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シェアハウス生活で 思考を変えてみる

シェアハウスの話は、ずっとnoteの下書き構成案として温めておりました。

先週の投稿で、海外生活の教訓にも触れたことにより話が組み立てやすくなったことも有るのですが、今、物議を醸しているSNS中傷問題発端の舞台が、なんと!シェアハウスなんですね。

ただ、今回はお話する主な内容は、私が日本と海外の両方で経験したシェアハウス生活から学んだことを記してみたいと思います。

社員寮は日本版シェアハウス

現在は数もかなり減りましたが、かつては社員寮がある会社が、日本のあちこちに有ったのです。
私もかつて飲食店で勤務していた際、社員寮から通勤していた時代がありました。

アパートの一室を社員寮として複数人で共同に使っている感じの空間です。キッチン、トイレ、お風呂は共同、部屋が各個人に割り当てられて、プライベートが保たれている状況でした。

当時、一緒に生活していた兄貴分のような一人の先輩に、目をかけてもらい、仕事を教わる以外にも一緒に遊びに行ったり、処世術の具体的方法を聞かせてもらったりするなど大変お世話になったものです。

自分の礎を気付いてくれた人の一人で、今でもとても感謝している人ですが、先輩との生活の中で困ったエピソードがありました。

彼はギャンブル好きなので頻繁にパチンコやパチスロに行くのですが、とにかく勝負弱いのです。負けてきた時は、ドアの閉め方も乱暴なので「あー、今日は負けたのだな」と、なんとなく予測できるわけです。

他にも、仕事で疲れている時やトラブルがあった時は、空気が剣呑だったりするのです。当時は、まだ上下関係の厳しさが残っている時代。こちらからはうかつに話しかけずに、相手の気が収まるまで、そっと身を潜めていたりしてました。

人と寝食を共にするというのは不思議なもので、同居人のちょっとした口調やトーンの変化、発するオーラの違和感が自然と気付けるようになるのです。自分の中の感覚が研ぎ澄まされるという感じですかね。

これは現在でも、とても役に立っている能力?で、家庭でも職場でも、相手のちょっとしたしぐさに変化があると、人よりも敏感に感じ取れるようになっていたのです。

特に嫁の精神的変化に気付くことは、家庭円満の隠れた秘訣かなと思います。 笑

空気を読める能力があると、何かと役に立ちます。

環境が人を変える

社員寮で生活していた事に加えて、職場内で同世代の人も多かったこと、且つ自分が一番の年下だったので、変に周りの目を気にせずに、自由奔放に動いていた印象があります。

実はシェアハウス生活+それを取り巻く職場環境が、医学的にも証明された理論に基づいて、自分でも気付かないうちに大きな変化をもたらしていました。

よく、環境が人を変えるという言葉を耳にしますが、それは、「ミラーニューロンの法則」と呼ばれているものです。

人間には無意識に自分を変えてしまう細胞「ミラーニューロン」という細胞があります。「ミラーニューロン」は、自分の目の前の人の「行動」や「言動」を無意識にコピーしてしまう細胞なのです。
例えば、
「あくびがうつる。」
「いつも近くにいる友人と行動パターンが似る。」
などの現象の原因も「ミラーニューロンのしわざ」だと言われています。
あなた日常生活を送る中で、無意識に周りのしぐさをマネしたり、行動パターンをコピー勝手にコピーしたりするんです。

これらの機能は人間が進化する過程で、周りと自分を比較して、自分の間違っている箇所を周りに合わせて修正したり、より早く環境に適応していくためにものすごく重要な機能なのです。

この時期の経験は、自分の人生において大きな転換期になっています。生活拠点を移して、環境を変化させたことは、大正解だったのです。

大げさな言い方ですが、この転換期がなかったのであれば、その後の人生においても、自分から積極的に動くことはできないままでした。もちろん、noteでも記事を書いていなかったと思います。

海外シェアハウス生活で 一悶着有り

オーストラリアでは、ホームステイから、シェアハウス暮らし、ゲストハウス(旅行者専用の安宿)からテント生活、果てはトタン小屋暮らしまで色々な住居で生活しました。

シェアハウス暮らしで印象に残っていることは、空気が合わない人と生活を共にすることは相当苦痛だという事です。

最初に入居したシェアハウスは、日本人の男性ばかり(4人住まい)だったので、気楽に過ごせるのかと思いきや、毎晩飲み会開催だったり、ぐうたら生活の人がいたりと、妙に居心地が悪いところでした。

交通の便は良かったことや、時期的に周辺のシェアハウスの空き部屋が少なかったこともあり、下手に引っ越しもできない、しんどい状態。

部屋は皆、別々なんですけど、どうにも家に長居したくない。この時期は昼間は家のリフォーム工事のアルバイト、夜は日本食レストランでウェイター、とにかく外で仕事ばかりしていました。

海外に来る日本人でも色々なタイプがいるもので、自分と思考や方向性が合わないタイプとの生活は、異国の地だろうともやっぱり難しいのです。

その後、微妙に人が入れ変わったりしても、オーナーに無断で友人を住まわせたりする人、彼女を自分の部屋に連れこむ人など(シェアハウスルールが男性のみ)なかなかのカオスな暮らしでした。

そんなある日、仕事を終えて家に帰るとなんだか様子がおかしい。どうやらオーナーの逆鱗から、私以外のシェアメイトがみな追い出されたとのこと。動乱の日々から一転、ようやく平和の時間が訪れて安堵した覚えがあります。

私だけが辛い思いをしているのかと思いきや、友人に聞くと、実はシェアメイトトラブルはどこにでも意外と有るとの回答でした。

今、振り返ると他愛もない話ですが、メディアでは良い面だけを切り取って華やかさだけを謳っているシェアハウス生活の裏では、意外とドロドロした人の感情や思惑もうごめいています。人の心を外から推し量ることはできません。

海外のシェアハウス生活で学んだこと、それは人間関係の円滑な構築は、時に理屈やマニュアル通りには、事は運ばないということです。

ここまでご愛読ありがとうございました。

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