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小室哲哉さんの引退報道に関して思うこと
只今、AM6:15。
朝は大の苦手である僕だけど、
今日は何故か5時頃に目が覚めてしまった。
ここ最近、放置していたTwitterをまた始めている。
僕が始めた頃って2006〜2007年ぐらいの
Twitterの黎明期に当たる時ぐらいで、
近しい人が「渋谷なう」とかつぶやく程度。
何が面白いのか全くわからなくてやめたんですね。
その後、僕が起業時に影響を受けまくった
堀江貴文さんがTwitterにいらっしゃる有識者の方をフォローし、
情報収集しているとおっしゃっていたので
再度始めてみましたが、これがまた興味深く、
ここ1年ぐらドハマりしていて
楽曲を創る時間が。。。(おいw
さて、クラカワのTwitterの
『小並感』的な感想はさておき、本題に。
本日、アサイチで音楽プロデューサーの
鈴木Daichi秀行さんのリツイートを拝見したんです。
ガツンときました。
人生に於けるどんなことも
体験していない人にはその喜びも辛さもわからない。
そこはどんなに肉親だろうが
愛する恋人だろうが妻であろうが子供であろうが
当人にしかわからないんですよね。
小室さんのされてきたこと、現状、
その想い、僕がどんなに察しようとしても
残念ながらそれは『他人事』の域を超えない。
実際に直接的な繋がりがあるわけでもないし、
あったとしても何とお声掛けしてよいか
正直、わからない。
ただ、この記事の筆者の方はご自身の体験を元に
我々にその『状態』を想定する
チャンスをくださって居るのですが、
結局、残念ながら自分の今までの
貧弱な体験に置き換えるしかなく、
なんかすごく無力さを感じて
しょんぼりしてしまいました。
ただ、この記事や小室さんの事件から
僕が『他人事』として得た教訓はありました。
それは、
今、『アタリマエ』にできることは
明日には『奇跡』になってるのかもしれない。
ということ。
僕もやりがちなことなのですが、
今、この瞬間に『出来ている』ことって
自分の5体が満足で健康である、
という大前提にあるわけで。
余りにもそれが普通で
当たり前になって見えなくなっちゃう。
もし今日、どこかで事故って
右腕や左腕がなくなったら、
僕は今のようにギターが弾けないし、
ドラムも叩けなくなる。
でもそれって、
誰にでも起きるであろうことじゃないですか。
確率は『0%』ではない。
今回の小室さんとKEIKOさんのこともそう。
そしてこの記事の筆者の方のこともそう。
『高次脳機能障害』だって、
いつ自分や愛する人たちの身に降りかかってくるか
可能性は『0%』じゃないんです。
音楽活動をしていたりすると
当然の如く様々なことに出くわします。
・モティベーションが...
・誰々がムカつく
・今は氣が向かなくて
なんてのは序の口。
平氣で連絡をないがしろにしたりする人もいます。
しかも、それが一緒のバンドをしている
メンバーに対して、とかもあります。
その辺の始めたてのバンド、とかじゃないですからね。
結構ガッツリ活動してるバンドなのにも関わらず、です。
ま、僕からすれば慣れたものなので
別に正直困りませんし、
「辞めたければ辞めればいーよ。」
ってスタンスですが。
ただ、そこで僕が思うことは
「絶対に後悔しないんだよね?」
ということです。
僕も当然、これだけ長く音楽に身を置いていれば
多種多様なことを体験していますし、
何度も音楽を投げ出しそうになったりもしています。
ただ、その時、その時、
自分に必ず問うのです。
「お前、音楽やめて絶対に後悔しないよな?」
と。
この一言の自問自答のおかげで今の僕があります。
僕は正直、才能があったワケでありません。
お金もコネもなかったです。
しかし、自分で考えられるであろう、
そして『出来であろうこと』は何でもしてきました。
60〜80人入ったらギューギューの
ライヴハウスから月一でイベントを始めて
月に10本以上の開催を達成。
入りきらないので
300人キャパのライヴハウスへ移動しましたが
そちらでも満員になり、2Daysをやり、さらに超満員に。
その後、埼玉で
それ以上のキャパのハコがなく、都内に出て行き、
渋谷O-WEST、渋谷O-EAST、渋谷AX、
ZeppTokyo、そして渋谷公会堂。。。
全部メジャーさんの資本協力を戴かず自社にて
DIYで行ってきました。
当然、経費等の収支についてのデータだけでなく
ハコさんの押さえから、段取り、
PA・照明さんへの手配。。。
さらに当時は
インターネットでマーケティング出来る
インフラがまだ出揃っておらず、
広告等に掛けられるお金もなく
集客も全部口コミのみで行いました。
「自慢かよ」
そんな声が聞こえてきそうですが、
はい、自慢です(笑
才能がない、メジャーさんの誰もが
拾ってくれようとしなかった僕ですが、
人間、やれば出来るものなんですよ。
僕を含め、『人』という存在は
自分の『環境』に悪態をつくコトが少なくありません。
・お金がないから
・人材がいないから
・才能がないから
でも、じゃあ、
その『環境』が出揃ったら出来るのでしょうか?
