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経営者の語義

経営者を英訳すると、ManagerとProprietorという単語がGoogle翻訳だと出てきます。

前者はその事業の利益が経費を上回るようにする役職を指し、後者は事業の持ち主のことをさします。ちなみに起業する人のことはentrepreneurといい、
多くの場合でこの三つ全てを個人中小の経営者は兼ねています。
また、経営者が実際に売上を作りつつバックオフィスプレーヤーでもあることも多く、現実的にはマルチプレイヤーであり、会社であっても個人商店の意味合いが強いことも多いです。実際のところ、わたしは事務作業ってすごく苦手で、わたしができることの中では比較で言えばダントツでできない分野の仕事なのですが、実務レベルでソツなく他の片手間にやることはできる、そういう経営者すごく多いと感じます。

一応個人商店は10年もち、雇われですがManagerも経験しましたが、未だに組織論の正解のようなようなものがあまり把握できていないワタクシ。
特に一定以上の技能プレイヤーは組織化は得意ではないことが多いので、経営者とトッププレイヤーが兼任しているような病院や事業体は、スタッフ管理には専門の企業を入れて分けていることも多いです。動物病院も中堅規模クラス以上は、スタッフ管理のプロを入れているところが多いです。
ではプレイヤーは経営者には向かないのかというとこれは逆説的であり、
成功した国際企業はやはりトップはそれ自身がスーパープレイヤーである(実際にプレイヤーをやるのかは別として)ケース以外のブレイクスルーはほぼ存在しないのです(ビルゲイツ、スティーブ・ジョブス以外にMS Apple社はなかったし、本田宗一郎なしにホンダはなかった)。
わたしが見てきた数々の内外の企業でも、プレイヤー経験のない持ち主の会社は頭打ちです。基礎のない土地に建物は建たないと。

経営者というか持ち主が、プレイヤーの売上をプレイヤー以上にとっていく構図はサイズと構図に限界が出てくるのでしょうね。組織の内部留保を取っていく仕組みの前に個人がとってしまうと当然組織としては頭打ちになります。ここを自制できる経営者が組織を作れていることはけっこう前に気付いていたのですがそこからがなかなか進めなかったです。
※内部留保として自動的にプレイヤーたちからプールした金を海外に逃して個人資金にしてしまうのならそれは見た目組織の個人商店です

さて、経営者の真の「成功」の定義ってなんだろうなーと考えることがあります。

大金を稼ぐこと、社会にインパクトのある事業を提供すること、人の役に立つ事業を継続すること、バランスの良い「組織」を作ること

組織の定義って難しいのですが、わたし個人的には「社長は顔も見たことない話すこともない社員だらけだし、マネージャー以下の動きは知らないけど社員全員の暮らしが一定レベル以上で成り立っている会社」
というのが組織化された組織だと思っていて、例え100人の正規非正規がいようと、トップ直下のマネジメントは個人商店でしかなく、あまり組織論でいう難易度の土俵はかわらないと、経験的にも考えています。実際、わたしは一部上場企業にいましたが、そこは小さな個人商店を寄せ集めた巨大な個人商店で、誰一人幸せそうに仕事をしていませんでした。

これまでわたしは、優れた組織になるってどんな会社なんだろう、優れたリーダーって、雇用ってなんだろうと(個人商店なら何人の雇用者がいようともリーダーにリーダーとしての資質は不要なので)見えない答えを探してきたのですが、
そもそも個人商店を抜け出さないとならない理由がないうちはきっとわからないんだろうとやっと最近思うようになりました。これまで交流のあった経営者でそのクラスの経営者が一人もいなかったし、聞いたことも経験したことも見たこともないことを考えてきたんだなとようやく最近になって気付きました。
すこし話は変わりますが、
私がとても尊敬している友人がいて、とても変わった人なのですが、ディテール書くと身バレするので多少のフェイクは混ぜつつ書くと
その方は早期リタイヤで幼い子供達の育児のために教育を受けさせたい国へ家族で移住してしまいました。当時まだ彼40代。
何十箇所も事業所はあったので、雑用をする社員は何十人もいましたが、稼ぐのは彼一人。スーパープレイヤー一人きり、(もちろんマルチとかではなく、まっとうな高度技能職)
雑用をする人たちには「仕事相応」のサラリーは渡し、誰からも搾取することも、脱税も全くせず、正々堂々と一般的な生涯年収分に差し迫る額を毎年日本政府に納税し、40代でのリタイア、日本よりはるかに物価の高い国で子供達に最高の教育を受けさせて働かずに暮らせている。
ちなみに事業は売却ではなく閉鎖、廃業。
彼のお金の使い方は無駄なことには使わないし(不動産も買わないし車も必要以上に買わないから売り上げにたいして使わなすぎて国税に乗り込まれたことがあるほど)見栄も張らないけれどなんというか上品です。
彼の「個人商店」の帰着が成功なのかよくわかりませんが、最後に家族を取れる勇気、搾取しないダサくない金儲け、何においても彼以上の人にわたしは会えていません。
足枷10年程度で純粋に事業利益だけでそれをできることは、優れた組織を作るのに匹敵する能力と精神力が必要だと思います。
故にわたしがどこに向かいたいのか、実現したい夢はなんなのか、ちょうどビザのことで容易に動けない今だからこそ考えていきたいなと。

ちなみに、新しいメイドさんが、前の雇い主と契約でもめて来れなくなったと連絡がありました。
うん、想定内だからイイヨ(・ω・)

#ソーシャルアントレプレナー
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