#103【マンガ】20周年を向かえた「鋼の錬金術師」の圧倒的な魅力。
「ハガレン」という略称で親しまれている大人気マンガ
『鋼の錬金術師』
作者:荒川弘
連載期間:2001年~2010年
コミックスの1話目が連載スタートから
なんと!20年も経っているそうです。
あらすじ
舞台は"錬金術"のある世界。
そこで、ある目的のために世界中を旅する2人の兄弟の物語。
兄・エドワード・エルリック
弟・アルフォンス・エルリック
とくに、兄のエドは国に認められた「国家錬金術師」として若くして有名な存在。
しかし、"絶対的な禁忌"を犯した過去がありました。
世界中を旅していくなかで2人があたらしい出会いや戦う描かれているダークファンタジーです。
物語の核になるのは"命"や"死生観"というテーマ。
なかなかに壮絶なエピソードが1巻から最終巻となる27巻までノンストップで続いていきます。
しかし、終始重い空気があるわけでもなく、様々なユーモアや個性あふれるキャラクターの魅力が楽しめる作品です。とても深刻になっているシーンの中にも噴き出してしまうネタが満載でした。
「1巻の布石がここに出てくるのか!」
という錬成陣による魔法のような場面展開の連続もおもしろいです。
繰り広げられる冒険やミステリー、陰謀、葛藤、主人公はもちろん、サブキャラクター達がもがきながらも前進していく姿がめちゃくちゃカッコイイ作品です。
名言・格言
作者である荒川先生が女性だったことに驚いた記憶があります。
そして、それ以上に驚いたのが連載していた10年の間に3回の出産を経験しながらも連載を休むことがなかったという逸話に驚きました!
仕事だからという事ももちろんあったのではないかと思いますが、それ以上に先生自身がキャラクターの活躍を描くことがおもしろくて仕方がなかったのではないかと一ファン視点で思っています。
そんな背景も影響しているのか、キャラクターひとりひとりの言葉にとても重みがあります。そんな名言のごく一部を紹介させていただきます。
"何かを得ようとするならそれなりの代価を払わなければならない。兄さんも「天才」だなんて言われてるけど「努力」という代価を払ったからこそ今の兄さんがあるんだ"
アルフォンス・エルリック
"10もらったら自分の1を上乗せして11にして次の人へ渡す。小さいけど僕達が辿りついた「等価交換を否定する新しい法則」です"
アルフォンス・エルリック
"理想を語れなくなったら人間の進化は止まるぞ"
ロイ・マスタング大佐
私たちの世界に"錬金術"はありません。
しかし、錬金術の法則と同様に、何かを得るためには対等の代価が必要になることは同じです。
筋肉を得たいのであれば、相応の筋トレが必要です。
引き締まったから身体が欲しいのであれば、相応の食事制限も必要です。
収入が欲しいのであれば、相応の努力も必要です。
何事も楽して得られるということはなく、結果を生み出すために必要な努力の量があるのかもしれないです。
そして、自分が受け取ったことに対して少しだけ上乗せして、次の誰かに送ることができれば、どんどん世の中が良くなっていきそうですね。
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