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「日本」の秋

急に秋になった

暑くなったり寒くなったりして逗子らしいゆっくりとした季節の変化を感じづらいような気候。
「日本らしい」とは言わないようにしている。ブログをたくさん書いていた頃全く知らない人に「東京を日本というな、一括りにするな」と説教されてからなんとなく気をつけている。
外国にいたから「日本=故郷」という意味でいってきたが言われてみれば日本は色んな気候がある。そこが良いところ。

ドイツにしろロシアにしろ、あまり四季というようには感じず、夏と冬しかなくその間に一瞬春と秋があるだけのように感じていた。

最近はこの辺りもその気候に近づいているような気がして、故郷が変わってしまうような嫌な気持ちになる。

短いとはいえドイツの秋はとても好きだった。手のひらのように大きい葉の広葉樹がたくさん生えていて、植物がどこか控えめに感じた。
逗子の原生林から雪崩れ込んでくる植物は動きも力も強く独特のうねりと一緒に家を侵略してこようとする。

はえている植物によって街並みは大きく変わる

日本の植物の方がおしゃれじゃないかもしれないがこの力強さは好きだ

今日の夕日は冬を意識させるように強く、木の影が放射状に長く伸びる景色はどこかノスタルジックな気分になった

シベリアの閃光の夕日を少し思い出した

海外から日本に帰ると、どれだけ長く住んでいたとしても住んでいたことが夢だったかのように感じる
ということをよく言うがその通りだとおもう

8年も住んでいたのにずっと昔の夢だったかのように感じる

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齋藤友亨 Tomoyuki Saito
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