いや、それは多分、おおよそ出来ないと思います。
そういう発想の方は、
お金が何億円あっても「足りない」とか言うでしょうし、
どんなに人材が居ても活かそうとはしないでしょう。
当然、己の才能についても信じようとはしないでしょう。
結局『環境』なんて
『自分が作り出してしまっている』コトが少なくないんです。
ただ、今回のお話は別です。
不慮の事故や病気に関しては
『五体満足で健康』という
大前提から逸脱してしまう。
ここで僕は何を言いたいのか、というと
己を取り巻く『環境』にグダグダ文句を言っているうちに
人は歳をとっていくんだよ、と。
今ある『アタリマエ』は次の瞬間には
もう『二度と戻らない』ことかもしれないんだよ、と。
小室さんだって、プライベートだけでなく、
仕事である音楽のパートナーとしての
KEIKOさんがこのようなことになるなんて
当時、夢にも思わなかったでしょう。
でも、現実は残酷だった。
これはどうにもならない。
僕等フォロワーに出来ることは
可能性を信じて祈り続けること。
しかし、僕を含めて大半の方は
基本、今は五体満足で健康であるはず。
僕もこの記事を書いている今、
ありがたいことに脳に障害はないようですし、
こうやって右手と左手でタイピング出来る。
あなたからは支離滅裂に見えるかもしれないけど
僕の言葉でこうやって文字を紡いで
『文章』に出来る。
こう考えれば『奇跡』に等しいと、
そして『健康』であることに
涙が出るほど感動さえ覚えるんです。僕は。
ただこれも
今日の夜には忘れてしまうかもしれませんし、
僕も様々なことに対してボヤいたりするかもしれません。
それが、残念ながら『人間』というヤツなんすね(笑
ただ、僕はそれを
『忘れたまま』にはしたくない。
五体満足で健康なのだから、
なにかを達成する可能性も0%ではない。
そんな状況でグダグダ文句を言い暮らす人ではなく、
その状況を改善、打破してく人でありたい。
だって、後悔したくないから。
人は誰でも歳をとる。
人は生まれた瞬間から
確実に『死』へ向かっている。
小室さんやKEIKOさん、
そしてこの記事の筆者さんのような事象は
僕にも、そして
あなたにも降りかかってくる問題だと思います。
小室さんやKEIKOさんのこと、
そしてどうにもならない御病気の方のこと、
繰り返しますが、僕には健康や回復を
祈ってあげることしかできない。
しかし、自分の可能性を伸ばすことは
今、五体満足で健康ある自分にはできる。
大事なことは一人一人が『今』この
瞬間に出来ることを
各々のステージでコツコツと
行っていくことではないでしょうか。
小室さんの御引退は本当に残念ですが
与えて戴いた感動や影響を
我々後輩たちは如何に活かしていくか
それがとても大事だと思うんです。
倉川 知也