![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163596057/rectangle_large_type_2_ce0ef3392aa29631bc3c37b2496dafd3.png?width=1200)
自分事として捉えることの難しさ
先日、成人の1日の野菜摂取量が2001年以降で最少だったというニュースを耳にしました。
これは厚生労働所による令和4年「国民健康・栄養調査」の結果です。
政府の健康づくり計画「健康日本21(第3次)」が定める1日の野菜摂取量の目標値は350グラム。しかしその量を摂取したのはどの年代でも3割に満たなかったとのこと。
ちなみに野菜350グラムを摂取するには、1食1皿以上・1日5皿分を食べることを目指せば良いとあります。
下記は厚生労働省のe-ヘルスネットより引用したものです。
食事バランスガイドでは、野菜のほか、きのこ、豆、いも、海藻料理も含めて「副菜」とし、1日5~6皿が摂取目安となっています(下記参照)。
![](https://assets.st-note.com/img/1732785042-9J4WMcf3atneUCdHxiry0bvQ.png?width=1200)
野菜はビタミンや食物繊維、ミネラルが豊富なので、生活習慣病の予防だけでなく、便通改善や美容などの効果もあり、私たちの体には欠かせません。
野菜=生野菜と考えるのではなく、上記にあるように炒め物や煮物にすると、一気に多くの量を摂取することができます。
ちなみに冬はお鍋にたくさんのお野菜を入れるので、他の季節に比べると摂取量は増えるのではないかと思います。
ただし、味付け次第では塩分が多めになることもあるためそこは要注意です!
野菜を摂取することが大事だというのは分かっているが…
野菜を摂取することが健康に良いということは、多くの方が認識していると思います。
しかし、「毎回野菜の量を測るのは無理…」や「全くとっていないわけではないので大丈夫でしょう。」と言った声が聞こえてきそうです。
また、最近の野菜高騰も相まって買いたくても買うのを控えているという方もおられるかもしれません。
特に一人暮らしだと「買った野菜がすぐに萎びて食べられなくなるから買わない。」なんて方もいるかもしれません。
このように、私たちは頭では分かっていても特に困っていない現状があればその生活習慣を変えることは困難です。
私も仕事で保健指導をしているので、よく分かります。
こちらがいくら必要性を説明しても、ご本人が納得しない限り、その意識や行動は全くと言っていいほど変わらないからです。
自分事として捉えるにはどうしたらよいのか?
「失敗は成功の基」と言いますが、それと同じように自分自身に何らかの危機感や自覚症状を感じた時に、人は自分事として捉えることができるようになります。
例えば、2020年に新型コロナウイルスが流行し始めた時のことを思い出してください。
あの時は皆さん、「コロナはなんて怖い病気だ。」と思ったはずです。
この時は自覚症状はなくても、日々テレビから流れてくるニュースで「コロナは死に至る病気だ。自分が罹患したら死ぬかもしれない。」といった不安や恐怖を感じて、感染予防行動の実施や緊急事態制限の受け入れをおこなっていたと思います。
その他にも、ご自身の大事な方が健康を害したり病気に罹患した場合、そのことに関しては「自分にも同じことがおこるのかもしれない。」と感じて、何らかの予防行動や回避行動をとるのではないでしょうか。
このように、ある状況が自分の身にも迫るかもしれない、という不安や危機感、恐怖感を抱いた時に人は自分事として捉える傾向にあると思います。
「若いから大丈夫」ではない
今回の野菜摂取量については、特に20歳代の方の摂取量が一番少なく、年代を重ねるごとに少しずつ摂取量は増加している傾向にありました。
その背景は一概には言えませんが、年齢を重ねるごとに自身の健康に留意したいという気持ちが表れるからかもしれません。
つまり、このニュースを聞いた時の受け止め方は、20歳代の方と50歳代の方では異なると思います。
20歳代はまだ健康診断でも異常値が出ていないことが多い一方、50歳代の方はちらほらと異常値が出てくる年代でもあります。
また、不適切な生活習慣を送っている方は、その蓄積によって脂肪肝や高血圧と言った生活習慣病を抱えている場合もあります。
確かに若い時は代謝が良く、多少の無理も許されます。
しかし、年齢を重ねていくと同じような生活をしいていても代謝機能や体の様々な機能は低下していき、この時の無茶が後から数値などで出現することがあります。
出来ればそうならないように早めの対策をとることが望ましいですが、見えないものに対する努力は中々難しいです。
結局、多くの人は自分に甘いのです。
しかし、自分が年齢を重ねた時にどのような状態でありたいか、それを見据えて行動することも大事なのだと思います。
最後に私の体験談をご紹介
20歳代の時に先輩から、「30歳代になったら脂肪の付き方が変わるから気を付けてね。」と言われていましたが、当時の私は特に困っていたこともなかったため「ふ~ん。」としか聞いていませんでした。
そして特に運動することもなく、好きなものを食べて飲んで過ごしていました。
しかし実際に30歳代に入ると、徐々に代謝の低下から脂肪が落ちにくくなってきた自覚が出てきました。そして、「あ、これが先輩が言っていたことなのか。」と納得。
知識としてはあったのだから、先輩に言われたときに何か変えていたら違ったのではないか…そう感じましたが、今更過ぎたことを言っても仕方ありません。
なので、今はこれ以上悪化しないことを目標に、食事や運動など今出来る生活習慣を改善するようにしています。
自分自身が後悔しない人生を送るために。
そう思って今日も野菜をしっかり摂取し、これから軽い運動をしたいと思います。
野菜摂取に関わらず、自分のためになるであろうことは今困っていなくても「自分事として捉える」習慣を身に付けたいと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。