異なる2チームが動いており、全体の場では各チームのリードの発言が多いため、メンバー個々人の発言や考えを共有する機会が少ない、そんなプロジェクトでのふりかえりでした。
チームごとのミーティングや活動もあるため、このこと自体は特に問題ではなかったのですが、普段話せないことをお互いに開示したい、というのが今回のふりかえりの設計の始まりです。
チームごとにはふりかえりを行っていますが、あくまでもテーマごとであり、対象はテーマの中身についてが中心となります。
そこで、整理した今回のふりかえりのねらいは、
プロジェクトの1年をふりかえり、年度末に向けた活力を得る
メンバーひとりひとりが考えていることを話す
(ただし、堅苦しくならずに、みんなが発言しやすいように!)
カジュアルな雰囲気を出しつつ、きちんとプロジェクトをふりかえりつつ、メンバーの発言を引き出すには…ということを意識して、次のような形式にしました。
どんなふりかえりをしたか?
基本的な進め方は、
いくつかの「お題」にそって、ひとりずつふせんに書き出す
ふせんに書いた内容を共有、全員で会話 & 気になるものを深掘り
というシンプルなものですが、お題設定の方で書き出しやすさを工夫してみました。
今回用意したお題の一部を紹介します。
今年を「漢字1文字」で表すと?
年末といえば、ですね。今年1年間のプロジェクト (プライベートも可) を漢字1文字で表すことで、どうしてその漢字を選んだのか、という想いを聞けたり、その人にとってなにが印象的だったのか、ということがわかったりと、おもしろい会話が広がりました。
また、いろんな意味合いが重なる文字を選び、プロジェクト / プライベート問わず、自分の1年を象徴する字を紹介してくれたメンバーもいました。
今年「新しく知ってよかったこと、学んでよかったこと」は?
こちらは、「今年買ってよかったもの10選!」的なイメージです。
プロジェクトに取り組むなかで、新たに知ったこと、学んだことをいくつでもあげていくスタイルで行いました。
「検証結果」や「プロジェクトを進めるうえでの留意点」など、経験からの学びの観点や、「考え方の枠組み」という知識面の観点などさまざまなふせんがあがりました。
特に、ベテランメンバーから、「こんな考え方があるんだ!って新しく学んだよ」という発言があったり、普段はあまり積極的な発言はしないようなメンバーから「検証って難しいと思っていたけど、やってみたら意外とできる、ということがわかった」という前向きな意見が出てきたのが、印象的でした。
「これだけは言わせて!」
かつては年末特番ではなかったですが、某校舎の屋上から叫んで主張するテイストです。
これまでプロジェクトのなかで、実は言えていなかったこと、普段思っていること、聞いてほしいことをあげていくイメージです。
ですが、こちらは、会議室のなかで行う雰囲気のなかで、どこまで本音が引き出せるか、という難しさはあると思います。
お題のタイトルでカジュアルにはしているものの、やはりなかなか言い出しづらいものは言い出しづらいです。
今回は、このお題より手前のものが盛り上がったので時間切れとなり、「実はこんなのも用意していたんですよね」という紹介にとどめました。
そしてちょうど、その夜にプロジェクトの忘年会があったため、その場のコンテンツ的に無記名で (会議室じゃできませんよね) 「これだけは言わせて!」を行いました。
不満というほどではないけど言いづらいことだけでなく、感謝の言葉も並んでいたのが、「やってよかったな」と思わせてくれました。
おわりに
今回のふりかえりは、上記のねらいにそって、1年間あったことを思い出し、個々人の「価値観」「学び」「本音」を引き出す機会にしようと考えました。
一方で、普通にやったのでは、浅いふりかえりになりそうな気配もしていました。
(「なんとなくこういうことを書けばいいんでしょ」「リード役じゃないし…」)
ということで、「お題」の設定に年末テイストを混ぜ込むことで、「自分のことを書けばいい」という空気を醸成し、結果的にも発言しやすかったり、「それどういうこと?」というツッコミがしやすくできたのではないかな、と思います。
今回は年末に託けて、年末特番風にしてみましたが、「『引き出したいこと』を引き出せるような問い」を用意する、そのために聞き方を工夫するということは大事ですね、というお話でした。